平成28年7月16日 第7回区長とともに練馬の未来を語る会(光が丘区民センター)
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更新日:2016年9月7日
区民の皆さまから、区政改革計画素案についてご意見をいただきました。
7月1日(金)から16日(土)までの間に区内4会場において、区政改革計画素案について説明会を行いました。計286名の方が参加され、区政改革について意見交換を行いました。会では、区政改革に関連し、子育てや福祉・医療、まちづくりなど多岐にわたるご意見をいただきました。回答は、区長のほか、出席している区職員からも行いました。
1 開催日時
平成28年7月16日(土)午前10時~12時10分
2 場所
光が丘区民センター 多目的ホール(練馬区光が丘2丁目9番6号)
3 当日出席者数
(1)参加人数・・・65名*質問者数13(事前7、当日6)
(2)区出席者・・・・・8名
区長、副区長(黒田)、副区長(山内)、教育長、
企画部長、区政改革担当部長、
区政改革担当課長、広聴広報課長(司会)
区長挨拶
皆さん、おはようございます。週末土曜日の朝にお集まりをいただきまして、本当にありがとうございます。
私は区長就任に当たって、皆様方に「改革ねりま」ということをお約束申し上げました。早いものでもう2年以上過ぎたわけですが、この間、微力ではありますけれども、「改革ねりま」を一貫して努力してきたつもりでございます。
まず、政策の体系として、昨年3月に「みどりの風吹くまちビジョン」を策定いたしました。これは、練馬区として取り組むべき政策を子ども・高齢者からまちづくり、その他体系的に示したつもりでございますが、それはいわば政策でありますので、それと並行して、当然ながら区役所を初めとする広い意味での行政改革、区政の改革をしなければならないと。
そこで、昨年から区政改革推進会議を区民の皆様とともに設置いたしまして、一年間議論を重ねてまいりました。昨年の暮れには、練馬区のこれからを考えるということで、その活動の一環として区政に関するデータ集を発表させていただきました。そういった経過を踏まえて取りまとめたのが、今回のこの区政改革計画素案でございます。いわば私が取り組んでまいりました「改革ねりま」の集大成に当たると考えています。先ほどお話をしたビジョンが政策の体系であるとすれば、これは区政のあり方、政策を展開する手法であるとか、財政の問題とか、そういったことをこれからまとめていこうというのが主眼でありまして、ビジョンとあわせて、今回の計画素案で一体となると考えています。
区民の皆様とまた議論を重ね、秋にはこの素案を、最終的に区政改革計画として発表させていただく。そして、また議会で議論もいただいて、成案としていきたいと思っています。
実は、データ集の議論なんかも含めますと、もう10回以上の区民と語る会を重ねております。今回の計画素案そのものについては、形としては4回ですけれども、そういう意味で全体としては、もう数多くの会議を重ねておりまして、今日がいわばその最後であります。最後のまとめでありますから、ぜひ建設的で、積極的な議論をいただきたいと、これを心からお願い申し上げまして、私の挨拶といたします。どうかよろしくお願いいたします。
主なご意見・ご要望と回答
- 参加者
私は、光が丘で民生・児童委員をしております。超高齢化、元気に年を重ねる高齢者が増えたことは喜ばしい事実ですが、かかわる側の人材不足は否定できません。
民生委員の改選期には、毎回、人材確保に苦慮していると伺っています。このような現状の中、方策2の取組7にあります区民ボランティアの存在。この区民ボランティアによる高齢者訪問は、高齢者に手厚い取り組みとして大いに期待するところです。
ところで、現在、お一人の高齢者を訪問する区の関係者というのは、民生委員をはじめ、見守り訪問員、それから高齢者相談センターの職員、またケアマネさんやヘルパーさんなど、訪問を受ける側の高齢者からは、区の人とか、福祉の人という一くくりの言葉であらわされています。そこに区民ボランティアの存在も増えるとなると、本来はいろいろな切り口で見守られてよいはずですけれども、反面混在するということもあります。これをちょっと案じております。
訪問を受ける側の高齢者にわかりやすいように、それぞれの役割の違いを明確にし、それを仕組みづくりに生かしていただくよう要望いたします。
また、区民が互助の精神と自身の生きがいのために活動することこそ、これからの「超」超高齢社会を支える柱になるものと確信しております。相談につなげた件数のデータ結果などで、この取り組みの是非を問うような、ありがちな見直しで、区民の努力を無にすることのないよう、継続した取り組みの実施をどうぞよろしくお願いいたします。
- 副区長(山内)
ひとり暮らし高齢者の見守りについて、民生委員の方とか、あるいは高齢者相談センターの方とか、いろいろ見守りをする方が錯綜して、役割分担がはっきりせず、見守りを受ける高齢者の方も戸惑いがあるというお話だったと思います。
確かに、実は私、練馬区の副区長になって今、3年目ちょっとになります。前は東京都の職員だったのですが、実際に見守りの状況を見てみますと、本当に錯綜しているのですね。民生委員の方、それから、地域の自治会、町会でも見守りをやっておられるところもあるし、それから、高齢者相談センターには、実は区で実際にアウトリーチとして、現場に行って高齢者を見守るという仕事もやってもらっています。それから、また社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターも地域の見守りをするという役割も担っています。
ですから、それがそれぞれどういう役割なのか、あるいは、どういうことを目的にやっているのかということが、まだ整理されていないというのもあるのですね。
それを、この区政改革でも掲げているのですが、今回、きちんと来年4月に向けてそういった錯綜している見守りについて整理しましょうと。新しい区政の中で、区民との協働というものを一番に掲げておりますので、それとの関係できちんと整理する必要があると思っております。ぜひわかりやすい形でやりたいと思いますので、具体的なご意見をいただけると、ありがたいと思っております。
それから、これはひとり暮らし高齢者への訪問事業の数、相談の数を成果にするということはどうなのかということでございまして、まさに本当に中身の話だと思うのです。件数を数えることが目的ではございませんので、中身をどう充実するかということでございますので、その点についても、ぜひまたご意見をいただけるとありがたいなと思っております。
- 区長
私からも一言申し上げます。私も長い間、福祉行政をやりまして、局長もやりまして、山内も同じなのですが、そのときいろいろお付き合いいただいて大変お世話になりました。ありがとうございます。
私は、区に参りまして、東京都にいるときと一番違うといいますか、新しい発見というのは、区民の皆さんの中には、子育て、あるいは高齢者のケアをはじめとして、いろんなことを頑張っていらっしゃる方がたくさんおいでになって、いろんなグループをつくって頑張っていらっしゃることに、大変感銘を受けまして、これこそが自治かなと心から思っております。
これを、さらに発展させたいと。行政が、上からの目線で一方的に決めるのではなくて、一緒にやっていきたいと。それが私の心からの願いでございまして、そのためには組織的にやらなければいけませんから、この4月から協働推進課というのもつくりまして、一つは、役所の縦割りをできるだけなくしたいと。子どもの問題についても、例えば福祉であったり、教育であったり、さまざま分かれているわけで、それをある課題に則して横をつなげる役割を果たせる部門を置くのと、それから、もう一つは、住民の皆さんの活動を支援するといいますか、これもなかなか難しいのですが、一方的に行政が金を出せばいいというわけにはいきません。例えば、子ども食堂などの問題についても、先日、そういう方々ともお話し合いをしたのです。どのようにしてやっていくか。私自身も地域にできるだけ出かけていって、小さなグループとの会合を積み重ねて、いろいろお話をしながら、東京の自治体らしい新しい区民参加のやり方を必ず実現をしていきたいと考えております。
- 参加者
前川区長さんが就任しまして約2年3か月。練馬区から発信する言葉としては、練馬の未来、区民参加、未知の時代という言葉が発信されております。特に、ねりま区報から特集号とか、そういうものから私たちは情報を得るものですから、そこから非常にいろんな情報で参加させていただきたいと思います。
特に、区長さんの「5階の窓」からは、同じ世代として実感があります。
