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平成28年1月28日 第9回区長とともに練馬の未来を語る会(北町第二地区区民館)

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ページ番号:710-785-577

更新日:2016年3月24日

区民の皆さまから、区政の改革に向けた資料についてご意見をいただきました。

 1月17日(日)から31日(日)までの間に区内6会場において、区政の改革に向けた資料の説明会を行いました。計476名の方が参加され、区政の改革について意見交換を行いました。会では、区政改革に関連し、子育てや福祉・医療、まちづくりなど多岐にわたるご意見をいただきました。回答は、区長のほか、出席している区職員からも行いました。

1 開催日時
  平成28年1月28日(木)午後6時30分~8時15分
2 場所
  北町第二地区区民館レクホール
  (練馬区北町6丁目24番101号)
3 当日出席者
 (1)参加人数・・・・・ 59名
 (2)区側出席者・・・・ 9名
    区長、副区長(黒田)、副区長(山内)、
    教育長、技監、企画部長、区政改革担当部長、
    区政改革担当課長、広聴広報課長(司会)

区長挨拶

 皆さん、こんばんは。夜、寒い中にお集まりいただきまして、ありがとうございます。
 今日は、練馬区の今とこれからを考えるということでお集まりをいただきました。その意味ですが、お手元にいろいろな資料が配られていると思いますが、この「練馬区の『これから』を考える」という資料について一言ご説明申し上げます。これを見ていただきますと、私が皆様のご支援をいただいて、区長に就任して以来、展開していること、そして、現在の状況をまとめてあります。

 まず、昨年3月に、「みどりの風吹くまちビジョン」を策定し、その後、アクションプランをつくりました。新しい政策の体系を示して、その方向性を明らかにして、これを実行しているわけですが、現在、平成28年度予算を策定中であります。議会とご相談をしながら予算を固めていくことになります。

 真ん中の区政改革、実は、これが今日お集まりいただいた目的でありますが、昨年6月に懇談会をつくりまして、区民の方、学識経験者の方などにお集まりいただいて、議論を開始いたしました。ずっと議論を進めてまいりまして、昨年12月に、「練馬区の『これから』を考える」という、お手元に配布してある資料により、重要課題の現状と将来の方向についてデータを示しているわけであります。これについては、この4月には素案を確定して、区議会とご相談しながら、最終的に10月を目途に改革計画をつくっていきたいと思っています。今日は、後ほど申し上げる、この「練馬区の『これから』を考える」に基づいて議論いただきたいと思っています。

 最後に、もう一つ。昨年から広報キャンペーン「よりどりみどり練馬」をスタートいたしました。練馬区のイメージを、正しく、しかも豊かで美しいまちであることを伝えて、区民の皆様にも元気を出していただくし、広く練馬の姿を、都内、それから全国に知らしめるというイベントをやっております。

 今晩は、何度も申し上げますとおり、区政改革について議論をいただくわけであります。一言、追加しますと、練馬区というのは、今、たくさんの重要課題がありますが、特に二つ、大きな課題に直面しております。

 一つは、超高齢社会がどんどん進行していく。その中で、福祉・医療について、これからどうやってその水準を維持していくのか。来年度の予算案は2,600億円ぐらいになりますが、そのうち福祉・医療、子ども、高齢者、教育に使っているお金が1,700億円になります。予算案全体の65%が福祉・医療、それから教育であります。これをちゃんと維持するためにはどうしたらいいのか。長い目で見て、これから練馬区といえども人口が減ります。そしてまた、日本経済の先行きは予断を許さないわけであります。高齢化はどんどん進んでいきます。現在のサービス水準を維持するのは容易なことではない。メリハリをつけなければできないわけでありますが、それをどうやっていくのかというのが一つです。

 もう一つは、練馬区は、これだけ豊かな区ですけれども、残念ながら、都市基盤の整備が著しく遅れているわけであります。西の方、大泉方面においては、公共交通空白地域もある。それから、鉄道の連続立体交差もこれからまだやっていかなくてはいけない。さらには、都市計画道路の整備率に至っては、区西部は23区平均の半分以下であります。これでは、いざ火災が発生すると、あるいは直下型地震は確実に来るのですが、そのときに大変な数の人が危害にさらされ、場合によっては亡くなるリスクがあります。ここを何とかしなければいけない。この両面作戦もやらなくてはいけない。福祉と医療を維持し、充実しながら、しかも都市基盤もちゃんとつくっていく、これをやっていかなくてはいけないわけであります。

