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平成28年度当初予算案記者発表

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ページ番号:733-698-546

更新日:2016年1月27日

<p>動画の概要 前川区長記者会見 平成28年度当初予算案記者発表</p>

日時

平成28年1月27日(水曜) 午後1時~午後2時

区長発言

 それでは本日は、「平成28年度当初予算案」がまとまりましたので、その内容をご説明いたします。なお、ご質問は、後程まとめてお受けしますので、よろしくお願いします。
 それではお手元の資料を、記者発表資料ですね、これをご覧いただきたいと思います。まず2ページからであります。これは、皆さんすでにご案内だと思いますが、今取り組んでいる区の取り組みの全貌を分かりやすく示してあります。政策の展開は、昨年3月のビジョンから始まって、アクションプラン、そして今度初めての本格的な予算。これが、これから説明する予算であります。
 区政改革は、昨年6月からスタートしましたが、12月に「練馬区のこれからを考える」資料、お手元にいっていると思いますが、要するに区の重要課題についての現状と将来見通しを、これは初めて区として発表したデータ集であります。要は区民サービスにどれくらいコストがかかっているか、今後の財政の見込み、そういったことをまとめてあります。それから、最後にイメージアップ作戦として、ご存知のとおり、「よりどりみどり練馬」キャンペーンを計画しております。これはこれからまた新しい形で展開していきます。これが前提であります。
 4ページの「予算編成の基本的考え方」に入ります。4ページの一番上です。まず一番上で予算総額約2,600億円、前年度比153億円、6.3%の増であります。それをビジョン関係で見ますと、5ページの右下にあるように、5本の柱ごとの合計が約267億円になっております。
 恐縮ながら、ここで最後のページを開けていただきたいと思います。49ページであります。一般会計予算全体の歳出の内訳を示してあります。円グラフを見ていただくと分かりますように、「保健福祉費」が一番多い813億円です。「こども家庭費」、これは保育所等でありますが571億円。それから「教育費」。これを全部合わせると、約1,700億円位ですかね、率にして60%を超えるわけであります。一方で、投資的経費というと、都市整備が問題になりますけれども、これを見ていただくと「土木費」というのは158億でありまして、「都市整備費」と合わせても全部で8.7%であります。しかも、この8.7%の中の大半は、公園の整備やまちづくりの経費でありまして、道路整備の経費は1.5%程度であります。ここはぜひご認識をいただければと思います。

 私は「子ども」を含めた「福祉・医療」と、それから「都市基盤の整備」というのは、今展開している新しい区政の中でも練馬区が取り組むべき最も重要な課題の2つであると考えております。「福祉・医療」等の社会保障関係経費は、超高齢社会が進展しますので、今後ほっといても自動的に義務的経費が増えていくわけです。それはちゃんとやっていかなくてはいけない。しかも、練馬区の場合は、都心区と違って、いつも申し上げておりますが、公共交通とか道路とかまちづくりとか都市基盤の整備が大変遅れております。これを何とかしなくてはいけない。予算の将来見通し、財源見通しは大変厳しいんですが、経費を捻出しながら、「福祉・医療」と「都市基盤の整備」、いわば二方面作戦を着実に進めていかなければならない、そういう現状であります。
 ここで5ページにお戻りいただきたいと思います。先程申し上げました、5ページの右下にありますように、ビジョン関連予算額は約267億3千万円であります。ページをめくっていただきますと、6ページ、7ページで、主な事業を示してあります。この5本の柱はビジョンの柱と同じです。この柱ごとに以下資料をつくってありますので、それに沿って話をさせていただきます。恐縮ながら、全部を説明する時間がありませんので、ポイントだけにいたします。
 まず8ページをお開き下さい。第一に「子どもの成長と子育ての総合的な支援」、第一の柱であります。私は基本的には、子どもをどうやって育てるか、家庭で育てるか、施設に預けるか、そこは行政が一方的に決めるのではなくて、保護者が選択できるようにすべきだと、ずっと長い間福祉行政をやってきて、そう信じております。今回もすべての子どもたちを視野に入れて、子育て家庭のニーズに応じた施策をさらに充実をしているつもりであります。

 8ページの「安心して産み育てるために妊娠前から応援」という項目ですが、ここで挙がっている4事業はすべて新規事業であります。保健師の資格を持つ「妊娠・子育て相談員」、一番上のぽつです。相談員が全ての妊婦の皆さんと話し合って、さまざまな相談に応じる体制をつくります。そして、出産後、支援が必要な場合には、助産師がいる施設で産後ケアサービスを行います。そしてまた、妊娠・子育てのそれぞれの時期に合わせて応援メールを配信する育児応援事業などにより、妊娠から子育てに至るまで切れ目のない支援を行っていこうと、そう考えております。お手元に今の予算説明資料と合わせて、補足資料というのをつくって配布しております。これに、例えば、今説明した妊娠期からの継続した支援のイメージをまとめてありますので、それも合わせてご覧いただければと思います。
 それから次に、ちょっと飛びます。12ページになります。「練馬こども園や認可保育所などを拡充」であります。今年度、練馬区版の幼保一元化に向けて、「練馬こども園」を開始いたしまして、すでに13園を認定しております。さらに28年度は5園を増やすつもりであります。また、保育所待機児童の解消につきましては、平成27年度約750名増といたしますが、平成28年度はさらに550名、合わせて1,300名。これは23区の中でも最大規模であると思っておりますけれども、そういった定員増を実現してまいります。

