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沢庵漬製造用具 (たくあんづけせいぞうようぐ)

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  7. 沢庵漬製造用具 (たくあんづけせいぞうようぐ)

ページ番号:607-806-692

更新日:2019年4月22日

 沢庵漬製造用具は、練馬大根のたくあん漬け製造に使われていました。
 大根を洗うのに使用したとうだわし(約31×8センチメートル)、大根の皮をはがすのに使用したさめの皮(約8~9センチメートル)、長い大根を洗うのに使用した小判型洗い桶(長径132センチメートル、短径102センチメートル、高さ38センチメートル)や大樽おおだる口縁こうえん172センチメートル、底面の径151センチメートル、高さ182センチメートル)・中樽ちゅうだる口縁こうえん97センチメートル、底面の径89センチメートル、高さ93センチメートル)・小樽こだる口縁こうえん54センチメートル、底面の径45センチメートル、高さ54センチメートル)、重石を積み上げるのに使用した金づめなどがあります。

 江戸時代、練馬の地域は人口百万人を超える江戸への野菜の供給地で、練馬大根も江戸へ送られていました。
 明治の中ごろには、練馬大根の生産は一層増え、たくあん漬けとして出荷されるようになりました。日清戦争のときには、たくあん漬けは軍隊に納める貴重な食料として大量生産されました。このころ鉄道や船舶などの交通網が発達したこともあって、たくあん漬けの販路は拡大し、練馬大根の名は瞬くに全国に知れわたりました。
 その後、昭和8年の大干ばつや昭和25年までの数回にわたるモザイクびょうの発生、食生活の洋風化、農地の減少などにより、昭和30年ごろから栽培が衰退しました。それからというもの練馬大根は出回らなくなりました。

 最近になって「あのポリポリとした、歯切れのよいたくあん漬けを味わいたい」との区民の声の高まりとともに、区では、練馬大根を名産品として残していこうと、平成元年度から練馬大根の保存・育成事業を始めています。現在、区内の農家に練馬大根の栽培を委託し、区民の収穫体験事業をおこなっています。また、区内の漬物業者に委託してたくあん漬けにしています。
 たくあん漬けにした練馬大根は、毎年冬にココネリ3階 区民・産業プラザ 産業イベントコーナー(西武池袋線練馬駅北口徒歩1分/練馬1-17-1)で開催する「ねりま漬物物産展」で販売し、残りを区内で販売しています。

 平成2年度区登録

所有者および所在地

 (石神井町5丁目12番16号)
 ※一部展示

お問い合わせ

地域文化部 文化・生涯学習課 伝統文化係  組織詳細へ
電話:03-5984-2442(直通)  ファクス:03-5984-1228
この担当課にメールを送る

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