 この二つをやっていくのは、口で言うのは簡単ですが、容易なことではありません。そこで、区政改革をやろうと。今晩もこうやってお集まりいただいて、これからご説明する資料に基づいて、ご意見もいただいて、そして、それを踏まえながら、区議会と相談しながらしっかり取り組んでいこう、そう考えております。今晩はそのための機会でありますので、どうか、活発なご意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。

主なご意見・ご要望と回答

  • 参加者 

 昔、両親から「尋常小学校にやっと6年通えるようになった」ということを聴きました。うちの母親は、男三人、女二人の家庭で、長女だったのです。祖母が早々に亡くなりまして、何年生ぐらいだかわかりませんけれども、自分の弟妹を背中におぶって小学校に登校したそうです。それでも、学校の先生は許容してくれたそうです。先生は、「何だ、おまえ、今日は子守をしにきたのか、学校に来たのか」と、このようなユーモアを介して、通学を許容されたのです。明治のころの貧乏世帯というのはそんなものだったのです。
 確かに、今は皆さんの言葉の中で、「貧困」という言葉を使わなくてはいけないかもしれませんけれども、最近では、時代が変わりまして、一番初めの光が丘会場で、算数ができない子どももいるから地元のボランティアが協力するという話が出ましたが、そういう社会がいいのではないでしょうか。
 貧困が、貧困がと言いながらも、教育の水準が上がったのかもしれませんが、逆に、今の方が非常に粗暴な事件が、出ております。社会的にもいろんな欠陥が出ております。貧困世帯に対する教育、あるいは社会というものはどこにいってしまったのでしょうか。今まで感じたことを率直に申し上げました。よろしくお願いします。

  • 教育長

 今、親御さんの時代の教育の状況といいますか、そういうお話をいただきました。なかなか難しい問題ですけれども、子どもたちが本当に心豊かに生活し、そして成長して、社会の中で自らの役割を果たしていく、また、自らの充実した人生を全うしていくというために、とりわけ小学校、中学校については、義務教育ですから、基本的、基礎的な学力というものを定着させたいという思いで、先生方も努力しています。
 ただ、今の時代、学校だけですべて子どもたちを育て切れるかというと、なかなかこれは難しい問題があります。だから、保護者の皆様方、あるいは地域においてさまざまな活動をされている皆様方とともに、子どもたちを育てていきたいと思っています。もちろん、学校は学校の役割をしっかりと果たしていく必要がありますから、それを我々としても後押しして、学校教育を充実させていきたいと思っています。

  • 副区長(山内)

 私どもが持っているデータによると、練馬区自身はそんなに厳しい貧困という状態ではないという結果が出ております。では、貧困はどういうところであるかといいますと、ひとり親の方、それから高齢者、この二つに貧困の特徴が出ているという状況になっております。
 ひとり親については非常に厳しい状況なので、来年度にきちんとした調査をして、対応を考えていくことになっています。もう一方の65歳以上の高齢者は、練馬区内には15万人ほどおります。前期と後期の高齢者がちょうど半分ずつくらいなのですが、これから10年間に、75歳以上の後期高齢者の方が1万人以上増えていくという状況になっています。
 後期高齢者が増えていくに伴って、一人残された高齢者の貧困率も上がっていくということです。また、その貧困に伴って、生活保護を受ける高齢者の方の率が非常に高くなってきているという状況です。
 ただ、今の貧困というのは相対的な貧困でございますので、昔と絶対的な形で比較できるということではありません。私どもとしては、それに対してどう具体的に対応していくか、これを真剣に考えていきたいと思っています。皆さん方にもいろいろなご意見があると思いますので、ぜひ伺いながら、きちんとした対応をしていきたいと思っております。

  • 区長

 私は子どものころを思い出したのですが、私も戦後の生まれではありますけれども、終戦後すぐに生まれまして、父親は田舎の警官でしたので、各地を転々と回って、戦後だけでも二十数回引っ越したと母親が言っていました。小学校を5回変わって、転校して回って、当時は昼食などありませんから、弁当を持って来られない子どもというのがクラスにいました。生活の貧しさは、レベルが今と違いますよね。私のクラスにも、本当に貧しい友達がいて、家に来いと言うから行ってみたら、海辺にありまして、畳がないのです。それこそ板が張ってあるだけで、その上に暮らしている。そういった貧困がありふれたものでした。そして、弁当を持ってこられない子どもがいて、そうした子を先生が呼んで、何か手当をするといった生活でした。
 私自身も、三人きょうだいで、父親がただの警官ですから、貧しい生活で、肉を食えるなどというのは年に何回もない。たまに母親に、肉を「100匁(もんめ)買ってこい」と言われ、大変うれしくて喜んだことを今でも鮮やかに覚えておりますが、それぐらい昔は貧しかったというのは私の実感でよく残っております。