 それから次に14ページですが、支援が必要な子どもと家庭への取り組みを充実いたします。これは私が都にいた頃から、そしてまた区長になりましてからも、貧困問題というのはずっと関心、問題意識を持ち続けておりまして、最も重視する課題の一つであります。すでに今年度は区が保有するデータについて、さまざまな分析を行い、区政改革推進会議にも提出しております。そしてまた、福祉事務所のケースワーカーとも何度か懇談し、実態を聞いております。ご存知であろうと思いますが、要は貧困の問題で一番苦しむのは、ひとり親家庭とそれから高齢者であります。高齢者はまだしも、人生の言わば完成期で、ある意味で資産の取り崩しも必要なんですが、ひとり親家庭については放置できないと考えております。そこで、現在の区のデータだけではまだ分からない面もありますので、さらに効果的な支援策を検討するため、14ページにありますように、「ひとり親家庭等ニーズ調査」を実施する予定であります。また、3番目と4番目のぽつにありますが、福祉事務所の母子・父子自立支援員や、スクールソーシャルワーカーを増員して、支援体制を充実してまいります。これについては、補足資料の3ページ目に入っております。
 それから大きな項目2番目の「安心して生活できる福祉・医療の充実」であります。18ページからご覧いただきたいと思います。ここには色々挙げてありますが、基本的な考え方は共通しておりまして、高齢者、障害者、全ての人が住み慣れた地域で安心して生活できる福祉・医療の体制を実現したいということであります。
 まず18ページ、「高齢者が地域ではつらつと暮らすために」では、介護予防の取り組みとして「街かどケアカフェ」を始めます。これは医療、介護、健康の相談とか地域の高齢者等の交流の場となるわけであります。その第1号を、今年の4月に谷原出張所内に開設いたします。19ページの上に、若干の詳細が載っております。愛称は「こぶし」にいたしました。一応ケアカフェについては、花の名前で統一していくことを考えています。近隣の高齢者相談センターの支所を、この出張所内に移転をして、相談から支援まで一体的な運営を行っていく予定であります。

 それからその下の2、「はつらつシニアクラブ」であります。やはり介護予防でありますが、これはやっぱり引きこもらないで、外へ出て、できれば運動してもらうとか、そういった活動が必要であります。そこで、体力測定会を実施します。そこに来てもらって、その場には専門家、関係機関の人にも来てもらいますので、そこで体力を測定しながら、あなたはこういう状況にあるので、こういう運動が必要ですよとか、あるいはこういう団体に入ったらどうですかとか、そういったアドバイスをしてもらう、そういう事業を開始する予定であります。これも補足資料の4ページ、5ページに書いてあります。4ページはケアカフェ、5ページはシニアクラブであります。またそれに加えて、「シルバーサポート事業」を開始いたします。介護人材の派遣を開始いたします。介護人材というのは、ご存知のとおり、担い手が不足しているわけでありまして、シルバー人材センターの会員を活用した訪問型のサービス、これを「シルバーサポート事業」と言っております。要はお宅を訪問して、軽易な家事を支援すると、そういった仕組みであります。あるいは介護事業者へもアドバイザーを派遣すると、そういった事業を行ってまいります。

 20ページにまいります。障害者施策であります。私は、東京都に30数年勤めましたが、入都して初めて携わった仕事は、障害者福祉でありました。その後、係長としても現場の施設で2か所勤めております。障害者行政は、私の行政キャリアのいわば出発点でありまして、区政においてもずっと考え続けてきました。特に障害者の子どもさんがいらっしゃる親御さんにとって何が一番心配か、これはもう当然でありますが、自分たちが亡くなった後、地域できちんと暮らしていけるという、そういう体制をつくって欲しいということが悲願であります。私はこれは、絶対充実しなくてはいけないと考えておりますが、グループホームにつきましてはそういう場として力を入れて、増設をしていきたい。今までの区の計画以上につくる必要があるだろうと考えています。ただ、闇雲につくるわけにいきませんので、障害者の実態の把握をしなくてはいけない。そこで、皆様に住まいに関するニーズ調査を行い、その結果を踏まえて、重度障害者グループホームなどの整備を進めてまいろうと思っております。これも補足資料に挙げております。それから20ページ、21ページにありますが、「ユニバーサル・スポーツフェスティバル」というものをやりたい。区民体育大会をやっておりますが、これがいわば区のオリンピックであるとすれば、これは区のパラリンピックなのかなと思っています。とりあえず500人規模で開催をいたします。これは本当のパラリンピックよりもっと気軽に、障害の有る無しにかかわらず幅広い区民の皆さん、あるいは団体の方に競技や運営に参加していただく。将来は、区民体育大会とともに、二大総合スポーツイベントとなるように努めていきたいと考えております。

 それから24ページにまいりますが、「安心して医療が受けられるまちへ」であります。これは皆さんご案内のとおり、練馬区というのは人口10万人あたりの病床数が23区で一番少ないわけであります。どんじりであります。何とか病床数も増やしたい、医療を充実したい、というのが我々の悲願であります。病院の整備を促進するための医療環境整備基金を新たに創設して、そして病院誘致を推進していくことを考えております。とりあえず、平成29年4月に、大泉学園町に開設される新病院と、併設の介護老人保健施設、これは在宅療養を進めるための貴重な拠点であります。関係者や地域の皆様と話し合いを進めて、医療と介護の連携も順次展開してまいります。医療というのは本当に難しくて、東京都の医療圏の問題もありますが、一番難しいのはご存知のとおり、病院の経営の採算の確保であります。東京はこれだけ交通網が発達しておりますので、行こうと思ったらどこにでも行けるわけであります。そういう中で、区民の方も、近隣の区だったり、都心へ行く場合が多いわけです。ただそれだけでは、やっぱり私は足りないと思っていますので、東京都に対して医療圏の問題も改善するよう働き掛けながら、新病院の誘致についてもさらに進めていきたいと考えております。