今回、私は、練馬区の財政についてお聞きします。特に基金ですね。練馬区の貯金、積立金ということで、今年度約500億円という非常に大きな金額だと思っております。しかし、それが約10年後の平成37年には5億円になってしまうということで、少しびっくりしましたが、これは年度ごとに50億円くらいずつ使っていると思うのですが、予算に対してこういう金額を補充するという簡単な意味で私は認識しますが、この10年間どのような事業があって、どういうもので使用していくかと。それを1点目としてお聞きします。
2点目としましては、やはり東日本大震災から約5年、熊本地震から3か月が経過しております。昨今では、東京の直下型地震というものもありますので、非常に防災面で考えてみますと、この基金の推移が心配であります。今後、練馬区としては、これらの基金をどのようにしてまた積み立てていくのか。特に、まず事務事業の見直しがあると思いますが、練馬区役所の中でまず事務事業の見直しをして、それから、区民に対してもこういう節約がありますよというのを示していただくのと、今後の基金の推移の2点の質問をお願いします。
- 副区長(山内)
財政の見通しということでございます。経常的な経費を経常的な収入でどのくらい賄っているかという経常収支比率という指標があるのですが、練馬区は、26年度については86%ちょっとなのですが、27年度分については82%ちょっとということで数値が良くなっております。
最近、税収が上がっているということも踏まえて、若干良くなっているのですが、ただ長期的に言いますと、消費税の関係とか、それから、大都市の主要な財源である法人事業税や法人住民税については、その一部を、国が直接吸い上げて地方に配分するという仕組みが導入されており、将来的に非常に厳しい状況が続きます。
一方で、少子高齢化ということで財政需要はますます高まるということでございますので、先ほどお話がございましたように基金を積立てています。昨年度500億円ちょっとの現在高でありましたが今年度は600億円を超すことができそうです。基金には財政調整基金といって財源調整のためのもののほかに特定の目的のために積み立てているものもあります。例えば光が丘から大泉学園町までの大江戸線の延伸に関わるお金については、30億円ちょっとを目標に基金を積み立てています。
これに対し、今、借金にあたる起債の残高が大体500億くらいありますので、貯金と借金は、大体とんとんの状況です。
それから、この施設もそうですけれど、昭和30年、40年代ですかね、整備した公共施設の老朽化がだんだん進んでおります。これらの建て替えをしなければなりません。しかし建て替えといっても、少子高齢化が進んでいまして、人口構造も変わってきておりますので、今までどおりの建物をつくる、あるいは建て替えるというわけにはいきません。複合化とか再編とかを考えていかなければなりません。それから学校施設も非常に老朽化しております。延べ床面積でいうと公共施設の中で一番大きい比率を占めているのは学校なのです。学校の老朽化も進んでおりますので、その建て替え費用というのは非常に大きいわけです。
去年の12月に「練馬区のこれからを考える」という問題提起資料をお示しして、今年の1月に「区長とともに練馬の未来を語る会」を6回ほどやって、いろいろご意見をいただきましたが、将来を見通す際、老朽化施設の建て替えは非常に大きな問題でございます。財政上、非常に大きな需要ですので、今のままのこういう支出を続けておりますと、10年後には本当に基金も底をつくことになってしまう懸念があるということです。
そういうことを考えますと、今までどおりの要請にすべて応えていくというわけにいきませんので、その見直し、スクラップアンドビルドをどうやって進めていくかということは大きな課題でございます。大きな枠組みをつくった上で、具体的に予算化を進めていくということは必要になりますので、その過程でいろいろな皆様方のご意見を聞いた上で、整理をしていくということが大きな課題でございます。
具体的な計画といたしまして、この公共施設については、区政改革でも掲げてあります。41ページなのですけれども、公共施設等の総合管理計画というのをつくりまして、再編統合を含めて見直していこうということで、これは今年度に策定して、お示しをしたいと考えております。この中には、当然、学校の関係も整理していきたいと思っております。
あと、補助金とか、委託料というのがいろいろあるわけです。補助金の仕組みをどうするか、あるいはいろいろな事業の委託を行っていますが、その経費の積み上げをどう考えるのかということも本当に具体的な話としてきちんと検討していく必要がありますので、今までどおりのやり方を続けていくことはできないと思っております。
- 区長
いわゆる持続可能性ですよね。練馬区が一番困難なのは、超高齢化、「超」超高齢化問題です。これは練馬区だけではなくて、23区全体の問題です。当然ながら保育所にも使わなければいけない。そして、また高齢者施設もつくらなければいけない。大変財政が厳しいのですけれども、それはそれで当然のこととして頑張るわけですが、練馬区の場合、さらにもう一つ困難があるのは、光が丘に住んでいるとなかなか気がつきませんけれども、練馬区も東と西では都市インフラが全く違うのです。東の方はそれなりにもうでき上がってきている面がありますが、西の方に行きますと、道路自体がないわけでありまして、これは災害のとき、あるいは救急活動、あるいは生活の便利さ、それこそ子どもたちの通学の安全など問題が山積しているわけです。これにも実はお金が必要なのですね。これを両方やりながら、財政を維持しなければいけない。
一番金がかかるのは何か。これは道路ではないのです。実は、高齢者、子どもの問題の経費なのです。今年度の予算もそうですが、ご覧いただくと、2,600億円の予算全体の65%は福祉であり、子どもであり、高齢者です。土木費というのはほんのわずかであって、しかもその中で道路整備費はわずか1.5%ですが、これを東京都、それから国と共同で、我々もできるだけお金をつくりながら頑張っていかなければいけない。練馬区最大の課題、大江戸線の延伸についても、我々も金を捻出してやっていかなければいけない。
そういうハードでもお金がかかり、それから、ソフトでもお金がかかる。これは両方やらなければいけないので、大変難しいのですけれども、持続可能性は必ず達成していきたいと、そう思っています。
- 参加者
一つは、取組2についてでございます。ねりまちレポーターの対応について、非常によい取り組みであると思っておりまして、私自身も歩道の補修をお願いしたいときに、区のどこの部署にお願いすればいいかということで、ちょっと悩んだということがあって、こうしたものについて窓口が一本化できるということであれば、すごく便利だと思っています。
できれば、区民の皆さんからの情報をもとに対応した結果だけでなく、投稿ですとか、区側の対応の状況も公開して、透明性を高めてほしい。そして、区民と協働できるような形にしてほしいと考えています。
このような仕組みは、千葉県の千葉市にも、「ちばレポ」という先行事例があるかと思いますので、そういうものから実効性のあるものを、ぜひ選び取って進めていただきたいというのが一つでございます。
あと、もう一つ、取組2に関しては、区の財政に役立つ取り組みを期待をしたいと思っています。例えば、これは広島県の呉市でのデータヘルスの取り組みがございますけれども、具体的にはICTを使った健康保険のレセプトですとか、健診データの分析をして、医療費を適正化しようという試みですけれども、そういうような何か財政にも役に立つような取り組みができればということを期待したいということでございます。
そして、大きな二つ目が、取組16について。これもICTの関係ですけれども、積極的にICTを活用していくという内容が示されておりますけれども、公共データのオープン化について、防災、それから安全・安心につながる事業、うまくそういうものがつながる形にできないかというふうなことを思っておりまして、例えば、練馬区が主催してこうしたデータを活用するコンテストを行って、事業者を選んだり、そういう団体と協働していくための仕組みというのを考えていったらいいのではないかなと思っています。
練馬区の場合には、アニメーションとかに関しては、さまざまな皆さんからの理解もあると思うので、こういうソフト面での充実というのは、すごく大事になってくるのではないかなと考えています。
さらに、この延長で言いますと、都市農業ですとか、ポタリングですとか、区が推進したいと思っている事業に関しても、こういうデータのオープン化ということは、すごくうまく生かせる内容があるのではないかなと考えております。