 今は、それに比べると、格段の違いであります。生活保護も含めて、これは比較にならないぐらい豊かです。だから、今の貧しさについて議論される方を見ると、私は、反面では違和感を持つのでありますけれども、今は根本的に豊かだと思います。特に日本は豊かである。ただ、同時に思うのは、そういう豊かさの中で貧しい人がいるということは、これはその人たちの身にとってみると、ある意味では、昔の我々の、みんな等しく貧しくて、そして、その中に極端に貧しい人がいた時代よりも、今の方がはるかに辛いかもしれないという気はいたします。ですから、これは絶対に看過できません。
 先ほど、山内副区長からも話がありましたが、私どもはデータを分析して、今の社会で貧しい状況にあるのは、ひとり親家庭と高齢者の方です。高齢者が貧しいというのは収入がなく、年金だけで暮らしている方が多いからです。ただ、高齢者の方は、私自身も含めてですが、若いときから働いてきて貯金もしてきて、それを取り崩して暮らすというのはある意味では当たり前のことですから、これはいいのですが、特にひとり親家庭、その中でも母子家庭というのはやっぱり看過できないと思っております。
 そこで、来年度予算でも、ひとり親家庭にどういったニーズがあるかというのをきちんと調査したいと思っております。練馬区の中でも、例えばこども食堂とか、いろんな形で頑張っている方々と話をしておりますが、そういう運動とも連携しながら、子どもが劣等感を持たず、みじめな思いをしない社会をつくらなくてはいけない。そのために全力を尽くしたいと思っております。

 「教育・子育て大綱」を今つくっていますけれども、教育というのは、学力と体力と心の豊かさを兼ね備えた子どもを育てていくことだと思っております。
 そのために、何が一番大事かと、もちろん授業の内容とか先生の条件がありますが、私は自分の実感で言うと、いい先生が一番大事だと思っております。
 私は、小学校だけで5回転校しました。行く先々で、幸いにして、いい先生に恵まれていろんな形で指導してもらいました。今考えると嘘みたいですけれども、当時私は虚弱で、それでも先生方はきちんと暖かく接してくれて大変うれしかったのを覚えております。そういう子どもたちの全人格を受けとめて、そして、子どもの個性に合った指導をし、教育をしてくれる先生、そういう教育こそが理想かなと思っております。
 ただ、昔に返ることは残念ながらできません。昔に返って、師範学校出の先生が、言わばエリートで、頑張るといったことはやっぱりおかしいので、ごく普通の人がちゃんと先生となって、子どもを大事にして、子どもへの愛情を持って育てて、教育をする。そういう学校をつくりたい、そう念願しておりますので、どうぞご理解いただきたいと思います。

  • 参加者

 私は24日に、勤労福祉会館で大泉公園の管理についてご意見申し上げました。その後、26日に区役所に、今回のせん定、伐採の目的はどういうことですかと聞いたら、「小枝が擦れると木の育ちがよくない」「冬場だから」「落ち葉があるから」と三つを挙げられました。それで、私がこの前申し上げたのは、せっかく残っている常緑樹の葉っぱをみんな切ってしまったわけです。そうしたら、その作業をするときに、一つの連絡もビラも何もなかったことについて、自分たちの手落ちだと謝ってくれました。
 そして、大泉学園のバス通りの大きな桜の木を随分倒しましたけれども、それについては、「きちんと連絡したうえで、バス停の近くにそういう表示をしました。」と言って、ファクスで送ってくださいました。木を伐採した後に何か植えるのですかと聞いたら、「切った後には、また、植えますという平易な言葉にすればよかったですね。」とおっしゃっていました。そのあたりはとてもいいことかと思います。
 しかし、後日、常緑樹は赤松だけを残して全部せん定すると言っていましたので、公園の人たちと話したのですが、とにかくやめてもらいましょうということが結論です。
 二つ目、教育についてですが、とにかく世の中の今のニュースや社会問題を見ますと、余りにも目を伏せたくなるような、耳を塞ぎたくなるような残虐なことが多くあります。これはよく考えますと、やっぱり教育が一番、学校教育だけではありません。家庭教育、学校教育、社会教育、地域教育、すべてよき人材づくりが一番、国家的にも重要ではないかと私は考えます。公園なども、実は教育の場でもあると私は思っております。草木があって、親子がそこに憩って、「ママ、この花は何の花?」、「どうして枝を切るの?」、「どうして葉っぱが冬はないの?」とか、そういう場所だと私は思っています。
 教育は人なりと申します。よき教師を育ててください。教育により人間をつくってください。ぜひ学校教育だけではなくて、地域、家庭教育、すべてが人材育成に重大なことだと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。