 次に、26ページをご覧いただきます。「安全・快適な都市の実現に向けた基盤整備」、都市基盤の整備であります。練馬区については、先程申し上げましたが、都市基盤の整備が大変遅れておりまして、「福祉・医療」と並んで、練馬区にとって最も重要な政策課題であります。これは、区民の集会でも私は申し上げているのですが、阪神淡路大震災から20年経ちました。それを記念した放送がありました。これを見ていて改めて驚いたのですが、6,400人以上の方が亡くなった中で、即死された方は1割もいないわけであります。大半の人は発災からそれこそ9時間とか10時間とか生きていらっしゃったわけであります。その間に圧死したり、あるいは火災が迫って生きながら焼かれたり、そういった悲惨な死に方をされた方がたくさんいるわけであります。私はこういった事態を練馬区では絶対に起こしてはいけないと強く思っています。道路がなければどんなに悲惨なことになるか。東京直下型地震は確実に来るわけでありまして、平時においても救急は必ず必要であります。消防車が入れない、あるいは救急車が通れない道、これを絶対になくさなくてはいけない。これについては、ぜひ地域の皆様にご理解いただいて、区民の皆様にもご理解いただきたいと、そう考えております。なお、最新の区民意識意向調査を見ますと、一番要望が高いことは何か。お手元に資料を配布してあります。「鉄道・道路・バス交通など都市インフラの整備」が第1位であります。最もこれが多い。4分の1の方が区政の課題に挙げていらっしゃいます。沿道の方のご理解をいただきながら、必ず道路の整備を進めていきたい。なお、区民意識意向調査に加えて、道路整備について「未来へ向かって ねりまの道路」というパンフレットもお配りしております。ご覧いただければと思います。

 具体的な話に入ります。26ページ、「地下鉄大江戸線の延伸」であります。これは私が区長になりましてからご存知のとおり、実際の整備者であり運営者となる東京都交通局と実務的な協議を積み重ねてまいりました。昨年7月に、都の広域交通ネットワーク計画で、優先して整備すべき5路線の一つに位置付けることができました。平成27年度内には、国の交通政策審議会の答申が発表される予定であります。引き続き、都の実務当局と話し合いをしながら、来年度予算では、とりあえず10億円を基金に積み増しをし、総額26億円とする予定であります。そしてまた、東京都に1日も早く着工してもらえるように働き掛けながら、新駅予定地周辺地区では、交通広場など具体的なまちづくりを住民の皆様と進めてまいろうと、そう考えております。

 それから、28ページをご覧いただきます。「未来に向けた道路交通ネットワークの構築」であります。先程道路の必要性については、防災という点からも申し上げました。その他にも交通の円滑化、交通安全、みどりの充実など、生活の快適性を実現するものでありますし、また東京全体の交通ネットワークから練馬区が取り残されないようにするためにも、整備の促進が必要であります。東京都と関係区市町では、昨年12月に「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)」を公表いたしました。概ね10年間で優先的に整備すべき事業でありますが、全ての路線が完成をいたしますと、区内の整備率は約8割に向上いたします。現在、区の西部地区は3割くらいでありますが、これを全体として8割に持っていきたい。外環の2や補助135号線、補助156号線など区西部地域の未整備路線あるいは防災拠点にアクセスをする補助133号線は、優先整備路線として位置付けられております。なお、ここで一言申し上げます。補助135号線と232号線の交差する部分、いわゆる大泉第二中学校の問題であります。これを私は、区長に就任してすぐに見に行きました。色々な争点になっている現場を全て見て回りました。大泉第二中学校を135号線と232号線でいわば十字に分断するなんていうのは駄目だと、指示をいたしました。これは必ず見直すと。今回の議会でもご説明をいたしますが、学校を縦断する道路の整備はやりません。どういう形にするか、これから有識者委員会で検討してまいりますが、学校の敷地をちょっとずらすとか、色々な工夫をしながら、道路の整備と学校の教育環境の保全と、両立する形でやっていく。これは私の方針であります。これは必ず地域の皆様にもご理解をいただきながら、実現をしていきたいと思っております。なお、合わせて申し上げますと、今争点になっている大二中の問題、高架下の問題、外環の2の問題、私は全て現場を見て回りました。区長として当然でありますが、他の2つにつきましては、高架下の整備については、昨日裁判の判決もありましたけれども、かねて申し上げているとおり、そもそもあれはつくってはいけないという理由がよくわからない。何度話を聞いてもわかりません。これだけ日本中、東京中、広く高架下が利用されている。区内には保育所も設置されているわけであります。

 なぜ大泉だけが駄目なのか。その理由をいくら住民の皆様に聞いても明らかにしてもらえないのであります。これは必ず実現をする。外環の2も同じであります。先程も申し上げましたとおり、直下型地震は必ず来ます。私は現場を見て、これは必ず直さなければいけないと確信をいたしました。ただ、大二中については、これは問題があると思います。必ず見直そうと思います。そして、西武新宿線の立体化であります。連続立体交差化でありますが、これは交差する都市計画道路の整備とともに、沿道路線駅、上井草、上石神井、武蔵関の3駅のまちづくりの検討を積極的に進めることによって、早期実現を目指してまいります。西武池袋線に続いて、西武新宿線も必ず実現していきたい、そう考えております。都の当局とも実務的に話を進めております。また、無電柱化につきましては、都市計画道路や生活幹線道路の整備に合わせてやるんですが、既存道路でのモデル事業の実施をしてまいります。