あと、もう一点、無料のWi-Fiを区で整備していくという、そういう計画でございましたけれども、ぜひ地域の団体の活動でもうまく使えるような形にしていただきたいと思っています。
例えば、これはWi-Fiではございませんけれども、地区区民館でうまくこういうものを使っていくために、Wi-Fiがあるということだけでなくて、さらにもう少し先にある、例えば大型のディスプレイを用意して、区民の皆さんがPCを持ってくれば、そこで会議ができるとか、あるいは資料を配るのに、今、コピー機がありますけれども、もちろん有料ということではありますけれども、そういうもののプリントもできるとか、うまくその辺をトータルに使いこなせるような形のものを考えていただければなと思っております。
- 副区長(山内)
ICTの活用でございます。データヘルス計画の話も出ましたけれども、練馬区国民健康保険における保健事業の実施計画をデータヘルス計画と言っております。これがどうして出てきたかといいますと、国民健康保険というのは、以前は加入者が自営業者がメインだったのです。高度経済成長のときは農業者とか、あるいは商業者ということで、非常に元気で、収入もあった時代で、国民健康保険制度そのものは割とうまくいっていたわけです。今の国民健康保険というのは、会社をやめた方が入る、高齢者の方が入る、それから、なかなか会社でも健康保険に入れないという方は国民健康保険に入るということで、収入があまりない方と高齢者の方が入る保険になっておりまして、非常に財政的に言うと赤字なのです。
それを、今、区市町村単位でやっておりますが、平成30年には財政を東京都、都道府県単位でまとめていこうという法律が通っているのです。そのための準備を今始めているわけです。そういう意味で、今の現行の国民健康保険の仕組みを、医療費のもうちょっと効率的な使い方、それから、特定健診を国民健康保険の加入者がやった場合には、保険料について優遇措置を設けますよとか、それから、今、糖尿病が非常に増えていますので、財政的な整理をするために、生活習慣病の糖尿病について、国民健康保険者が事前に努力して、どういう形でそれを減らしていくかということをやるようにということが国の方針として出ていまして、それに基づいて、この3月にデータヘルス計画をつくったということでございます。
ですから、言ってみれば、財政的に都道府県単位でまとめるまでの準備期間の計画ということで、29年度までの計画になっています。27~29年度という計画でございます。
この中で、先ほどお話が出ました呉市の電子データを利用して、一人一人市民に医療費の使い方というもののお知らせをする仕組みとか、そういったことをやっております。
それで、区でもいわゆるジェネリックをどのくらい使っているのとかということはご案内を差し上げていると思うのですが、そういう形で医療費を削減していこうとか、それから、血糖、脂質等の関係で、専門職の個別面談に行って、きちんと生活を変えてくださいという特定保健指導というのがあるのですが、それについてどれだけ参加率を上げなければいけないかということで、今、示しているのがこのデータヘルス計画で、これを29年度までに目標値を掲げて実現しようということで、今、区としては頑張っているわけでございます。
それから、オープンデータの関係ですね。オープンデータについては、個人情報のセキュリティの問題もありまして、個人データを簡単に使えないように記号化をした形で、加工した形でお示しして、それをこういう形で区の事業について改善したらどうかとか、区民の方がそういうものを使って提案できる仕組みとか、あるいは民間の方がそういうデータを使って会社としての事業に役立てるようなデータを提供するという仕組みを考えております。これについては個人情報のセキュリティの問題もありますので、いろいろどういう工夫が必要かということで、具体的なオープンデータの提供の仕方を今年度中には整理しようと、今検討しているところでございます。それを、練馬区情報化基本計画というものを区報でもお示ししていますが、今、パブリックコメントをやっていて、10月くらいまでにはこの情報化基本計画というのを定めてお示ししたいと思っております。
それから、あと大型液晶テレビとか、スクリーンを置いたらどうかということですが、実は、地区区民館には基本的に置いてあります。ただ、自分の持っているスマホとの関係でその使い勝手をどうするかとか、いろいろあると思うのです。その辺のところ、まだ使い勝手があまりよくないというお話がありますので、どうすれば使い勝手がよくなるのか、それをこれから検討させていただきたいと思います。ありがとうございました。
また、子どもさんの予防接種がありますね。しかし、いつ、どういうものがあるかというのがなかなかわからないという方々が多いのですね。それで、そういう方については、登録をしていただくと、メールでいついつ、こういう予防接種がありますよとご連絡する仕組みが、実は、練馬区で27年の4月から始まっているのです。
それをさらにトータルに使い勝手のいいサービスにしようということで、例えば、ポタリングというのですか、練馬区でも散歩コースがいろいろありますけれども、それから、あと、がん検診とかいろいろありますので、そういったものを登録していただきますけれども、スマートフォンでご連絡できるような、そういう使い勝手のいい仕組みをつくろうということで、今、検討しております。
Wi-Fiについても、無料Wi-Fiが、オリンピック・パラリンピックもありますので、外国人の方からも非常にご要望がありますが、練馬区はあまりそこら辺はまだできていませんので、今広げる方向で検討しております。公共施設についてのWi-Fiということでございますので、そういうことを今、考えております。よろしくお願いします。
- 副区長(黒田)
私から「ねりまちレポーター」の関係でご説明をさせていただきます。
お話のように、「ちばレポ」というのがありまして、それを参考にしながら今、制度を構築しております。もう既にご案内かと思いますが、樹木のせん定だとか、遊具の取り替えについては、区民から言われたことに対して、区が実際に考えて実行するというだけではなくて、もう一回区民の方々にこの木についてこんな投書があるのですけれども、皆さんはどう思いますかといった、そういうやり取りをして進めるように改善をさせていただきました。
それをもうちょっと見える化というのでしょうか、インターネットで見える化をできるような形をつくろうと思っています。
したがって、陳情いただいた方と区との関係はわかりやすいのですが、ほかの方がどういうものに対して、区が何をしようとしているのか。あるいは、区はどういうことはできないのかということが、皆さんにわかるようにしたい。それによって、区民の方々が、逆にこれは区にやらせないで、自分たちでもできるなとか、あるいは区にはこれはやってもらうべきだという意見も大分また変わってくるのではないかと思っています。そういった一つの手法として、このレポーターを創設しようと思っています。今年度の後半になりますけれども、試行しながら充実させていきたいと思っていますので、ご意見をいただきたいと思います。
- 区長
私は、例えば公園の管理、街路樹の管理について、やり方を変えたつもりであります。今まで私が住民として、ごく普通の市民で、ごく普通の市民感覚の持ち主でありますから、区政については住民としては多々不満がありました。何でこんな一方的に街路樹を切るのだとか、あるいは木を切るのだとか、それは必ず変えようと思って、職員とも話し合いを重ねて、今、少しずつ変えつつありますが、それは、公園とか、街路樹だけではなくて、区政全般そうですよね。ソフトサービスもそうだし。みどりについても、やっぱり同じように区民会議をつくっていきたいと考えております。
しかし、みどりは難しいですよね。つまり、一方では皆さんみどりはいいと言うけれども、では実際に自分の家に落ち葉が落ちてくると困るという人たちがたくさんいるわけであります。ただ、それはそれで一理あるのであって、例えば、高齢者の方が自分の家にどんどん落ち葉がたまるのをどうしたらいいのか、屋根に落ち葉がたまるのをどうしたらいいのかというのは大変な問題ですから、そこは区の方もお手伝いしながら、あるいはボランティアの皆さんとお手伝いをしながら、練馬区の最も誇れる点である、豊かなみどりを必ず維持して、もっと増やしていきたい。そして、それを区民の皆さんとともに一緒に取り組んでいきたいと、いろいろ考えております。
まだまだ微力でありまして、試行錯誤が続いておりますが、これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。
- 参加者
私は2点について意見を述べたいと思います。
