百日咳に注意しましょう
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更新日:2025年4月21日
2025年第12週(3月17日から3月23日)に、百日咳の全国の累計患者数が4,100人になり昨年1年間の患者数を上回りました。都内の累計患者数は299人となり、区内においても発生の報告があります。
年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。保護者の方は、咳や呼吸状態を注意深く観察し、普段と様子が違うと感じたら、早めに受診しましょう。
成人では、比較的軽い症状で経過することが多く、受診・診断が遅れ重症化しやすい乳児へと感染を拡げてしまう危険性があります。咳等の呼吸器症状がある時は、マスクを着用し、乳児との接触をできるだけ避けましょう。
予防について
有効な予防法は予防接種です。
予防接種法に基づく定期予防接種(5種混合ワクチン等)が行われています。生後2か月に達したら、早めに接種しましょう。
(注釈)5種混合(DPT-IPV-Hib)ワクチン:ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)、不活化ポリオ(IPV)、ヒブ(Hib)
また、飛沫・接触感染予防として、手洗いや咳エチケット(個人が咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえること)等の一般的な感染対策を心がけましょう。
東京都健康安全研究センター 感染症ひとくち情報(予防接種前の乳幼児への感染に注意しましょう!)(外部サイト)
百日咳とは
百日咳菌による感染症です。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきや痰に含まれる細菌によって感染します(飛沫・接触感染)。
一年を通じて発生がみられますが、近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題になっています。
2018年1月より国への全数報告疾患となり、患者の発生状況がより詳細に把握できるようになりました。
症状・治療
7~10日程度の潜伏期間を経て、風邪症状がみられ、徐々に咳が強くなっていきます。
年齢が小さいほど典型的な症状が出ないことも多く、無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)になり、けいれんや呼吸停止などの重篤な状態になることもあり、注意が必要です。
年長児や成人は、特徴的な発作性の咳が目立たないので、百日咳の罹患に気付かず、乳児の感染源となっていることがあります。
治療には抗菌薬を使用します。
関連情報
お問い合わせ
健康部 保健予防課 感染症対策担当係
組織詳細へ
電話:03-5984-4671(直通)
ファクス:03-3993-6553
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