練馬大根の伝統的栽培法
ページ番号:860-325-727
更新日:2010年2月1日
練馬尻細大根の栽培
「練馬尻細」は、沢庵漬用の大根として名声を博した大根である。昭和期の栽培法について「練馬の農業」(練馬青年農業振興会編著、昭和33年刊)に詳しいので、それをもとに述べる。
1.整地
・播種(はしゅ)前7日~10日ぐらいに、深さ60センチメートル以上丁寧に耕す。
・畦(あぜ)幅 63~66センチメートル、東西の方向に畦立てする。株間 45センチメートル内外。
2.播種(はしゅ)
・8月中旬(収穫まで100~120日かかる)。
・縄ズリをして条をつけ、この線上に足跡を踏み付ける(これが株間になる)。これを「足っこ」といった。
・足跡に元肥を施し、種子は爪先より少し離してまく。種は1か所5~6粒が適度。
・覆土(ふくど) 厚さ2センチメートル内外。大根種子は腰が弱いので、覆土してから鍬(くわ)の背などで圧すると発芽が悪い。
・種まきの時期は乾燥期なので、注水を必要とする場合が多い。
3.間引き・土盛り
・播種後22~23日、本葉6~7枚のとき間引く(1回めの間引きを本葉3枚で2本立とし、その後10日はどして1本立にする丁寧なやり方もある)。
・間引き後、土盛り(土寄せ)をする。株の周囲に高さ10センチメートル、周囲20センチメートル程度土を盛る。盛り寄せた土は両手で締める。但し強く締めすぎない。
4.追肥
・間引き前か、土盛り直後に第1回の追肥をする。
・1株おきに穴を堀って施す。
・第2回の追肥は、収穫の20~30日前に行う。
5.中耕
・土盛りと追肥が終わったら、その日、または翌日に1回めの中耕を行う。
・第1回中耕は、南から北に土寄せする「日陰切り」である。中耕の溝の深さは6センチメートルぐらい。
・2回めの中耕は、第1回中耕後10日ほどたってから行う。
・第2回中耕は1回めと反対に、北から南に土寄せする「日向切り」である。溝の深さは10センチメートルぐらい。大根の北側の背に、土盛りより少し高く盛り上げるようにする。
この原理は、大根の北側の背に土を多く盛り上げ、また溝を深くすれば、太陽光線の射入が強く、従って根の太りを促進させるからである。
6.収穫・洗いと乾燥
・11月中旬より畑で抜き取り、葉と尻を切断する。
・抜き取った大根は、その日か翌日に洗う。
・洗った大根を連に編み、吊るして乾燥させる。乾燥日数は10日~20日。
なお、洗いも乾燥も雨は厳禁である。絶対に雨に当てないよう、降雨時には作業を中止し、雨覆いを行うこと。
・干し上がった大根は、干大根として出荷、或いは沢庵漬に加工する。
お問い合わせ
都市農業担当部 都市農業課 農業振興係
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電話:03-5984-1403(直通)
ファクス:03-3993-1451
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