まず、取組の5なのですけれども、練馬区誕生70周年目をお祝いするとあります。お祝いするだけではなくて、未来につなげる事業ということが書かれておりまして、私は、大賛成の立場の者です。
私は、70年目を迎えるこの機会を生かして、練馬の魅力を区民の方はもちろんなのですけれども、練馬区以外の住民にも練馬のすばらしさを肌で感じてもらい、練馬を愛する人たちを増やしたいと思っている一区民であります。
そのためにやはり仕組みがどうしても必要になるのですけれども、従来とは違うイベントを考えると。やはりキーはおしゃれな感覚で、練馬は東京で2位を誇るお野菜だとか、大変おいしいお野菜、果樹などがあるわけですけれども、その練馬の農産物をうまく生かした食材もその場で食べてもらい、そこで魅力を感じてもらう。
練馬には東京ワインという、東京都で唯一のワインがあります。それから、ブルーベリーを使ったビール、生ビールなどもございます。このような逸材がございますので、これらを劇場型のコンセプトで演出して、練馬の魅力を肌で感じるプロジェクトを練馬区の方と一緒になって進めてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。
これは、70年目だけのプロジェクトではなくて、練馬は実は、福祉関係が非常に充実していると思います。それから、アニメ、文化などがございます。練馬には、それらすぐれたものが各所にあるわけですけれども、それを縦割りではなくて、横つながりにすることで、練馬を総合的に発信できるベースをつくるべきではないかなと思っております。
そのためには、協働推進課というようなお話も、今ございましたけれども、やはり区の中に横つながりをしながら、今、私が述べたようなことを推進できる体制をつくっていただければなと思っております。ご支援をお願いしたいと思います。
それから、2番目は取組の11です。前川区長は、みどりの風吹くまちビジョンを発表して、コマーシャルでも、練馬のみどりというものを相当アピールしている。私どもとしては、非常に誇らしく思っております。
昨年の11月、パリでCOP21という地球温暖化対策に関する会議がございまして、日本もそれに参加しております。私は練馬区がこのみどりを多く生かした事業をするということに賛成でありますし、誇りだと思っております。
これをさらに進めていくためには、やはり循環型社会を目指す活動というものが非常に大事でありますし、その中ではやはり自然再生エネルギーを社会生活に取り組むことの重要性がうたわれていると。そういうことで、このみどりの事業を進化させることを進めていただければなと思います。
- 副区長(山内)
練馬区独立70周年について、どういう仕組みで、どういう仕掛けで、多くの区民の皆さん方に参加していただき、区民協働で70周年をお祝いできるかと考えております。
練馬の場合は、先ほどお話がありましたけれども、区民の方は、本当に自主的にいろいろな活動をしているわけでございまして、特にこの光が丘地区は、いろいろな行事、イベント、それから日常活動、ボランティアなり、あるいは自治会なり、あるいは管理組合なりが、非常に活発に活動している地区だと思っています。
実は今、そういう70周年に向けてのいろんなプロジェクトを、6月11日から募っております。それについて、区の方から一定の補助金を出して、自主的に盛り上げていただく仕組みをやりたいと思っていますので、この70周年についても、ぜひ、プロジェクトを提案していただきたいと思います。
実は、この70周年の事業をやるために、区民との協働をベースにして、区民の実行委員会というものを8月に立ち上げて、具体的にそういう企画をやっていこうと考えております。今年、10月10日には、70周年のプレイベントとして、石神井松の風文化公園で、野村万作先生と梅若先生など非常に豪華なキャストによる薪能をやります。そこから始まって、来年のハーフマラソンから1年間。8月1日が板橋から分離独立した日なのですが、8月1日を中心として、前に照姫まつり、後に練馬まつりですね、それも70周年仕様でやって盛り上げたいと。その過程で、いろんな区民の皆様のご提案を受けて、いろんなイベント、仕掛けを楽しく、面白くやったらいいなと思っております。ですから、ぜひ、具体的なご提案をいろいろしていただいて、盛り上げていただければありがたいと思っております。
それから、マルシェを、去年から試験的に始めたのですが、今年度からは本格的に、ほぼ毎月区内のどこかでやっているということで、地場の農産物を農業者、あるいは飲食店等の業者が、協力して地元で売ると、あるいは農業に親しんでいただくということを始めております。
ぜひそれを、農業振興につなげていただければありがたいなと思っています。実は既にご存じの方もいるかと思うのですが、都市農業振興基本法というのが去年の4月に施行されまして、今までは、練馬区内に農地というのは23区で一番多いのですが、生産緑地制度、それから生産緑地になっていない農地もあるのですが、それを入れて約220haあるのですね。これは23区で一番です。そういうものをベースに、農業を振興していきたいと思っています
農業は、大都市においては必要だという法律が通ったことをきっかけに、ぜひマルシェなり、あるいは柿とか、ぶどうとか「果樹あるファーム」を通して売り出していこうと思っていますので、よろしくお願いします。
- 副区長(黒田)
私からエネルギーの関係で、ご説明をさせていただきます。
みどりの風吹くまちビジョンの中の計画の一つに、このエネルギーを捉えております。今年の3月に、エネルギービジョンをつくったのですけれども、このエネルギーというのは、やはり遠くのところで、発電をして運ぶということが今までであったのですが、東日本大震災も含めて、やはり地域で分散型でやるということの重要性を非常に認識し、そういった街ができないかということも含めて、区長がこのエネルギービジョンを、まず手がけてきたということであります。
ちょっとデータをご説明しますと、全国的にいうと、エネルギー消費の産業部分が42%で、民生の家庭部分が14%なのですね。練馬区では逆に、エネルギー消費の産業部門が4.8%で、民生の家庭部門が49.8%。50%が家庭なのです。家庭エネルギーの消費がメインなのです。そういう意味では、家庭によるエネルギー消費の仕方をどういうふうに変えていくかということが、この練馬区では非常に重要と言われていることなのです。
そこで、私ども先ほど言ったエネルギービジョンの中では、柱の一つとして、区民とともに進める取組というのをやっております。この柱の中には、やはり区民生活の中で、さまざま取り組んでもらうのですが、区が言ったからといって、それは、すぐライフサイクルが変わるわけではないのですね。だから、そういう意味では啓発というのが、まず重点になると思います。それと同時に、補助というのでしょうかね。例えば分散型の太陽光システムだとか、あるいは再生可能エネルギーの設備だとか、そういったものに切り替えるという方の補助をしながら、増やしていくという仕事もしなくてはいけない。または、それ以上に地域の方々で集まって、この再生可能エネルギーについて、取り組みをしたいということについても、寄り添いながら、何ができるのかということも含めて、区としては、実現に向かって取り組んでいこうというのが、一つの柱になっております。
みどりのカーテンも、それは省エネにもつながりますから、そういった意味で、みどりのカーテンの普及などもやりますけれども、いろんな意味で、区民の方々が自主的に取り組むような仕組ですとかを、私どもとしては、伴走していくというのでしょうか、これからも意を用いていきたいと思っております。どうもありがとうございます。
- 区長
劇場型のコンセプトで演出をというお話がありました。
私も、そう思っております。もともと自分も公務員なもので、どうしても地味なことばっかり考えてしまいますが、それだけではなくて、イメージも大事だなと思っております。練馬区とはこんなにすばらしい街なのに、残念ながら、まだ東京全体とか、日本といったらオーバーですけれども、関東全体でも、何となくそれが伝わっていないのです。だからそれを伝えたいと。そのために本当はやる必要はないのだけれども、例えばイメージアップ作戦として、「よりどりみどり練馬」といったことも意識的にやってまいりました。少しずつ効果が上がってきておると思っておりますが、王道、正道は政策の展開であります。そこでも頑張っているつもりですが、あわせてイメージアップ作戦もやっていきたい。