 それから30ページであります。「自立分散型エネルギー社会を目指して」であります。これもかねて申し上げておりますが、私はエネルギー会社に勤務していた当時から、3・11の前から、日本は自立分散型のエネルギー社会を目指すべきだと考え続けてまいりました。やっと、国全体でもそういった方向になってきております。そこで、資料にありますように、今度エネルギービジョンの素案をつくりましたので、これを完成させて、これからやっていくわけであります。一つは、プラグインハイブリッド自動車や電気自動車を登録していただく「災害時協力登録者制度」を開始し、避難拠点の緊急電源を確保してまいります。また、災害拠点病院と近隣の医療救護所となる区立中学校が一体となった、「地域コジェネレーションシステム」、こういう形でやるのは全国でも初めてと聞いております。これを創設して、災害時の医療体制を強化してまいります。30ページ、31ページにはありませんが、エネルギービジョンで強調しておりますのは、区民とともに進める取り組みを推進したいということであります。それは、省エネだけではなくて、例えば、再生可能エネルギーの利用につきましても、我々が一方的に決める問題ではない。区民の皆様に理解していただきながら、しかも、色々な団体の方がいらっしゃいますので、そういった方々に具体的な知恵を出してもらい進めていこうと考えております。

 次に、「練馬区の魅力を楽しめるまちづくり」であります。33ページからになります。
33ページをまずご覧いただきますと、「個性が輝く商店や商店街へ」ということであります。産業振興につきましては、練馬区は基本的には住宅都市であります。そうであっても、たとえば医療関係とか福祉関係をはじめとして、色々な事業、企業が区内にありますし、また、頑張っている企業もたくさんある訳であります。そういった企業を支援していきたい。そのために、昨年、「練馬産業見本市」を開催いたしまして、13,000人の方々が来場されました。次回に向けてさらに充実していきたい、そう考えております。それから商店街振興につきましては、やっぱり意欲を持った個店を支援することが一番重要であります。そこで、意欲を持った個店が連携して行う商品開発やイベントなどを支援する制度を創設いたします。また、「まちゼミ」であります。これは、練馬区商店街連合会の若手の皆さんが大変熱心に取り組んでおられまして、地域で好評を博しております。お手元に、「まちゼミ」に関する案内の新聞もお配りをしております。それも合わせてご覧いただければと思います。

 34ページ、「都市農業の魅力を全国に発信」であります。私が区長になって、一番それまで無知で、開眼したのは都市農業であります。この都市農業は、例えば、地方のことを言うと大変失礼でありますが、地方がダメだという意味ではなくて、地方の農業と東京の、特に練馬区のような、都心に近いところにある都市農業とは意味が違います。当然でありますけれども。生活の基盤という面よりもむしろ、色々な意味で市民生活を豊かにする、そういう性格が大きいのであります。そういう意味では、世界の都市を見ても、こういった形で都心近くに生きた都市農業が残っている都市というのは無いのではないかと思っています。これを積極的に振興していきたい。そのためにかねてから国土交通省とか、あるいは財務省とかに働きかけて、税制の改正等も求めてまいっております。都市農業振興基本計画ですが、今作成が進められておりますけれども、この中でぜひ具体化をしたいのであります。すぐにはできなくても必ず実現をしていきたい。そこにありますように「ねりマルシェ」、昨年初めて開催をいたしました。採れたての新鮮野菜あるいは練馬産農産物を使った商品などを販売して好評をいただいております。これをさらに、いわばリファインして、都市農業の魅力を感じていただけるように企画を工夫してまいりたいと考えております。それから「果樹あるファーム」です。果樹を自分で摘み取ったり、あるいは直販を行う。この整備を支援するために具体的なモデルケースを検討してまいります。そしてまた、練馬区の魅力、ポテンシャル、先程お話した都市農業の魅力を世界に向けて発信するために、オリンピック・パラリンピックに向けた国際化の機運に合わせて、世界都市農業サミットの開催を実現したいと、そのための検討を進めてまいります。

 36ページ、「区民の皆さんが主役」であります。これは区民参加型のイベントについてであります。私はかねて申し上げているとおり、区民参加というのは、冒頭の、この予算資料の2、3ページにもありますように、区民参加の促進をしながら区政を運営していく、それが私の大方針であります。私が区長になって初めてわかったのは、実は「イベントもそうなんだ」ということであります。どちらかというと集会であったり、議論するといった、そういったことを中心に考えてきました。練馬区には多彩な人材がたくさんいらっしゃる。そして、そういった方々が、様々な取り組みを現にやっていらっしゃるわけであります。イベントだけをとりましても色々な形でやっていらっしゃる。そういった区民の繋がりを広げて区の魅力を高めていきたい。それを基本的に考えております。その中でも、既にやっているイベントですが、「練馬まつり」それから「照姫まつり」。区の2大まつりとして定着してきておりますが、これをさらに充実をしていきたい。「練馬まつり」につきましては、現代に生きる72万区民のパワーを結集して、そして、地域愛を育んで、未来の発展に繋げるイベントにしていきたい、いわば未来を目指すまつりであります。ここでは合わせて「産業見本市」も開催をしていくということになります。「照姫まつり」は一方、逆にですね、この歴史や伝統文化を区民の皆様が知って、石神井公園の自然を楽しめるイベントとして充実をしていきたい。今年は、昨年も一部やりましたが、友好都市であり、大河ドラマ「真田丸」の舞台である長野県上田市と連携した取り組みをさらに充実をしたいと思っております。甲冑武者の行列であったり、あるいは陣太鼓の催しであったり、様々なことを力を合わせてやっていきたいと思っております。

