ま行（南大泉、南田中）

現在の南大泉三丁目の五差路の中央に立つ題目塔で、地元では宝塔様といって親しまれていました。リヤカーが来る方向は、旧早稲田通りです。
周辺に家が建ち始めて道路が拡幅された際、この石塔は交通の妨げにならないよう、近くの宅地の一隅に移転されました。

白黒写真は、石神井公園駅から富士見台駅へ向かう西武池袋線の電車を、南田中三丁目の石神井川に架かる薬師堂橋の南側から撮影したものです。線路の向こう側に谷原のガスタンクが見えます。右側手前の台地には、昭和45年に中高層アパートの南田中団地が完成し、石神井川の護岸も整備されました。
昭和62年には線路が高架化され、平成6年12月には練馬高野台駅ができました。

南田中五丁目にあった積田（つみた）牧場の写真です。牧場は石神井川南側の中腹にあり、最盛期の昭和40年代には65頭の乳牛がいました。牧場の向こうの低いところが石神井川で、その先の高台が谷原の台地です。
昭和45年以降、石神井川沿いに鉄筋5階建ての南田中団地が次々と建設され、付近の自然環境は激変しました。積田（つみた）牧場は昭和53年に廃業となり、牛は千葉などの牧場に引き取られました。