【平成28年5月21日】5階の窓から（ねりま区報5月21日号掲載）

　開かれた区政とは何だろう？32年間練馬で暮らしながら考え続けてきました。子どもを保育園へ送り、区立学校に通わせ、二人の母親はデイケアへ、私は休日に森でジョギングを楽しむ。日々、行政サービスを享受し感謝しながら、区政への釈然としない思いも抱えてきました。
　一人の市民として感じてきた疑問に答えること。これが、区長としての私の原点であり、責務であると信じています。
　19日に公表した「（仮称）区政改革計画素案」では、「区民参加と協働の区政」を最も重要な柱としました。子育てや福祉は勿論ですが、練馬が誇るみどりについても、区民と協働で守り育てる仕組みを築きたいと思います。
　既に、公園の樹木や街路樹の剪定は、事前に地域にお知らせし、ご意見を受け止めて実施する方針に転換しました。これを更に発展させ、みどりの目標設定や、剪定・落葉管理などを、広く区民参加で考える仕組みを樹立したいと考えています。
　日々暮らす地域で区民が豊かなみどりを育み楽しむまち。これこそが、大都市東京における練馬の自治の理想だと思います。