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平成29年2月 第一回定例会 区長所信表明

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  4. 平成29年2月 第一回定例会 区長所信表明

ページ番号:839-444-644

更新日:2017年2月16日

はじめに

 平成29年第一回練馬区議会定例会の開会にあたり、区政運営に対する所信の一端を申し述べ、区議会並びに区民の皆様のご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 
 この4月末、区長に就任して4年目に入ります。区民の皆様にお約束した「改革ねりま」を実現するため、夢中で仕事をしているうちに瞬時に時が経過した、というのが私の実感であります。この間、新しい施策の体系を示した「みどりの風吹くまちビジョン」と、これを実現する「区政改革計画」を策定し、実行に移しました。政策と区政運営の両面で手応えを感じ始めております。
 今年は、練馬区が独立して70周年という記念すべき年であります。年明けから、区民実行委員会と協働して、ロゴマークを活用した広報活動を積極的に行っています。区報を1月1日号から読みやすくリニューアルし、題字も「みどりの風吹くまち」をイメージしたデザインに変更しました。来月26日の「練馬こぶしハーフマラソン」を幕開けに、年間を通して、区民参加と協働による様々な記念事業を展開してまいります。

平成29年度当初予算案編成の基本的考え方

 次に、平成29年度当初予算案の概要についてです。
 平成29年度当初予算案は、区民サービスの充実と持続可能な財政運営を図り、「改革ねりま」を更に進めるものであります。アクションプランおよび区政改革計画を着実に推進することを基本に、子ども、高齢者、障害者などの分野で新規事業も積極的に予算化しました。
 一般会計予算額は、約2515億円であります。限りある財源を、福祉、医療など現在の区民のニーズに応えるもの、子育て支援、教育、都市基盤整備など未来への投資となるものに、適切に配分しました。また、新たに施設整備基金の目標額を定め、その確保に向けた積立を計上しました。

子どもの成長と子育ての総合的な支援

 次に、子どもの成長と子育ての総合的な支援についてです。
 次代を担う子どもたち全ての健やかな成長を願い、子育ての支援を充実します。

待機児童解消後の保育サービスの充実

 本年4月の待機児童解消に向け、「保育所待機児童ゼロ作戦」に全力で取り組んでいます。待機児童解消後も、様々な子育ての形を選択できるよう、保育サービスを更に充実します。0歳から2歳児に特化した私立認可保育所1か所と、小規模保育所3か所を新たに整備するとともに、3歳児以降の保育の受け皿である「練馬こども園」を拡大します。サービス向上のため、引き続き区立保育園の委託民営化に取り組んでまいります。
 認可保育所の保育料改定による増収分を活用し、保育施設の新規整備や保育士の処遇改善、ひとり親世帯と障害(児)者世帯の保育料軽減の拡充を実施します。また、私立幼稚園の入園料補助や認証保育所の保育料補助を増額します。

支援が必要な子どもへの取組み

 相対的な貧困率が高い、ひとり親家庭への支援を充実します。区独自の新たな施策として、生活、就労、子育ての3つの支援策をパッケージ化して各家庭に提供する、「ひとり親家庭自立応援プロジェクト」を4月から開始します。長期的なライフプランの設計支援、資格取得を促進するための給付金の増額、家庭訪問型の学習支援などに取り組みます。
 就学援助世帯の中学3年生については、学力向上の勉強会を充実し、不登校などの子どもについては、スクールソーシャルワーカーを増員して相談体制を強化します。

育児の孤立化・児童虐待の防止と子育て支援

 家庭が崩壊し遺棄された子ども、虐待された子ども、いわれなき貧困に苦しむ子どもは、最も不幸な存在であると考えています。こうした子どもたちの福祉を守るためには、区の子ども家庭支援センターによるきめ細やかな支援と、都の児童相談センターによる広域的・専門的な支援との連携が不可欠です。
 都の児童相談センターとの共同による新たな事業を開始します。子ども家庭支援センターに専門相談員を配置し、見守りが必要な家庭への継続的な訪問支援を、都と共同して開始します。区職員を都の児童相談センターに派遣し、また、都職員が区のケース会議等に参加する仕組みとします。これにより、職員の専門性と相談・対応の力を更に向上させ、児童虐待などの予防、早期発見、早期対応を実現します。育児不安や育児疲れがある家庭の児童を、最長14日間保護するショートステイ事業を開始し、都と情報を共有しながら安心して育児ができる環境を整えます。
 また、「すくすくアドバイザー」を増員し、保健相談所と連携した子育て相談の体制を強化してまいります。