さっき話にありましたように、薪能をやったりとか、それからマルシェをやったりとか、例えば農業についても、世界都市農業サミットというのをやろうと。これは今、何カ国かと話をしておりますけれども、幾つかの都市を集めて、日本だけではなくて、ヨーロッパ、アジアの都市を集めて、この練馬区でサミットをやって、都市農業というすばらしい人類の新しい段階の都市生活というものをもっともっとPRして、よくしていきたい。こういったいろんなイベント、イメージアップ作戦を組み合わせてやっていきたいと思っておりますので、70周年につきましても、私はあんまり整然と行政が企画をして、そして、それに従って実施したりするような、そういったイメージは、あんまり好きではありません。できれば若い人を中心に、いろんなことを自由闊達にやりたいと。今警察に、道路も使わせてほしいと言っています。そういったことも含めて、ぜひ、自由なアイデアをお寄せいただいて、そして、それを広く呼びかけていくという形でやりたいと思っていますので、よろしくお願いします。
- 参加者
私は、最近4月の末でしたけれども、急に体調を崩しまして、初めて練馬光が丘病院に参りました。思ったよりも大変病気が悪くて、すぐ入院をするように勧められ、地域急性期医療の推進ということで、練馬光が丘病院で入院させていただきました。その後、大変迅速な処置をしていただいて、このように私も早く元気になって、帰ってくることができたのですけれども、地域では、日大が撤退されてからの光が丘病院の評判みたいなものをあまり聞いておりませんでしたが、実際に診ていただいたら、本当にすごく元気でバイタリティのあるお医者さんたちがそろっていらして、大変感激いたしました。
本当に将来を感じまして、特に私夫婦とも70歳以上になりましたので、この急性期医療、地域医療の充実ということを区では取り組んでくださっていて、本当にありがたいことだなと、私は大変感謝の思いです。
取組9の中では、ますます安心して医療が受けられるように、また地域医療の充実に取り組んで、既存病院の支援もいたしますということも書いていただいております。お互いに老夫婦になりますと、地域の病院に通えるということが大変ありがたいことだなと、すごく思ったものですから、今日は本当にありがたさをお伝えしたいと思ってまいりました。
- 副区長(山内)
練馬区には、中核的病院としての機能を担うのは、練馬光が丘病院と順天堂大学医学部附属練馬病院の二つがあります。練馬光が丘病院は、平成24年度から、日本大学から今の地域医療振興協会に運営が変わりまして、5年目になっております。初めはお客さんが少なかったのですが、今は前の日大練馬光が丘病院と同じくらいの外来患者数や、入院患者数になっております。お医者さん、スタッフも非常に頑張っておりますので、地域にだんだん根づいてきていると思っております。
ただ、施設が老朽化しておりますので、今建て替えを考えておりまして、地元の方、医療関係者を入れて、構想をまとめております。具体的な移転、改築を考えていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
- 区長
私も若いころ、夜遅くまで仕事をして、深夜から酒を飲んだり、油ものを食べたりして大変むちゃくちゃな生活をしていたものですから、胆石になりまして、何度か練馬光が丘病院へ救急車で運ばれました。そういったことで、練馬光が丘病院のありがたさは身に染みておりますので、ぜひ、いい病院にしていきたいと思っております。よろしくお願いします。
- 参加者
私は、取り組み1について、ご質問を一つと、お願いを二つ、お話しさせていただきたいと思います。
まず、質問の方ですが、災害時に近所の助け合いで、地域を守る取り組み。これは東京都でも隣組として推進しているところでございますが、ここ光が丘は、広域避難場所に指定されております。その関係で、もし災害が起きたとき、20万人とも30万人ともいわれる避難者が押しかけてくるという想定になっております。ここで地域を守る、かつ助け合いと言われても、住民だけでは助け切れないというところがありまして、この体制強化を図られるということですので、区としての広域避難場所についてのお考えをお願いしたいところでございます。
これからはお願いです。地域福祉の充実というところです。光が丘においても、各種、地域団体の取り組みとして、相談や交流の場は増えております。ここで拠点となる場所、こういったものを早急に充実されて、地域団体との繋がりの強化を願います。
それからもう一つ、協働推進課の新設のところでございますが、今までにない計画として歓迎いたします。ぜひとも、縦割りの域を超えて、活動がなされることを期待するところですが、あえて言うなら、絶対に言ってはいけないという言葉をここでお願いしたいと思います。絶対に「あっちへ行って聞いてくれ」この言葉だけは、職員の皆様に、絶対に確認していただきたいと思っているところです。
- 副区長(黒田)
まず、災害についてお答えさせていただきます。
光が丘の広域避難場所は東京都が指定しているのですが、先ほど20万人から30万人というお話がありました。それで、一人当たりの避難有効面積で割りかえすと、25万人収容できると。こういう数字なのですね。そういう意味で20万人から30万人というのは、キャパだというふうに思っています。
ところがですね、練馬区の人口72万人、それで熊本が74万人なのですね。この前、熊本で最大で避難者が11~12万人だったと思います。今、首都直下型地震の練馬区の被害想定では、約12万人の避難者という考えなのです。
それにどういうふうに対応するかということで、阪神・淡路のときに地域防災計画を見直し、広域に一気に避難するのではなくて、各学校に分散して避難してもらうということを主体に考えています。各学校に避難してもらって、そこで避難生活もできるように、食料だとか、あるいは支援のためのコミュニティだとかをつくり始めていて、避難することになったら、それが有効に機能するように、今準備をしているところなのです。
では一方、光が丘公園のような大きいところはどうなのだということなのですが、それは例えば、そういう避難拠点が延焼して、さらに逃げなくてはいけなくなってしまう場合に使うとか、あるいは、一時的な活用ですね。余震がいっぱい来ているときには、とにかく平たんな場所がいいという方が、逃げるとき、熊本もそうでしたけれども、発災時1日、2日、そこにいるということがある場合に、活用してもらうということで、今考えております。
しかし、熊本地震のときの状況も踏まえると、さらに避難拠点の充実というのでしょうか。食料、水の充実とか、あるいは体制の充実など、もう一歩、検討しなくてはいけないと思っておりますので、今、お話にいただいた広域避難場所、これの活用も含めて、さらに検討しながら防災対策を進めていきたいと思っております。
- 副区長(山内)
それでは、先ほど区長の方からもお話ありましたけれども、協働推進課というのを、この4月に新設したわけでございます。そこのところで、窓口であっちに行けというのは困るよというお話がありましたけれども、協働の窓口については、一元化をするというのが大きな役割でございます。
ココネリ3階のところに、区民協働交流センターというのがありますので、そこが、一元化の中心になるわけでございます。
先ほどいろいろなお話がありましたけれども、区にはいろいろな団体があって、そういったものに横串を入れるということも、このセクションでやっていることと考えております。
出張所が、来年の4月には廃止という方向になっておりますので、その場も、区民の方が自由に集まって、交流を深めるとか、団体の打ち合わせをするとか、そういう場としても使えることを考えろと。あるいは、高齢者に街かどケアカフェというのを谷原のところで始めましたけれども、そういったものとしても使えたらどうかということを、いろいろ今、検討しております。
ぜひ、あっちへ行け。こっちへ行けということがないようにやろうと思っていますので、よろしくお願いします。
- 区長
ただいまお話がありまして、たらい回しというのは、本当に頭にくるような話で、役所の一番悪いところだと。とはいえ、ここは矛盾がありまして、役所の担当者、窓口の職員も、やっぱり自分の専門というのを持たなくては、これはだめなのですよね。一人の人間オールマイティということは、絶対ありえませんから。ワンストップサービスとは、ずっと言っていますけれども、それ自体が、また複雑化したら何の意味もありませんので、そこをどうやって両立させたらいいか。基本は、職員一人ひとりが、やっぱり力をつけること。それから接遇という言葉は、あんまりよくありませんけれども、お相手をする態度も、きちんとすることは大事だと思っております。
私は、区民の皆様からの投書は、目を通しております。その中で、お褒めをいただくことも最近少し増えてきておりますので、これからもお褒めをいただくように、一緒に頑張ろうと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。