  • 副区長(黒田)

 本来であれば、作業に入る前に、地域の方にこういう作業をしますよという話をし、ご意見を伺い、それから作業に入るという手順を決めていたわけですが、今回の大泉公園については、その手間を逃しておりました。申し訳ございませんでした。
 それで、私が報告を受けているのは、ご連絡をしてお詫びした点、それと作業は中止をするということです。改めて掲示をし、地域にお住いの皆様にご意見を聴取し、それに回答し、ご連絡をしてから、改めて作業に入ります。したがって、今お話のように、残った葉をせん定するということではなくて、もう一度、張り紙をするところからやらせますから、ご理解をよろしくお願いいたします。

  • 教育長

 教育が大事だということは、全くおっしゃるとおりだと私も思います。練馬区の教育目標を端的に申し上げます。子どもたちに夢と目標を持ってもらいたい。ただ、夢や目標に向かって努力すると必ず困難に当たります。その困難を乗り越える力を備えてもらいたい。夢や目標を持って困難を乗り越える力を備えた子どもたちを育てることを、練馬区は教育の目標に据えたいと思ってやってきております。
 そのために、まずは、教員、先生たちの力量を上げていかなくてはならないと思っています。特に先生方には、子どもたちの良さを引き出して、引き上げて、育てて、そして自分たちで未来を切り拓く力を与えるような、ぜひ、そういう先生方になってもらいたい。そのために、先生方の育成といいますか、そういうことも、力を尽くしていきたいと思っています。ただ、学校だけではなくて、先ほど公園の話がありました。公園も立派な教育の場だと、まさにそうであります。子どもたちは、学校の中だけではなくて、地域の中でさまざまな活動をすることによって育つのであります。例えば地域の中で防災訓練があったら、そこに手伝いに行くだとか、さまざまな地域での活動に積極的に子どもたちが参加して、体験を通して多くのことを学んでもらいたい。それには地域の方々にも、もちろんご家庭、保護者の皆さんにも協力していただかなければなりません。学校だけではなくて、地域、家庭が連携して、子どもたちをみんなで支え、育てていく。そして、自分たちで自分たちの将来を切り拓く、そういう力をつけさせる、そういうことが私たちに課せられた責務だと思っております。

  • 区長

 この前、お話しましたが、公園の管理、樹木の管理については、私は区長になる前からずっと不快感を持っていたと申し上げました。私のマンションの後ろにも公園がありますけれども、私はそこが大好きで、鉄棒で遊んだり、その周辺をぐるりと走ったりとか、色々とやってきました。ところが、ある日突然、その遊具がなくなり、あるいは急にせん定されて、やっと木が育ったなと思っていたら、ぱっと切ってしまうとか。極端な場合には、伐採してしまうわけですね。一体、これは何なのだと、誰のための公園なのだと。私は腹を立てて、やっている業者にも抗議したことがありますけれども、「区役所に言われてやっている。」と言って、けんもほろろなのです。
 就任してしばらくたって、私は公園管理を抜本的に変えろと言ったのです。この前も、せん定などしなくていいのではないか、無せん定のまちでいいのではないかと言いました。できるだけそれに近づけたいのですが、ただ、世の中にはいろんな方もいらっしゃいます。例えば駐車場があったら、自分の車に落ち葉が落ちるのが嫌だと。それぐらい我慢してくれよと言いたいのですが、抗議を受けて、木を切ってしまうわけですよね。私はどう考えても、本末転倒だと思います。そこで公園管理について、抜本的に変えろと言いました。
 先ほど黒田副区長も話をしたように、公園の木をせん定したり、あるいは遊具を動かしたりするときは、必ず事前に掲示をする。広く知らしめて、そして、住民からの意見を聞いて、それを反映してやりなさいということにしているのです。まだ不徹底な面があるとすれば、真に不本意でありますから、必ず住民本位に変えるように頑張っていきたいと思っています。