 それからこれに関連しまして、昨年から実施している広報キャンペーン「よりどりみどり練馬」は、大変好評をいただいておりまして、色々なメディアの皆様に取り上げていただいております。特に昨年、石神井松の風文化公園で行ったCMの撮影には、区民1,000人以上の方に参加していただきました。皆さん、大変喜んでくれまして、「練馬区を誇りに思った」「練馬区民でよかった」という感想をたくさんいただいております。今年も必ず区民の皆様にご参加いただいて、CMを制作して、練馬区のイメージアップを進めてまいりたいと思います。
 38ページ、「多彩なみどりを楽しもう」であります。練馬区の最大の魅力は、当然ながらみどりであります。39ページに並べてありますが、「四季の香ローズガーデン」を5月に開園いたします。従来の隣接したバラ園と合わせて、約220品種のバラの香りを楽しんでいただけるようにする予定です。これは既に環境省が主催している「みどり香るまちづくり」コンテストで「におい・かおり環境協会賞」を受賞しております。そしてまた「清水山公園」であります。これは区民集会でも色々なご意見をいただいております。私の子どもが小さい頃、自転車に乗せて遊びに行ったりして、本当にいいところだなと思っております。この清水山のカタクリを必ず保全をし、また、充実をしたい。私はできるだけ人工物はつくりたくないのであります。区民の皆様、地元の皆様の要望があったら、ある程度は仕方がないのですが、できるだけ自然のまま残して、しかもそれが保全されるようにしていきたい。これを来年3月に開園する予定であります。
 もう一つ、「練馬総合運動場公園」でありますが、これは、現在、基本設計を進めていますが、日本陸上競技連盟公認の400メートルトラックを整備しながら、合わせて色々な施設も整備していきたいと考えています。

 それから、40ページです。来年は区独立70周年であります。そのプレイベントとして、薪能を初開催します。これは、梅若万三郎さん、それから野村万作さんとお二人とも日本を代表する演者でありますけれども、そのお二人をお招きして、薪能を石神井松の風文化公園で開催いたします。実は、私は梅若万三郎さんの孫弟子でありまして、ご子息の梅若紀長さんには、もう30年くらいお世話になっています。謡はずっとやっております。だからというわけではありません。ちょうど、この石神井松の風文化公園というのは、みどりと舞台・観客席が一体となる、薪能をやるのに絶好の、これ以上ないのではないかと思うぐらいの舞台であります。ぜひ、これをご鑑賞いただければと思います。合わせて、薪能だけではなくて、地元のお囃子であったり、地元のオーケストラであったり、そういった区民参加によるイベントも開催する予定であります。

 最後に、第五の柱であります。42ページから「新たな区政の創造」であります。42ページ、「区政への区民参加をさらに促進」について。何度も申し上げますが、区民参加は、私は最も重要な課題の一つとして捉えてきました。現在も、区政改革の検討を、もう既に4回やりましたが、「練馬の未来を語る会」を区内6会場で開催しているところであります。この席で、肯定的否定的、様々な意見をいただいております。私も率直に反論させていただいたり、あるいは賛同したり、色々意見交換を行っているところであります。こういう形のご意見をいただきながら、そしてまた区議会での議論を踏まえて、そして、3月末の区政改革推進会議からの提言を踏まえて、「区政改革計画」の素案を4月に取りまとめて公表します。今年の10月にはパブリックコメントを経て計画として確定したいと考えています。この区民参加の一環として、「ねりまちレポーター」という制度を開始しようと思っています。私は公園の管理につきましては、管理方法を変えるよう指示しています。一方的に区が管理して、地域住民の声を無視するやり方はおかしいと、かねがね思っておりました。私が住んでいる住宅の後ろにも区立公園がありますが、何の説明もなく突然、木が伐採されたり、あるいは剪定をされたり、あるいは、今までなじんできた遊具が突然なくなる。これは根本的におかしいと思っていますので、改善をするよう、指示をして、徐々にではありますが現実に始めています。これと合わせてICTを活用した「ねりまちレポーター」を始めます。
 現在、「区長への手紙」については、私は全部拝見しております。「区政モニター」もありますが、「ねりまちレポーター」はいわば、新たなモニター制度であります。例えば、今お話をした公園遊具だったり道路だったり、そういった不具合を写真付きでお寄せいただければ、区は迅速に対応し、対応結果も公開してまいります。

 最後に44ページ、「区民サービスにICTをさらに活用」であります。マイナンバーがいよいよ始まりました。その個人番号カードをさらに活用して、4月から、全国のコンビニエンスストアで住民票の写しなどの証明書類を発行し、利便性を高めてまいりたいと思っております。
 以上、駆け足でお話を申し上げました。これから質疑をお受けいたします。細部につきましては、今日、企画課長と財政課長が同席しておりますので、細部にわたる質問については、この二人にお寄せいただければと思います。とりあえず、私からは以上です。よろしくお願いいたします。

質疑応答

【記者】毎日新聞の近藤です。子どもの支援の関係のことと、それから、区民サービスへのICTの活用について、2、3点伺いたいと思います。一つは、就学援助対象世帯の中3生の学習支援についてなんですが、これは東京都もそのような取り組みをする自治体への支援を予算化しておりますけれども、そういったことを活用する予定はあるのかということが1点。それと、これはちょっと細かいことになりますが、「ひとり親家庭等ニーズ調査」について、23区の他の区でもやっているという実態があるのかどうか、ということです。もう一つは、コンビニでのマイナンバー、個人番号カードの活用という点ですけれども、これは、区議会でも自動交付機をこれからどうするのかという話ですとか、マイナンバーの個人番号カードについては、いろんな混乱を生じていることを踏まえて、4月から一気に自動交付機をなくしてしまうのかとか、いろんな意見が出ておりますけれども、その辺り、4月からガラっと変えていくということになるのか、コンビニ交付の模様を見ながらということになるのか、その辺りのお考えを聞かせていただきたいと思います。
 