区役所のレイアウトも一新いたしまして、前は何か倉庫みたいに、地下から上までいたるところに、やたら掲示と、それから案内があったのですけれども、面目は一新したつもりでありますので、ぜひ見ていただければと思います。
- 参加者
先ほどの病院のことで、地域にある病院に大変感謝しているという意見が出ておりましたけれども……。
うちが住んでいる団地沿いに小学校がありまして、その統廃合になって、空いた後の小学校に、この新しい病院が建つということで、ずっと計画を聞いてまいりました。
ですが、私どもの団地の目の前に大きな病院が建つということで、やっぱり住民はとても心配しています。できましたらば旧光が丘第七小学校で。実は、秋の陽小学校が開校1年目に、1年間通っているのです。ですので、やっぱり病院となれば救急車も来ますし、個人の車もいっぱい入りますし、そういうことから考えますと、病院をつくる位置をもう一回見直しをしていただきたい。そのすぐそばに隣接している住民の一人として、切にお願いします。
病院ができること自体に反対しているのではなくて、病院ができる位置。ちょうど警察のところから、田柄方面に向かう、大きくカーブをしているところのカーブが一番きつい位置に小学校があるのです。ですので、そこから救急車が入るとか、利用者の方の車が入るというのは、素人の家庭の主婦が考えても、とても危ない位置にあります。ぜひ、その先の光四中であったり、秋の陽小学校の方が、救急車とか車、それからまた、練馬区の中から病院に通ってくる人のバス停もあり、そちらの学校の方が、十分に利用できる位置にございますので、紙面上の問題だと思いますので、病院の立つ位置を検討していただきたいということ、切にお願いいたします。
- 副区長(山内)
今の光が丘病院が老朽化しているということで、改築をしようと、27年度に、練馬光が丘病院改築にかかる基本構想の策定懇談会で、病院関係者のほか、住民の方を入れて、検討し、提言をいただきました。それを踏まえて基本構想にまとめる作業をしております。
確かに旧光が丘七小跡地での建設においては、あそこはカーブがあるなど、救急車の出入りを始めとしたいろいろと問題あることは承知しております。
ですから、そこでどういう工夫ができるのかということは、もちろん考えなくてはいけないのですが、ただ、秋の陽小学校については、前に光が丘地区の学校の再編があったときに、いろいろ地域の皆様方のご意見を聞いた上で、整理した経過がございますので、そこに病院を建設するのは、なかなか難しいのかなと思っております。
では、どういう方法があるのかということを今、これから真剣に、時間的な問題もありますので、早急に検討をしていきたいと思っております。
またその際、いろいろご意見ありましたら、ぜひ、お聞かせいただきたいと思います。
- 区長
病院の問題は難しいですね。私もこれほど必要な施設はないし、かといって、練馬区はご存じのとおり、23区で一番病院が少ないのですよね。病院の根幹は、病院の経営をどう成り立たせるかという問題がありまして、これだけ東京のように、交通機関が発達していて、何かあったら都心の病院にすぐ行けると。そういう中でも、地域で、きちんとした大病院をやっていくことがいかに難しいかですね。そういう問題もあるのですね。それを両立させながら、もちろん今のままでいいとは思っておりませんから、医療圏自体も変えてもらわなくてはいけないし、新しい病院もつくらなくてはいけない。なかなか難しい。ここで具体的に申し上げられなくて申しわけないのですけれども、職員と一緒に頑張りますので、ぜひよろしくお願いいたします。何か具体的に、いろいろお聞かせください。それはきちんと、またご相談しますので、すみません、よろしくお願いします。
- 参加者
率直に申し上げたいのですが、今回の区政改革案について、私は、もっと区長は本音を語ってもらいたいと思って、今日来たのです。
ざっくばらんに言いますと、区にはお金がないから、区民サービスは低下させるよ。低下させたところは、区民の皆さん、やってくださいよ。こういうことだと思うのですね。
僕は、区長は、そういうことをはっきり区民に言ってもらった方が、区民はやっぱり自分の覚悟が決まると思うのですよ。バラ色のことばっかり言われても、区民は準備ができないわけです。私は、やっぱり区長にお願いしたいのは、もっとはっきり物事を言ってもらいたい。嫌なことも言ってもらいたい。いいことばっかり言うと、結局、後で騙されてしまいますので。
そこでもう一つ、財源問題について、お聞きしたいのですけれども、今回の区政改革の柱は財源問題だと思うのですね。お金さえたっぷりあれば、こんなに苦しい計画を組まなくていいわけですから。
そこで、私は区長にお願いしたいのは、どうやって財源をつくるかというところだと思うのですね。前回もお願いしたのですけれども、一つは、やっぱり練馬区には、このすばらしい農地があります。この農地を生かして、都市農業を再生させて、農業で練馬区の経済の再生を図る。これが、僕は一番やっぱり現実的な作戦だと思っているのですね。農業収入が上がれば、税金も上がります。若い人も働けます。そういう点で一つは、農業についてもっと本格的な、特にJAさんとの関係は大事にする、一緒になって考える。そういう考え方をぜひ持っていただきたいと思います。
- 副区長(山内)
財政問題は厳しいのだから、バラ色の夢ではなくて、もっと厳しいことをはっきり言えというお話だと思うのですが、そういう意味でいうと、この区政改革も、みんなプラスアルファの部分だけではなくって、皆さん方に厳しいお願いをしている部分あります。スクラップアンドビルドというのをやっていかなくてはいけない。あるいは公共施設の老朽化の問題については、再編統合を進めていかなくてはいけない。この中で、皆さん方に非常に厳しい中身をお示ししている部分はかなりあります。バラ色だけではございません。
財源の問題で、農業を振興したらどうかというお話がございました。23区の中では、農地は一番多いです。約220haあります。ただし、これは生産緑地の農地と、通常の生産緑地に入ってない宅地化農地ということで、あわせて約220haですから、ここで農業を産業の核にするほどの土地ではないのですね。
やっぱり地産地消といいますか、ここでつくったものを地域の人に供給するということで、もうほとんど消費されてしまって、通常の例えば、市場に出す作物ということでは、量的にも、額的にも、なかなか難しい状況でございます。
そういう意味では、やっぱり練馬というのは、どっちかというと、住宅都市なのですね。農業を核に産業振興したらどうか、税収が上がるぞというお話ですが、そういう意味でいうと、これは非常に難しいお話かなと思っております。
- 区長
私はいつも友達に「おまえ、物事をはっきり言い過ぎる」と言われていますが、はっきり言い過ぎるから、選挙のときもそれで失言するのではないかと、みんな心配してくれたのですが、大分私も老成してきました。ただ、それでも、物事をはっきり、議会でも、集会でも申し上げているつもりであります。
私は、決して目先の自分に都合のいいポピュリズムで、バラ色のことを語っているつもりは全くありません。区民サービスを充実しなければいけないというのは、「超」超高齢化が進む中で、日本全体、それから東京、また特に練馬区についても絶対の課題だと思っています。
そのための財源につきましても、本当は、私は消費税課税の延伸については反対であります。必要な負担もきちんとやってもらいながら、サービスを充実しなければならないのであります。そういう前提で、この区政改革についても、それからビジョンについても作ったつもりであります。
個々のことについては、いろいろ問題がありますが、私は議会でも、逆に私のことをまだまだ福祉が足りないといって、厳しく批判される党派の方もおいでになります。やはり、持続可能性が必要ですから、当面気になることばっかり言ってもだめなのですから、必ず、場合によっては区民の負担も増えるし、そしてまた、痛みも感じてもらうということは、今後とも申し上げながらやっていこうと、そう思っております。
- 参加者
私は現在、練馬区の介護サービス事業者連絡協議会の会長をしておりますけれども、そこの立場から、高齢者のことについて少しお話をさせていただきます。
ただ、事業者全体で意見をまとめたわけではありません。大きな方向性は間違っていないと思いますが、私見であることをお断りしておきます。
まず特養の問題ですが、まず非常に財源的に増えるということで、この面については、我々事業者も、非常に懸念しておるところでございます。この点について、やはり行政と、ある程度、歩調を整えながらやっていきたいということでございます。