福祉・医療の充実

 次に、福祉・医療の充実についてです。

地域包括ケアシステムと介護予防

 まず、地域包括ケアシステムと介護予防についてです。
 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的・継続的に提供される、地域包括ケアシステムを確立することが必要です。現在の高齢者相談センターの本所・支所体制を、25か所の本所に再編し、名称を「地域包括支援センター」に改めます。平成29年度から移行準備を進めて、30年度から新体制とし、医療と介護が連携した相談支援を充実します。職員を各センター2名増員して、区民ボランティアと連携した、ひとり暮らし高齢者などへの訪問支援を開始し、必要に応じて本人申請によらない訪問も行います。29年度は、3か所の支所で訪問支援のモデル事業を始めます。
 介護予防を充実するため、出張所跡施設に「街かどケアカフェ」を2か所増設するほか、地域集会所等で相談や介護予防体操などを行う、出張型の街かどケアカフェ事業を開始します。また、新たに地域団体や介護事業者が運営する集いの場を、「街かどケアカフェ」として位置付けます。高齢者と地域活動団体のマッチングを行う「はつらつシニアクラブ」の会場を10か所に増やします。
 これまでの誘致に向けた様々な努力が実り、来年度、新たに2つの特別養護老人ホームが開設され、更に2施設が整備に着手する運びとなりました。介護施設における軽作業の担い手として、元気高齢者に活躍して頂く事業を新たに開始します。
 地域包括ケアシステムを確立する上で、医療の分野においては、回復期リハビリテーション病床や地域包括ケア病床が重要な役割を担います。これらの病床整備を促進するため、区独自の利子補給や設備整備費補助をすでに制度化しています。これを活用して本年4月、大泉学園町に回復期リハビリテーションを行う「ねりま健育会病院」が開院し、介護老人保健施設が併設されます。大泉地域における地域包括ケアシステムの構築に向けて、関係する診療所や介護サービス事業者などとの協議を進めてまいります。また同じく、栄町の「浩生会スズキ病院」が、病床の約半数を地域包括ケア病床に変更することとなりました。
 これらの取組みにより、地域包括ケアシステムの確立に向けた道が開けました。

地域医療の充実

 次に、地域医療の充実についてです。
 区における人口10万人あたりの一般・療養病床数は、23区平均の3分の1に過ぎません。しかし、病院を整備して病床を増やすには、病院経営、土地の確保、医療圏における病床数制限などの課題があります。
 昨年7月には、「東京都地域医療構想」が示され、平成30年に改定する保健医療計画で、基準病床数を見直す予定としています。29年度に設置する医療施策検討委員会で、区内の病床数の増加を目指して対応策を検討してまいります。
 順天堂練馬病院の増築・改修については、平成29年度に基本・実施設計を行い、33年3月の完成を目指します。90床の増床に加え、区民要望が高い救急医療や周産期医療、がん治療センターなど、医療機能を拡充いたします。また、新たに3次救急や災害拠点病院としての機能を充実するため、更なる増築について関係機関との協議を進めてまいります。
 練馬光が丘病院は、建設から30年以上が経過して老朽化が進み、加えて建物が狭隘なため、最新の医療機器の導入が困難であるなど、医療機能の拡充に支障をきたしています。移転改築によって、救急医療や高齢化に伴う疾患への対応を充実し、あわせて増床を実現します。
 また、働く世代の健康づくりを応援するため、練馬区オリジナルの健康管理アプリの提供を始めます。

障害(児)者施策の充実

 次に、障害(児)者施策の充実についてです。
 障害(児)者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるようにする上で、医療的ケアが必要な方への支援が重要な課題になっています。
 心身障害者福祉センターに児童発達支援事業所を誘致し、医療的ケアが必要な未就学の重症心身障害児等に、早期から必要な療育を実施します。長時間療育を行い、就労を希望する保護者を支援していきます。小学校や学童クラブで、日常的に痰の吸引などが必要な子どもたちが安心して過ごせるよう、新たに看護師を配置することとしました。医療的ケアが必要な重度障害者がグループホームで生活し続けることができるよう、看護師などを配置する際の人件費補助制度を創設します。
 また、重度障害者グループホームの整備を推進するため、整備費補助の拡充に取り組みます。
 桜台駅や富士見台駅など区内5駅でホームからの視覚障害者の転落を防止するため、内方線付き点状ブロックを設置します。

