練馬大根だより　第3回

　練馬大根が芽を出してから約3週間。随分大きくなりましたねえ。いよいよ間引きの時期がやってきました。

今年の秋は雨が多く、おまけに台風が2つも来たり（上陸はしませんでしたが）して、芽を出したばかりの赤ちゃんダイコンには試練の年です。発芽間もなく病気にかかり根本から腐ってしまったり、風にやられたものが多く見られます。ダイコンが食べられるまでに成長するには長い道のりが必要なのですね。

　そんな厳しい環境条件にもめげず成長した中から、元気なダイコンを各穴に1本ずつ残す間引き作業が、9月28日（日）行われました。この作業をしないと、ダイコン同士が土の養分を奪い合って大きくなることができません。

　試練を乗り越えやっと成長し今日を迎えた練馬大根。その中から選ばれた1本のダイコンだけが人間の食べ物になるのです。ひとは、多くの命に支えられて生きていることを、子どもたちがこの間引きの作業から学んでもらえればいいなあとオジサンは思ったのであります。ですから間引いたダイコンも大切に持ち帰り食べてあげることにしました。（おみそ汁に入れるとおいしいのです）