特養の問題については、我々自身の中でもかなり議論しておりまして、ある意味では、抑制的に考えざるを得ないということが、ある程度認識されています。このあたり、区ですとか、それから政治の方向、区民の方の方向性と多少ずれがあるのではないかと思いますので、この点を懸念するものであります。
次に、元気な高齢者。これから、ますます介護保険を使わずに元気な高齢者が、どんどん増えてもらわなければいけないわけですが、この点は、なかなか難しいと思っています。介護保険を実際に使っている方は、介護度が下がると、私をどうしてくれるのだと。病気がよくなれば、みんな喜ぶのに、介護度が下がると怒って苦情が来る。これは、やはり考えなければいけないと思います。
この点で、区民の方、それから事業所、区政一体となって意識改革をどういうふうにしたらいいのだということを考えなければいけないと思っております。これは、非常に重要なことだと思いますので、やはり行政の方と我々と区民の方がこの点をよくよく相談していかなければいけないと思っておりますし、こういったことを区民の方、それから事業所の若手、それから、これから区政を担っていく行政の若手、こういった中でも懇談会みたいなものをつくって、将来、自分たちの将来について、考えていけばいいのかなということを私自身は思っております。
また、介護事業所の現場が非常に疲弊しておりますので、先ほどICTの問題が出てきましたが、事務量のところで、例えば、先ほどのICTを区共通のICTで事務的なもので共通化して、何か事業所に配っていただく。そうすると、これは産業振興にもつながる。区の事業所、ソフト会社を使って、そういうものをつくれば、産業振興につながると思いますので、こういったことも考えていただきたい。
以上3点でございます。
- 副区長(山内)
確かに介護人材の確保、今、高齢関係については難しいです。施設をどんどんつくればいいという話ではないだろうと。確かにそういうことで、国あるいは都、あるいは区も、地域包括ケアシステムということで、慣れ親しんだ地域で、あるいは生活を続けている地域で、最後まで暮らせるという、そういう仕組みをつくろうということで、地域包括ケアシステムの導入に向けて検討を進めています。具体的には、医療と介護の連携とか、介護予防、それから生活支援、そういったものを、皆様方の生活の役に立つ具体的な仕組みをどのようにつくり上げていくかというのが、今の最大の課題でございます。
これから本当に少子高齢化、特に高齢化については、高齢化率というのは全国平均より低いのですけれども、その母数といいますか、人数がすごく多いわけですね。ですから、そういう人に対応するために、施設をいっぱい作るということになりますと、介護保険料も1万円、2万円と月額で高くなっていってしまいますので、非常に難しい状況になってしまいます。
ですから、地域で支え合う仕組み。それは役所だけではなくて、地域の皆さん方が、先ほどの見守りも含めて、日常生活を支える仕組みをどう作るか。それは、地域ごとにきめ細かく、やっていかなくてはいけませんので、そういった仕組みを具体的な形で事業としてやっていこうということで、今真剣に考えております。
またその過程で、いろいろご意見ありましたら、ぜひ出していただけるとありがたいと思っています。よろしくお願いします。
あとICTの関係ですかね。介護の関係で。ICTは確かに、非常に進んでいて、介護ロボットなんかも、練馬の中でも実は、事業者は、導入を始めております。そういう意味でいうと、非常にICT技術を利用した介護機器というのは出てきているのですが、まだ結構高いのですね。それから、使い勝手がまだよくないということなのです。国も都も、そういう開発事業者に対しての補助、あるいはプロジェクトというものをつくっておりまして、介護ロボットなり、ICTを使った介護機器というのは相当急速に進むと思います。介護の現場がそういったものを導入して、その使い勝手について、つくっているところに、こういう形で改造したらどうなのか、改修したらどうなのという情報を、伝えられるような仕組みを考えられないかということで、今検討しております。
また、その過程でいろいろとご意見あったら、よろしくお願いいたします。
- 区長
特養の問題ですね。
練馬区は、23区の中で一番特養の数は多いのですけれども、これからは、もちろんもっと増やしていきたいと思っております。そして合わせて、地域包括ケアにつきましても、これは、実は一番難しいのですけれども、特養も活かしながら、やっぱり医師会の皆さんにも協力をいただきながらやっていこうかなと。
なかなか一気な解決はありませんけれども、地道にやっていこうと思っておりますので、ぜひ建設的なご批判、ご意見をいただければと思います。よろしくお願いします。
- 参加者
私は、まず区長に聞きたいのだけれども、自然を守る、環境を守るということで、うたい文句にしていますけれども、私の住んでいるところでは、実際に自然が破壊されているのですね。そして、その上、区長は、道路が大切だと、言われているのだけれども、生活道路を潰して、環境を潰しているのが、今、実態なのですよ。
そして、私のところの周りの老人は、救急車で練馬の病院に行こうとしても本当に入れないのですね。私は先日、自転車で転んで、救急車で搬送され、受け入れてくれたのが杉並の荻窪病院でした。救急車はどこから来るのかと思ったら、高島平から来ると。練馬から来るのではなくて。ですから、時間は非常にかかる。こういう状況なのですよ。練馬に住んでよかった。安心して暮らせるように、そういうことを区長には、やってもらいたいと思うのですよ。
そういうことと同時に、私の孫が、光が丘に住んでいます。「本当に、おじいちゃん、ここの団地の中で自殺者が多いの。どうして死ぬの」こう言われる。
そういうことで、私たちは、本当に練馬の未来を語るときに、そういうことも考えていかないといけないのではないかと思うのです。
私のふるさとは練馬です。ふるさと練馬を潰さないでください。よろしくお願いします。
- 副区長(黒田)
道路事業を実施する時には、環境とか、みどりとか、そういうものを守るということは大事だと、私どもも思っておりますので、最大限そういったことについては、対応策を考えながら進めております。
しかしながら、一方で現在、区の西側の区域は、先ほど区長がお話ししましたけれども、道路整備が、ほとんどできていないのですね。横の方向で言うと、例えば富士街道だとか、新青梅街道、青梅街道には、歩道があるところはありますけれども、縦の方向で、歩道がある道がほとんどないのですね。
そういった意味で、歩行者の安全性を確保するとか、あるいは防災上の焼けどまり効果という意味で、危険な部分はまだまだあります。練馬のよさを守ってくれという気持ちはよくわかりますが、そういうことも見据えながら、必要な道路事業は実現していきます。
したがって、個々の事業の中で話し合いの場を設けて、具体的に、どこの部分をどうやって守るのか、あるいはどういうところを、改善しなくてはいけないのかということをお示しながら、事業を進めたいと思っております。
- 区長
ただいま黒田副区長からもお話をしましたが、私は大局的に見れば、練馬区全体では、道路建設は絶対に必要だと思っております。練馬区をよくするためにも、みどりを増やすためにも、子どもたちの安全を守るためにも、交通事故をなくすためにも、いざというときに、消防車、救急車が入れない場所をなくすためにも、絶対必要であると思っております。
ただ、個々の道路につきましては、いろんな問題もあることはわかっておりますから、その辺は、ご意見も伺いながら、対処してまいりたいと思っております。どうか、よろしくお願いします。
- 参加者
一つだけ、お話しさせていただきたいのですが、本年1月27日、平成28年度当初予算案記者発表におけます清水山公園についての区長の発言は、「私は区民集会でもお話をしました。職員に指示したのは、なるべく自然に手を加えるなということであります。一番不愉快なのは、公園に人工物の塀をつくったり、あるいは石段をつくったり、あるいはトイレをつくったり、そういうことが一番困るのであります。自然を壊す元であります。それはやるなと指示しております。」すばらしい。それでこそ、みどりの風吹くまちビジョンの実現が期待できるというもので、私は区長のビジョン、区政改革を応援しております。ぜひとも頑張っていただきたいと思っております。