【区長】まず、就学支援の問題ですね。都の制度がありますから、当然、連携しながら活用していきたいと思っています。それから、他区で「ひとり親家庭等ニーズ調査」をしているのかということ。私も今、ここで断言はできませんが、おそらく、練馬区が初めてではないかと思っています。それから、コンビニ交付につきましては、この4月から開始する予定であります。私がよく分からないのは、もちろん、混乱のないように最大の注意を払ってやっていこうと思っておりますけれども、反対される方はプライバシーが云々とかおっしゃる意味がよくわからないものですから、こういったことについては、当然、最大限の配慮をいたします。これ自体は区民の利便性が増すものであって、問題ないことであって、積極的にやりたいと思っています。
 

【記者】そうすると、自動交付機については、引き続き使えるように置くということでしょうか。
 
【区長】これは、基本的に廃止をいたします。
 
【区長室長】並行期間がございますので、それを受けてから終了ということになっております。
 
【財政課長】終了時期は平成29年6月を予定しています。それまでは、既存の自動交付機についても稼働させます。並行期間をみてソフトランディングさせていくという、そういう方針です。
 
【記者】平成28年ではなくて、平成29年の6月ですか。
 
【広聴広報課長】細かい点はですね、それぞれのページに問合せの課を記載しております。各課長が席で待機しておりますので、ご連絡いただければと思います。
 
【記者】建設通信新聞の西山です。病院整備でお伺いしたいんですが、二次医療圏だと病床数は、これ以上増やせないっていうようなことが資料に書いてあるんですが、病床をどうやって増やすのかということと、あと、病院誘致っていうふうにあるんですが、大規模なものを誘致するっていうお考えなのか、それとも、小規模なものを、区内4地域にそれぞれ分散して置いていくのか、どういうふうにお考えでしょうか。
 
【区長】医療圏については、ご存知のとおり今、東京都でも見直しをやっているわけです。その中で、当然ながら、練馬を含めた医療圏もそうですが、病床数全体を少し増やしてもらいたいというのが、我々の働きかけであります。その中で練馬区についての病床数も具体的には増やしていくようにしたい、それが根本です。病院誘致は、同じ医療圏の中であれば、例えば、大きな病院でも病床が変わるわけではありませんから、移転できるわけですよね。そういったことも含めて、我々は大きな病院をぜひ、誘致したいと思っています。そのために基金もつくるわけです。
 
【記者】基金を設けられているんですけれど、28年度の都の保健医療計画次第では、病床設定できない可能性もあると思うんですが、それは別にいいんですか。
 
【区長】これは今だってゼロではないわけですね。余裕枠は何床だったか、若干あると思います。それも含めてやります。それから、改築もあれば、色々な形もありますから、それは大丈夫だと思います。
 

【記者】練馬新聞の齊藤です。区報に載っていた歳入と歳出のグラフがあったんですけれども、現在、106億円と出っ張っているんですね。それをどうやって、あの基金で埋め合わせるのか、区債なのか、あれをどうやって直していくのか、区長としては、どういうことを考えて、決算に望もうとしているんでしょうか。
 
【区長】どこに書いてありますか。資料でいうと。
 
【記者】先日、区報に配られた、ありましたよね、区政改革の資料に載っていると思うんですけどね。106億円出っ張っているわけですね。あれをどうやって埋め合わせしていくのか、その手立てをお聞きしたいと思っています。
 
【財政課長】財政課長の佐古田でございます。よろしくお願いします。財政に関するお尋ねですので、私の方から、すみません。今、練馬新聞の齊藤さんからのご質問の内容は、『練馬区の「これから」を考える区政の改革に向けた資料』にお出ししております。緑の表紙の資料であります。61ページに書いてある、今後の財政見通し等の部分のデータのことかなというふうに思ってございます。この61ページのところでは、現在の練馬区の財政として、歳出と歳入の部分で埋まらない差額が106億円あると。毎年度、財政運営、予算を組む時にはここの部分を基金を繰り入れたりしながら、工夫して予算を組んでいるわけでございます。今後、そこの部分が拡大していくということを私どもは懸念をしているわけでございます。ここの差額をどうやって埋めて持続可能性を確保していくつもりなのかということがございます。今回、一つそういう形で区政改革ということで問題提起をさせていただいて、歳出構造の見直しであるとか、そういった歳入の確保、受益の負担ということもございます。ありとあらゆる方面からの区民の方のご意見等を聞かせていただきながら、そういった持続可能性を確保する財政運営を努めていきたいと思います。具体的に財源対策として基金が非常に有用なわけでございますので、今後の方針として、そういった財政危機に陥っても、持続可能性が担保できるように基金の積立の目標などを考えながら、健全な財政運営に努めていきたいと考えているところでございます。
 

【記者】ついでにですね、お聞きしたいのは、自治体の会計というはわかりにくいというのが、一般的な公言でございまして。大学院を出た連中に聞いても読み切れない。複雑怪奇の決算が自治体会計なんですけれども。昨日、たまたま夕刊を見ましたらですね、総務省が提示している新しい複式会計のですね、都庁でも導入しておりますけれども、導入して少しでも企業会計に近づこうという動きがございます。昨日の新聞を読みますと、2市、それを4月から導入しようとしています。ですから、これだけ情報公開している練馬区でございますから、前川区長としては、次は複式簿記の導入というのは、当然考えられているとは思うんですけれども、複式簿記による導入の時期、それからメリットを、区長としては、どういうメリットを感じて受けとめているか、それを一つお聞きしたいと思います。
 
