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山口家資料(やまぐちけしりょう)

ページ番号:285-165-076

更新日:2019年4月18日

山口家資料

練馬区北町(かつての下練馬村、練馬町、板橋区練馬北町の範囲に及ぶ)で、種子屋たねや「練馬三陽種苗商会」を営んだ山口家に伝わった文書類・写真類・民具で、区へ寄贈されました。
大正・昭和期の種子屋に関わる商業用具や写真などの資料がまとまって残り、種子屋の営業や品種改良の様相が分かります。また、地域の人々の活動や生活についてうかがうことができる資料もあり、地域的および学術的な資料として価値があります。
平成30年度区登録

山口家資料にみる種子屋

練馬三陽種苗商会

練馬三陽種苗商会は、志村西台(現板橋区)出身の山口儀松が、大正7年(1918)頃、下練馬村の川越街道沿い(区内北町)に開業した種子屋です。第二次世界大戦中の戦時経済統制で、いったん、滝野川区(現北区)滝野川町にあった帝国種苗殖産株式会社に統合されます。しかし、第二次世界大戦後は、分離し、北区滝野川に本社を置き、創業時の店舗を営業所としました。本社を滝野川に置いたのは昭和35年(1960)頃までで、現在は北町で園芸店を営んでいます。

山口家資料のうち、種子屋に関わるものは485点です。いくつかの資料から種子屋の営業の様子を紹介します。

印箱

 印箱には、325枚の営業用スタンプが収納されています。スタンプは、領収書や請求書などを発行するときに用いられたものです。「練馬大長沢庵大根」など野菜種名、「早生」など種の特性、「一リットル」など分量、「電報ノ註文」など営業に関わるものがあります。「弊社自慢特別原種用」と販売種をアピールするためのものもあります。 
 スタンプで一番多いのは、野菜種名に関するものです。練馬原産の野菜種名のスタンプは、「練馬大長沢庵大根」以外にも、「中ノ宮牛蒡(ごぼう)」(中の宮、現春日町)、「豊陽沢庵大根」(山口儀松が練馬大根を改良して作り出した品種)などがあります。また、「聖護院大根」(京都府原産)、「会津南瓜(かぼちゃ)」(福島県原産)、「天王寺カブ」(大阪府原産)など、遠方の地域原産の野菜種名のスタンプもあります。
 様々な種類の野菜種名のスタンプが残っていることから、練馬三陽種苗商会がたくさんの種類の野菜種を販売していたことがわかります。また、練馬特産の種を遠方の農家に、遠方原産の種を練馬や近隣の農家に販売した様子をうかがうことができます。

店内で使用された用具

練馬三陽種苗商会が野菜種を販売したのは、地元の農家だけではありませんでした。川越街道を利用して巣鴨(豊
島区)の市場へ野菜を出荷した和光・朝霞・新座(埼玉県)の農家も、店舗へ立ち寄り、種を購入しました。

 店内には、標本瓶にホルマリン漬けにされた野菜が見本として置かれました。これは、練馬三陽種苗商会が品評会で受賞した野菜種から栽培されたものです。客は、標本瓶の中の見事な出来ばえの野菜を見て、購買意欲を高めたことでしょう。
 また、取引量の多い種は、袋に入れ、種袋差しに置いて販売されました。一方、取引量が比較的少ない種は、種箪笥に保管されました。種箪笥の引き出しは、種が底からこぼれ、他の種に混入しないように頑丈な造りとなっていました。 
 これらの資料から、種子屋の店内の様子をうかがうことができます。

カタログの版下

遠方の地域の農家へはカタログで宣伝し、通信販売により、種を販売しました。他の種子屋の場合、カタログの表紙は文字や写真で表すことが多かったのですが、練馬三陽種苗商会の場合、描いた絵を表紙に用いました。

  資料には、その版下が残されています。カタログという通信手段を使って、全国の農家に種を販売しようとした工夫と努力をうかがうことができます。

所在地

石神井町5-12-16(石神井公園ふるさと文化館)

交通機関

西武池袋線「石神井公園駅」下車徒歩15分

お問い合わせ

地域文化部 文化・生涯学習課 伝統文化係  組織詳細へ
電話:03-5984-2442(直通)  ファクス:03-5984-1228
この担当課にメールを送る

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