平成30年2月13日 第22回 区長とともに練馬の未来を語る会(練馬区みどりの区民会議)
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更新日:2018年2月26日
「練馬区みどりの区民会議」の皆様と懇談しました
懇談の様子
練馬区みどりの区民会議は、練馬が誇るみどりを守り育てるための方策等を考え、具体的な行動につなげることを目的として、平成28年10月に設置されました。樹林所有者やみどりの活動団体、子育て中の方、学生、造園業者など様々な立場の区民26名からなっています。これまで6回開催し、平成29年10月に開催した第6回の会議では、区に17の施策提案をいただきました。
今回は、区民会議のメンバー12名の皆様から、区役所会議室において、主に17の提案に沿った今後の取り組みについてご意見等をいただきました。
【主なご意見・ご提案】
- 提案はとかく言い放し、聞き放しになりがちである。区民会議として提案した17の提案については、今後どのように進めていくのか。手順や人員、スケジュールなどを見える化すべきだ。ただし、区がぎちぎちに決めてしまうと、かえって動きにくくなってしまうので、走りながら考えられるようにする。そうすることで協働も生まれやすくなる。とにかくスピード感をもって取り組んでいただきたい。一方で、急いではいけないこともある。議論をする際はぜひ区民を入れていただきたい。
- 17の提案は、公共部門のみどり、民有地のみどり、管理としてのみどりの大きく3つに集約される。区のみどり関連組織も3つの部門に分けるのがいいのではないか。
- 農業の多面的機能に注目しながら農業の価値を高めていこうと、農家さんと一緒にマルシェなどを開催している。生産緑地に指定されて30年が経過し、生産緑地の解除ができる2022年問題がある。これにより多くの農地が宅地化され、農地が大幅に減少する可能性がある。農地が減少するとみどりがなくなり、都市の環境を守れなくなる。将来の子どもたちに、どのようにみどりを残して伝えていくのか。「農の風景公園」の予定地は育成地区に指定されたが、どうなっていくのか、具体案はあるのか。
- 落ち葉の問題、日照の問題等いろいろな理由で、緑地や公園の木が強せん定されている。全体的な強せん定、部分的な強せん定と必要に応じて行われており、メリハリのある管理でいいと思う。
- 公共の木の場合、高さをきちんと抑えないと将来の管理が大変。木は上にどんどん伸びる性質がある。木はせん定して一定の高さにしておかないと、大型の重機を使わないと手入れできなくなってしまう。そうなると手入れの費用も高くなる。木には成長の早いものとそうでないものがある。せん定してはいけない松の木などもある。業者さんの中にはそうした木の性質を理解していない人もいる。木の種類によって適切な管理が必要だと思う。
- 大泉学園通りの桜の木の中には枯れてきて、枝が落ちて、桜自体もみすぼらしくなっているものもある。学園通りの桜は、区外からもたくさんの人が訪れる名所ともいえる。地域の商店街の方と一緒に、桜を守っていく仕組みをつくってはどうか。道路にある木についても、地元の方と一緒に守っていくことが必要なのでは。
- 樹木診断というのがあって、幹の空洞率などを調べ、危険木だと判断された場合に伐採や植え替えをしている。学園通りの桜並木も診断され、随時植え替えられている。
- 人が作った構造物に木を植える場合は、最後まで責任をもってせん定をしない限り植木は育っていかない。バランスを考えていけば、毎年手を入れるのは当たり前。予算を理由に何年かに1回しか手を入れないのは都合のいい話だ。お金をかけて手を入れて育てていくのがまっとうな話だと思う。
- ある年にある業者がせん定をしたとしても、翌年度以降に受託する業者にせん定の仕方が引き継がれていないこともある。会社によってせん定の方針が異なっている。
- せん定をするにしても、区の現場担当者が、周辺の住民と事業者の中に入り、業者に対して指導力をもってせん定方法を指示する必要がある。場合によっては、「さっぱり切ってくれればいい」という時もある。業者としては、それで検査に合格するのであればと、その通りにせん定することもある。それが木にとって良いせん定かというと、そういうわけではない。構造物は寸法通りに作るものであるが、木は生き物なので正解を感覚で出す部分がある。我々も勉強するし、区の担当職員にも理解していただいたうえで、担当者と事業者との間で、木に応じた適切な管理を共有できれば良いと思っている。
- 練馬区のみどりを守る活動に感動した。以前は他の区に住んでいたが、このような会議体はなかった。木をせん定するように文句を言われることがあるようだが、木は大いに伸ばすべきと思っている。田柄の屋敷跡の広場に苗木が植えられていた。そうしないと簡単に駐車場になってしまう。
- この会議に関わらせていただいて、民間、ボランティアなど多くの方々が、小さい公園や児童遊園を管理していると聞いた。業者が行っている低木の管理を、公園を自主管理している皆様方が行い、中木、高木のせん定を業者に任せるなどすれば、予算も削減できていいのではないか。
- 私の子どもの頃は家の周りの樹林をコジュケイが走り回っていた。しかし、バブルの時期に周囲の樹林があっという間になくなってしまった。私のところは現在も奇跡的な偶然で樹林が残っている。樹林は農業と違って、稼ぎ出す力はない。駐車場やマンションにしてしまえば収入にはなるが、私が引き継いだ時に、果たしてそれで良いのかと思った。かといって稼ぎ出す力がないので、経済的に効果があり、みどりも守れる仕組みがあればいいと思っている。敷地内にある保育園と樹林地とを自由に行き来ができるようになれば良いと思っているが、民有地ということもあり、事故が起きたときのことを考えるとなかなか実現できない。
- みどりを減らすのは簡単。今の環境を考えると増やすのは難しい。この会議に参加して、なんとかみどりを増やせないかと考えた。みどりには、樹木だけでなく野草もある。白子川河岸段丘には昔からヤマユリがあった。清水山の森にもある。清水山の森には平成元年に練馬区の登録天然記念物に指定されたカタクリ群落がある。ヤマユリをカタクリとともに練馬の宝にして増やしたい。カタクリとヤマユリは共生できないが、花が咲く時期が違うので、カタクリゾーンとヤマユリゾーンに分けて管理している。
- みどりに触れることなく暮らしてきた多くの若者には、みどりが大事だと思う気持ちがないのが現実だ。若者にみどりへの関心を持ってもらうには、練馬のみどりがどう守られ、どういう現状にあるのか、なぜみどりが大切なのかを発信していくべきだと思う。
- 低木をせん定した際の枝や下草を分別してごみとして出すのか、リサイクルするのかも大事な問題だと思う。最近、市民農園や区民農園が増えてきている中で、たい肥化できれば協力したい。残念なのは落ち葉が放射能により規制されたままで、たい肥化できないことだ。安全宣言が出れば、いろいろな面でプラスになる。一方で、現在、公園の自主管理の契約では、高さ2m以下の低木をせん定し、枝は可能な限りチップ化して園内で再利用している。ただ、相当な面積の樹木をせん定しないとチップ化は難しい。
ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
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区長室 広聴広報課 広聴担当係
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