【区長】企業会計を、公会計に入れろという話は、私が都庁におりました時も、前の前の知事さんが大変熱心でした。色々話をされて、東京都でも取り組みをいたしました。しかし、実務的に、私の感覚を申し上げますと、これによって、現実に予算編成あるいは、収支見込み、それから、その補填の方法などがどれほど変わるかというと、真に遺憾ではありますけど、根底から変わるわけではないんです。これは、国だったり、前の前の知事さんが間違いというわけではありません。宣伝と実態とにちょっと乖離があると私は思っておりますので、これを直ちに練馬区に導入した方が良いとは考えてはおりません。私のこれまでの経験からそう申し上げておきます。
 

【記者】と申しますのはですね、これだけ財政がタイトになってきているわけですね。ある意味じゃ区民にそれを知らせて、共通意識を持とうとして、色々とまあ、未来を語る会をやっているわけですけれども、私としては、今までの予算の使い方を見ますと、10年前の話だと思うんですけれども、予算を全部すっきり使い切った課長が偉いんだ、優秀なんだという時代がございました。これからはやっぱり、予算を余す課長が優秀なんだという発想が、転換が必要だと思うんですけどね。これだけ基金のない練馬区でございます。536億円しかないわけでございますから、50億円ずつを取り崩していたら、10年後には、底をつくわけでございますね。そうしますと、やっぱり、優秀な課長の想定もですね、使い切る課長よりも残す課長、いわば次年度に繰り越す予算を持つ課長が優秀なんだという発想でいけば、単年度の発想よりは、そういう意味での複式簿記があるんではないかと私は思って、新聞記事を読んだんですけど、そういう考え方について、どうでしょうか。間違っておりますでしょうか。
 
【区長】それは一般論としては、そのとおりであります。一番大事なことは、これは企業であろうと、行政であろうと同じであります。予算の見積り、事業計画をつくって、コストがいくらかかって、それをどうやって負担するのか。その事業経費の見積りと判断が一番重要なのであります。その予算を確かに齊藤さんが言われたように、使うこと自体を自己目的としてはいけませんから、その中で事業執行しながら、必要があったら変更をし、また、必要な修正を加えることにもなります。それが直ちに、複式簿記によってもたらされるとは私は、考えておりません。
 

【記者】都政新報の米原と申します。新年度当初予算一般会計規模で6.3%増と積極予算という印象を持ったんですけれども、改めまして新年度予算の区長としての位置づけと申しますか、特に重点的に取り組みたいと予算編成作業の中で、課題意識を持たれたという部分を改めて、ちょっと教えていただきたく思います。
 
【区長】それは、今ご説明したとおりでありまして、この5つのビジョンの柱に沿って、必要な新規事業を計上しております。子育てから始まって、まちづくりにいたるまでですね。それは今、ご説明したつもりであります。その中から特にと言われてもちょっと困るのであります。
 
【記者】積極予算というところではいかがでしょうか。
 
【区長】それは、国もそうであります。都もそうであります。今までにない大型予算を組んでいる。これはなぜかというと、色々な要素がありますけれども、一番大きいのはやっぱり、自然増。義務的経費が自然に増えていくということであります。特に福祉医療を中心にです。社会保障を中心に、これは否でも応でも義務的経費が増えていく。そこが一番のポイントであって、私が積極的に、例えば本当はそうしたいんですけれども、道路を何百億円もかけてやるとか、出来ればそうしたいんですけれども、出来ないのであります。そういう意味での自然増が、容赦なく進んでいきます。一方で長い目でみたら、必ず、歳入は足りなくなるということであります。そこをきちんと見ながら、しかし、その中でも何とかやりくりをしながら、区民の福祉に必要な経費は確保し、必要な都市基盤整備は確保していく、その2つが大きな柱と考えています。
 

【記者】東京新聞の石原です。道路の関係での質問なんですけれども。追加の報道連絡メモに、力を入れてほしい施策が、「鉄道・道路・バス交通」とあって、一方で、練馬区が住みよいと感じている方の理由の上位に交通の便が良いというのがきているわけですね。なので、これってどうなのかなと思ったんですけど、そう考えた時にその鉄道・道路・バス交通と全部一緒くたにしてますけど、大江戸線の延伸を求める人と道路を求める人、全然違うのかなと思いまして、このあたりを区分けした数値がないのかというのが質問の1点です。もう一つは公園の関係で、清水山公園、人工物はつくらないという話でしたけど、予算はそれなりに計上されていて、具体的にどんな計画なのか簡単に教えてください。
 
【区長】道路につきましては、これは何度も言いますが、区民の皆様にご理解いただきながら、進めなくてはいけない。現にあなたが引用されたようにこの区民意識意向調査でも最優先課題で挙がっているわけであります。残念ながら、その内訳を把握はしておりませんけれども、ちょっと考えてみても、例えば、練馬を中心とした東部地域と西部地域では全然違うわけであります。西部地域ではそれこそ消防車が通れないような細街路がたくさん放置されたままであります。そういうところの方が、道路をつくってほしいと願うのは当たり前であると私は考えております。区民意識意向調査はあくまでも参考でありますが、全体として、都市基盤整備を求めるものと私は受けとめております。

