3．　将来像を実現するために

　懇談会が描いた将来像は、区民と区との共通の目標と考えたい。
　その目標を達成するためには、まず区が行政として、つぎの4点について積極的に実施していくべきである。
　第一に、将来像を実現させる前提として、区は積極的に財源の確保に努めることが必要である。
　第二に、その財源の執行に当たっては、行政効果が客観的に把握できる仕組みを通して施策の内容や実施方法についての見直しを行っていく必要がある。
　第三に、行政組織のスリム化を図るとともに、柔軟な組織運営と職員の専門性の継続的な向上に努めることにより、的確に社会の要請や区民の要望に対応していく必要がある。
　第四に、情報公開や情報提供の拡充により、区の意思決定過程の透明化を進めるとともに、区民の区政への参加・参画の機会を拡大する。
　このように、区が責任をもってその役割を果すことは当然であるが、区民にも将来像を実現するために担うべき役割があると考える。
　すなわち、区民一人ひとりが区民としての責任や役割を自覚し、その個性や立場を生かして、自主的に活動していくことが重要である。
　かくして、「明日のふるさと練馬」の実現に向けて、区民、事業者、地域社会、区とがそれぞれの責任や役割を明確にしながら、協働・連携していくことが何よりも重要である