福祉事務所の体制強化

 次に、福祉事務所の体制強化についてです。
 リーマンショック後の経済停滞、団塊世代の高齢化などにより、生活保護世帯は増加の一途をたどっています。経済的な自立、日常生活の自立、社会生活の自立を総合的に促進するため、ケースワーカーを大幅に増員します。各福祉事務所が自立に向けた支援業務に専念できるよう、施策の企画・調整は本庁の組織が担うこととし、新たに「生活福祉課」を設置します。

安全・快適な都市の実現に向けた基盤整備

 次に、安全・快適な都市の実現に向けた基盤整備についてです。
 練馬区では、道路や鉄道、公園など都市インフラの整備が立ち遅れたまま市街化が急激に進みました。都市計画道路の整備率は約5割であり、特に西部地域は約3割と著しく低くなっています。また、他区では見られない鉄道空白地域が存在します。その一方で、多くの農地など、みどり豊かな環境が残されています。練馬区の潜在力を花開かせる道筋を確かなものとすることが、現在を生きる私たちの責務です。

「(仮称)都市のグランドデザイン」の策定

 未来を見据えたまちづくりは、区民と目標を共有し、共に力を合わせて進めなければなりません。その道しるべとなる、「(仮称)都市のグランドデザイン」の検討に着手します。4月には専門家や区民で構成する有識者委員会を設置して、幅広い観点から検討を進め、区民から提案や意見も募り、平成30年度を目途に策定します。
 区政100年に向けて、技術革新やライフスタイルの変化など未来の社会状況を見通し、みどりを活かしたまちづくり、道路・鉄道や公園など都市インフラの整備、駅周辺の拠点整備などによる、夢のあるまちの姿をお示ししたいと考えています。

都市計画道路整備と連続立体化の推進

 都市計画道路は、区の発展に欠くことのできない、最も基本的な都市インフラです。道路ネットワークの形成による交通の円滑化のみならず、災害時における避難経路の確保や豊かなみどりの創出など、区民生活を支える多様な機能を担っています。昨年3月に策定した「第四次事業化計画」に基づき、着実に整備を進めてまいります。外環の2や補助135号線、補助232号線などの整備に、地域のまちづくりとあわせて取り組みます。
 交通渋滞や地域分断を解消するため、西武新宿線の連続立体交差化を積極的に進めます。鉄道と交差する都市計画道路の整備を推進するとともに、上石神井駅、武蔵関駅、上井草駅の3駅周辺のまちづくりに取り組み、地元の皆様とともに事業主体となる東京都に鉄道立体化の早期実現を求めてまいります。
 無電柱化は、良好な景観の創出や快適な歩行空間の確保、防災性の向上に大きく寄与するものです。国は、「無電柱化の推進に関する法律」を昨年12月に施行しました。区では、すでに基本方針を定めて取り組んでいますが、新たな法に基づき「無電柱化推進計画」を平成29年度中に策定します。新たに整備する都市計画道路や生活幹線道路に加えて、これまで課題であった歩道の狭い既存道路などを含め、優先的に取り組む路線やエリアを選定し、計画的に無電柱化を進めていきます。

大江戸線の延伸

 大江戸線の延伸は、国と都の計画において、整備に向けた明確な位置付けを得ることができました。今後は、区が積極的に役割を果たしていかなければなりません。平成29年度は、大江戸線延伸推進基金を更に積み増し、課題とされている費用負担のあり方などについて、都との具体的な協議を進めます。これと併行して、新駅周辺のまちづくりに精力的に取り組み、早期着工を目指します。

練馬区の魅力を楽しめるまちづくり

 次に、練馬区の魅力を楽しめるまちづくりについてです。
 みどりに恵まれた利便性の高い住宅都市という、練馬区の魅力を高めていくため、都市農業の更なる振興や特色ある公園の整備、誰もが文化・スポーツを楽しめる環境づくりに取り組んでいきます。