 それから、清水山公園については、私は区民集会でもお話をしました。職員に指示をしたのは、なるべく自然に手を加えるなということであります。例えば、周辺の囲いから始めて、やっぱり一番不愉快なのは、公園に人工物の塀をつくったり、あるいは石段をつくったり、あるいはトイレをつくったり、そういったことが一番困るのであります。自然を壊す元であります。それはやるなと指示してあります。これから内容はもちろん、予算を計上してありますし、決めていきます。ところが、困ったと言ってはあれなんですが、住民の方はトイレをつくってほしい、必ずつくって欲しい、というのがたくさん出てくるわけであります。しかも我々にしてみれば、困惑することに、それに反対する住民の方もいらっしゃるわけであります。どちらの意見を聞けばいいのか。私は大方針としては、できるだけ人工物をつくりたくないし、清水山公園をそのまま自然の地として残していきたい。その信念は変わりません。かと言って、どうしてもつくって欲しいというものを無視もできない。それで大変困っているというのが現状であります。そういう方々が区民集会に来られて、一方的に自分の意見だけをおっしゃっている。大変困っておりますので、私は全体を踏まえてきちんと判断していきたい、そう思っております。
 

【記者】日本経済新聞の亀です。大江戸線についてまずお伺いします。今回の中で大泉学園町駅のまちづくりということを具体化しますっていうことなんですが、都の幹部とかを取材していますと、鉄道を敷いただけじゃやっぱり最近はインパクトがないので、もう少しまちづくりのビジョンっていうのをですね、区と都で一体的に考えていくっていうことも必要なんじゃないかっていう意見も強いんですが。この二つの駅ですね、土支田と大泉町、こちらについても何か計画みたいなものをお考えじゃないのかということと、終点の大泉学園町の計画というのも、来年度中には策定するということでよろしいでしょうか。
 
【区長】来年度中には、ちょっと無理じゃないかな。時間がかかると思います。ただ、今おっしゃったように土支田については、すでにもう地域の皆様と話し合いをしながら具体的に進めているわけです。
 他の2地区についても進めていきたい。都の職員が、誰か知りませんけど、私どももそれは全くそう思っておりますので、都とも協力しながら、一緒にやっていきたい。特に交通局とは力を合わせてやっていきたいと思っています。
 

【記者】すみません、区長は常々、都のOBとしてのご発言も多いんですけれども、舛添知事が就任から2年の任期の折り返し地点を間もなく迎えるんですけれども、都と区の協働という部分で、舛添知事とはやりやすいと思ってらっしゃるのか、ちょっと踏み込んだメッセージをお願いできたらと思います。
 
【区長】私が区から見ておりまして、舛添さん大変だなと思う一番の原因は、議会との関係であります。特に、都議会の自民党との関係が色々あるようでありますけれども、詳細はもちろん知りません。色々な意味でぎくしゃくしていて、反発もある。そこを是非、根底的に改善をしてもらいたいのが一つ。それから23区との関係で言えば、私も区長になってみて改めて感じておりますのは、いかにも中途半端な自治でありまして、これは区民集会で言って誤解をした方もいました。幹部職員の任用の際も、統一した人事委員会の制度の中でないと出来ないとかですね。それからまた当然ながら、一応交付金は出ますけれども、都市基盤整備が遅れた我々のような地域と、都心区とが全く同じような扱いを受けるのは、大変心外だと思っております。その辺りを、具体的なまちの実態に即した対応をしていただければと、私は考えております。舛添さんは大変意欲のある方で、頑張っていらっしゃいますし、これからますます積極的に発信をしていこうとされていますから、私ども練馬区も、彼と一緒に国際化を進めていきたいなと思います。サミットも含めてそう思っております。
 

【記者】練馬新聞の齊藤です。区民参加に大変大事な2大まつりでございます。39ページになりますけども、36ページか。それで、区民のパワーを結集すると区長はおっしゃっておりまして、私もずっとこう、2大まつりを見ていたんですけど、練馬まつりがですね、ある業者に頼んでいるという状況がございまして、練馬区を知らない業者がですね、どこの自治体でもやっている手慣れのイベント会社に頼っているためにですね、ワンパターンなんですね。だからもう一つの面白さを欠きますし、最初スタートした時のあの志を、当時は練馬区民による、区民のためのまつりという中でスタートしておりますので、区長としてももう一回ですね、これは改革してほしいという点では、原点に戻していただきまして、ボランティアでやりたいという女性の方もたくさん聞いていますけど、そういう方にやってもらって、もう一度原点に戻してスタートした方が、練馬まつりはもっと面白く顧客動員できますし、区外からの来街率も上げてですね、産業の振興になると思ってるのですけど、区長としてはどうでしょうか。
 
【区長】私はその具体的な業者のことは全く知りません。先程申し上げましたとおり、練馬まつりというのは、いわば未来志向型でやっていきたい。現実に活動をしている方々を中心にして郷土愛を育んで、しかもみんなで力を合わせて、色々な特色ある文化を発信する、そういった場にしていきたいと思っています。それに対して照姫まつりは、歴史や伝統文化を育むと言いますか、それを基盤にしていきたい。練馬まつりについては、具体的には産業界ももちろんそうだし、農業もそうであります。そういった業界はもちろん、私は、練馬区で一番心を打たれているのが、色々な区民の皆様の様々なムーブメントです。うまい言い方がないのですが、運動と言ったら陳腐なのでムーブメントと申し上げます。そういったムーブメントがあるんですね。子育て団体から始まって、文化活動であったり、地域で言うと、例えば江古田で色々な活動をしている方々がいます。そういう方々との連携をしたい。それは私の大きな区民参加の一番の眼目であります。区を積極的によくしたいと活動していらっしゃる方はたくさんおります。そういう方々と手を結んでこのまつりも活性化していきたい。基本的にそう思っています。

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