なのですが、土木部道路公園課はそうではないのですよ。東京の名湧水57選に選ばれ、景観がすばらしい、流出口から流入する河川までの自然の状態が残ると称賛されている清水山の湧水に、まるで覆いかぶさるようにカタクリテラスなる人工物をつくろうとしているのです。景観台なし、清水山の清水が台なし、貴重な自然が台なし、ホームページを管理する東京都環境局や東京都民は怒りません? いや、怒るというよりも、練馬区民というのは、よほどアホなのではないかと思われるのではないかと思うのですね。大江戸線延伸、その他等で、魅力あるまちづくりということで、みどりある練馬ということで、これは一つの魅力的な財産ではないかと思っておるのですけれども。これが問題なのは、この計画、区民の皆様には知らされていないのですよ。湧水の脇に、そんなものができるということをご存じの方はいらっしゃらないと思います。
お伺いしたいのは、本件については、プレス発表されておりますけれども、広聴広報課の課長、事実関係を確認した上で、かつ、このカタクリテラスがどういうものかということを、まだ公開もせずに、こういったものを発刊したというのは、事実関係の確認が確実に漏れているのではないかと思います。
それと、この計画、やはり広く区民の皆様にお示しして、意見を求めるべきではないかと思います。
先ほど区長は、今後、区民会議を開催するということですけれども、この件については、そちらの方に託した方がいいのではないかと思います。27億の予算、何が何でも使おうというのは、ちょっとおかしいと思いますので、見直しをしていただきたいと思います。
- 副区長(黒田)
お話の区長の回答ですけれども、区長は基本的に、清水山については、自然をできる限り残すために、必要最小限の手を入れることしかするなという指示をしています。
したがって、今回も必要最小限の範疇にとどめるということが基本でありますが、前回こういう形で、1月にもお話をさせていただいて、その後もその前からも地元では説明会をやっておりますし、また区民にパブリックコメントという形で、ホームページを通じて意見を募集したりしております。さらに3月26日に地域の方々とご意見を伺う場を設けて、そこの場で、地域の方から提案いただいた方向性に基づいて、整備をするとさせていただいております。
したがって、基本的にはそういう形で進めようと思いますが、ご意見のテラスという話ですけれども、個々の細かい部分については、区長も現地を見ておりまして、極力自然と融和するような形で、現場で調整しながら進めるようにという指示を受けていますので、そういった内容を含めて、現地でさらに地域の方々に進捗状況について説明しながら、事業を進めていきたいと思っております。
- 区長
私からお答えしましょう。一つは清水山ですが、これは先ほど言われたように、私は最初このプランを見たときに、何でこんな管理事務所とか、トイレがいるのだという話をしました。現場を見に行って、私は基本的に日本の公園の管理の仕方が、とにかく管理優先のきらいがあるのは間違いないと思っていますが、そうしたくない。自然を残したいと指示しました。トイレについては大丈夫なのだなという話をして、いや、住民の皆さん、町会の皆さんがつくってくれということだからということで了承したのですが、その後の経過を見ていて、必ずしもそうではない。だから、これはやめると。ただ、混んだときに簡易トイレの設置は必要です。それで対応しようということにいたしました。
この前も、実はその後も見に行きまして、私が一番気になったのは、保護区域があります。たくさんカタクリ草があって、そこのところを金網で囲っていて、これはどういうものかと。今、指示してありますが、もっと現場と一体化した感じで、保護が必要だと。だから、ある種の囲いは必要なのですが、金網で、いかにも囲っていますという感じはやめるように言ってありますけれども、そういったことも含めて、現場の実態に合わせて、自然を楽しめるものにしていきたいと思っています。
ただ、ご理解いただきたいのは、公園というのは、では、管理を何もしなければいいのかというと、そういうことはないのです。樹木も同じですが、せん定しないで放っておけばいいかというと、そういうことは絶対にないのです。ある種の適切な管理は必要であります。ただ、その適切な管理と過剰な管理と、きちんと区別しなくてはいけない。私はそう思っておりますので、それについては、住民の皆様からご意見を聞きながら、きちんと対応していきたい、個々で具体的にやっていきたい、と考えております。
- 参加者
今、いろんな方のご意見聞いていまして、練馬区にもいろんな問題が山積しているなと思いました。
一つ絞って、ちょっと区長にお聞きしたいと思います。先ほど、前川区長が、区民のいろんな意見も聞いておりますよと言っておられましたけれども、区長への手紙というのが、果たして本当に区長がお読みになって、その考えを回答されているのか。
疑問に思ったのは、実は私、5月の中旬に区長宛に手紙を出しました。マイナンバーのことだったのですけれども、マイナンバーが遅れていて困っていたので、ちょっと問い合わせをしに行ったところ、2階に窓口を見つけたので、どういう思いがあるのかということで出したのですが、残念ながら区長からではなく、担当部署から結果的に1か月ぐらいおくれて、手紙か何かでワープロで打たれて来たのです。
私の取材したところで、江東区には江東区長がいらっしゃいますけれども、そこでは、区長からの回答は2週間以内。そして、区長自ら回答できるような、システムになっているのですね。
ここの練馬区にも区長への手紙がせっかくあるのですから、前川区長の名前を入れて、きちんと署名で回答すべきではないかという意見も、僕以外の方からもいろいろと聞いております。それも改善していただきたい。
それから、区長のいろいろな記者会見や就任会見、あるいは本会議の前の定例会見などを聞いていますと、必ず区民と協働して、ともに歩み寄っていくということをしきりにおっしゃっています。それはいいスローガンであり、輝くと思います。それをぜひ実現していただくために、こういう練馬の未来を語る会や、いろんな地域の住民集会にどんどん参加していただいて、またどんどんこういう会を開催していただいて、これからも臨んでいただきたいと思っています。区長の回答をお願いします。
- 区長
私のことですから、直接お答えをしましょう。
手紙の問題でお話がありました。私は全て目を通しておりますが、ただ、答えるのは、私の名前で全部回答する必要はないと思っております。内容によっては、先ほどマイナンバーのお話がありました。具体的な方針が決まっているものについては、私に報告させた上で、課長名なり、部長名なりで答えることもあります。逆に、これは本当に区民の皆様のお気持ちがにじみ出た大事な問題だなということは、私が直接筆を執って書くこともあります。その辺は使い分けているつもりでありますが、ただ処理の期間については、私も言っているのですが、ちょっとかかり過ぎるのではないかと思っていますので、それについては今後とも、迅速に対応するようにしていきたい。
区民の皆様のお声を直接聞く、こういう場も含めて、そういう場は、これからももっとどんどん増やしていきたいと思っております。ただ、今のやり方がいいかどうかは、私はちょっと疑問があります。この2年何か月かやってきて、ともすれば、こういう場合、ある特定の課題について大動員をかけていらっしゃる場合もあるわけです。そして、その方たちだけが発言をされる、そういったものも、ままありました。今日はそんなことないですよ。今日のような集会こそ、私はたくさんやっていきたいと思っています。
ところが、残念ながら必ずしもそうならない場合があるわけで、そういった場合は、むしろ区民参加どころか逆であります。そういった場合は、どうかなと思っておりますので、やり方については、これからもっと工夫をしていきたいと。できればもっと、直接こうやって言いっ放し、尋ねっ放しではなくて、直接対話ができて、討議ができるような人数に絞ってやっていくとか、そういったやり方を取り入れ、むしろそっちをメーンにしてやっていく方がいいかなと考えております。それはまた、議会にもご報告をしながら、考えていきたいと思っております。いずれにしても、区民参加は本当の意味で、こんなに難しいものはないと、私は思っておりますけれども、これは必ず練馬区の新しい自治として発展させていきたい。そう思っています。よろしくお願いします。
区長挨拶
もう今、挨拶のようなものですけれども、本当に長い間、活発な、しかも大変真面目な真摯なご意見をいただきまして、大変感銘を受けております。こういった会こそきちんとやりたいと思っておりますので、先ほども申し上げましたが、どうか引き続き、よろしくお願い申し上げます。
本日は、本当にありがとうございました。
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区長室 広聴広報課 広聴担当係
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