都市農業の振興

 来場者が自分の手で果実を採ったり、購入できる農園を新たに「練馬果樹あるファーム」と位置付け、周知してまいります。来年度はモデルケースとして、カキ、ミカンなどの栽培を始める4か所の農園の整備を支援します。
 「ねりマルシェ」は、今年度これまでに延べ19回開催され、いずれも盛況となっています。昨年11月に練馬駅前で行われたマルシェでは、採れたての野菜や練馬のワインなどを販売し、約4000人が訪れました。農業者等が独自に企画したマルシェも活発に開催され、個性的な取組みが好評を得ています。3月から、新たに石神井公園駅前で西武鉄道の主催するマルシェも始まります。農業者と商業者が結びつき、練馬産農産物の魅力を伝え、ブランド力を高める場としていきます。
 平成31年度に開催する世界都市農業サミットは、参加各都市が都市農業の意義やあり方を相互に学び、新たな取組みを探ることにより、都市農業の発展につなげていくことを目的としています。昨年10月に推進委員会を設置し、具体的な内容の検討を進めています。参加都市を平成29年度の早い時期に決定し、区議会、区民の皆様のご意見、ご協力を頂きながら、準備を進めてまいります。

みどりあふれる特色ある公園の整備

 本年3月には、区内外から多くの人に訪れていただける、魅力的で特色ある2つの公園を開園します。
 まず、カタクリの里「清水山の森」です。23区唯一の大規模なカタクリの群生地がある憩いの森を、「みどりを育む基金」の初の活用により取得して開園します。整備にあたっては、トイレなどの人工物をできるだけ作らず、自然を残した公園づくりを行いました。
 次に、「中里郷土の森緑地」です。ケヤキなどの大木からなる屋敷林を活かし、園内の流れで育てたホタルを観察できるようにします。森の学習棟を拠点に体験型事業を開催し、子どもたちのみどりや生きものを大切にする心を育んでいきます。

文化・スポーツの振興

 区立美術館は、独創的で優れた企画を展開し好評を得ていますが、大規模改修の時期を迎えています。展示室の拡充、バリアフリー化などを、サンライフ練馬との一体的な活用によって実現する考えです。改修計画を3月に策定し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで来訪する国内外の方々に、披露できるようにしてまいります。
 本年12月には「(仮称)ユニバーサルフェスティバル」を実施します。70周年を契機として、文化やスポーツなどの各種イベントを集中して行うことにしました。昨年開始した「ユニバーサルスポーツフェスティバル」は、開催日を2日間に増やし、内容を更に充実させていきます。大谷康子さんのプロデュースにより、子どもたちを中心に、障害や年齢、国籍の違いを超えた演奏会「Nerimaユニバーサルオーケストラコンサート」を開催します。
 また、オリンピック・パラリンピックの前年にあたる平成31年度までに、誰もが利用しやすいスポーツ施設を整備し、気運の醸成につなげていきます。
 大泉さくら運動公園に、車いすに対応した庭球場を新たに整備し、大泉学園町体育館では、車いすスポーツに適合した床への改修を行います。大泉学園町希望が丘公園運動場では、庭球場に照明設備を設置します。練馬総合運動場については、区内初の公認陸上競技場を有する運動公園として整備し、インフィールドは人工芝のグラウンドとして、サッカーやラグビーなどに利用して頂きます。

おわりに

 今年練馬区は、独立して70周年を迎えました。人口わずか11万人であった練馬区が、72万人を超える大都市へと成長しました。区政改革を着実に進めることにより、練馬区はこれからも更に大きく発展するものと確信しています。
 私は、70周年を新たなスタートとして、改革を更に一歩前に進め、未来に向けた夢のあるまちづくりに、本腰を入れて取り組みたいと考えています。区議会の皆様と手を携え、区民の皆様と力を合わせて、豊かで美しいまち練馬を実現し、次の世代に引き継いでいく決意であります。

 なお、本定例会には、平成29年度一般会計歳入歳出予算案など22件の議案を提出しております。よろしくご審議のほどお願いいたします。
 以上をもちまして、私の所信表明を終わります。

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区長室 秘書課 秘書担当係  組織詳細へ
電話:03-3993-1111(代表)
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