 一方で、それについては住民の皆様の中にもいろんな意見があるのです。一つの公園の管理についても、周辺の住民の方の中に全く正反対の意見があります。住民自身でもちゃんとお話をしてもらわなくてはいけない、そう思っておりますが、とにかく私は、個人的には、木は切りたくない。それから、せん定もしたくない。緑はできるだけ残して、落ち葉ぐらい、みんなが、練馬区民は誇りある区民としてお互いに我慢する、そういう社会をつくりたいと思っております。それが一つです。
 教育につきましては、先ほど、教育長からお話をしたとおりであります。今の学校教育、それから日本社会のマナーの良さをずっと守って伝えていきたいと思っております。例えばごみを平気で捨てたり、たばこの吸い殻を平気で捨てたりする人がいます。どういう人が多いか、私の観察している限りでは、むしろ中高年の男の人であります。女性ではない。しかも若い人はむしろマナーが身についている。30年前、20年前と比べても、日本人のマナー、区民のマナーは著しく良くなっていると思います。そういう日本社会のマナーの良さをずっと伝えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

  • 参加者

 私の住んでいるところは、現実にプロパンなのですよ。そして、今回、家を直すということで、防災とか、いろいろな補助金があるのを申請しましたところ、全く何もひっかからないで、自費でやらなければいけない。まず、それはなぜかというと、私道になっていない。9軒の所有者がいるけれども、全部、それが私有権で、私道の運動を何回かやったけれども、たった一人の印鑑証明をいただけないために約20年かかりました。それでもできていません。
 高齢になって、あの近い場所で、自衛隊もあり、中学校もあり、緑道もあり、見事なまちの中で、まだプロパンで、そして、道路が直されていない。雨が降れば、長靴をはいても、自転車の半分ぐらい水がたまる。そんなまちなのです。
 それで、区に相談したところ、練馬区は、そういうところが多くあるという話でした。今回は、我慢して自費でやってくださいというので、現実に自費で、今、工事をやっておりますが、今後何とかいい練馬にするなら、そういう道路自体、私道自体をしっかりと応援していただく。まちづくりというものに関して、もう一歩深く考えていただきたいと思います。

  • 副区長(黒田)

 大変、話は切実な話だというふうに思っています。これは私有財産の問題があって、多分、それでご苦労されているのだろうと思うのです。そこに建物がなくても、道路に権利をお持ちの方がもし一人でもいらっしゃると、その方の同意がなければ先に進まないというのが現実なのです。所有権をお調べになったり、あるいは弁護士さんを通じて、何かの形でアプローチをされたりしているのだと思うのですけれども、まさにそれを解決しないと先に進めないというのは、財産権の問題があります。正直言って、それを飛び越してやると、後で区が訴えられてしまうのです。現実にそういうところがありまして、今、区はそういうことはもう絶対やらないというふうな状況なのです。これは今の道路というか、私道の改善の大きな穴だと思っています。ちょっと答えになっていないのですけれども、現実に弁護士さんなどと何とかやるしかないのかなというのが、今、私の持ち合わせている知識の中の回答であります。

  • 区長

 答えがないのですが、私も本当にそういうことは切実によくわかります。私はもうずっと長い間、マンションに住んでいますけれども、マンションの管理一つとっても、本当に、ただ一人だけ反対するとか、いろいろなことがたくさんあるのです。それを何とかしたいと我々は思うのだけれども、そういう人は絶対に話が通じないですよね。これをどうしたらいいのだろうと思います。
 私もその実情を一回聞かせてもらいます。担当のほうから、どういう状況なのか、そういうところが何か所ぐらいあるのか。どこまでお役に立てるかどうか確約はできませんけれども、実態を調べさせてください。申し訳ないですけれども、今日はそれしか言えないのですみません。

  • 参加者

 練馬区は、率直な感想として、非常にいい区だと私は思っております。特に緑が豊かで、身の回りにこんなに畑があって、農作物が見られ、モンシロチョウは今残念ながら飛んでいませんけれども、大変いい区だなと思っております。
 それから、私の周りがだいぶ高齢化してきて、そういう意味では、福祉政策とか、あと、子どもも孫もおりまして、その子どもの育ち方も見て、昔に比べたらはるかにいい施策になってきております。
 先ほど、練馬区は病床数が23区内で一番少ないというふうにおっしゃっておりましたけれども、病床数を増やすことは物すごく膨大な経費がかかると思うのです。今日、テレビで見て感心したのは、無事に、苦しまないで死ぬことが、在宅でできるという方法を紹介されておりました。今の区長さんは非常に体が元気で、毎日まだランニングされているでしょうか。そういうピンピンコロリがいいのです。
 今、私の家内も、ここで体操をやっています。そういう中で、その仲間と一緒にいろんなところへ旅行もすることによって、皆さんとても元気になるのです。いろんな施策の中で、やっぱり元気に育つ。それで、ピンピンして、ある日突然、苦しまないで死ぬ。苦しむときに病院に行かなくてはいけないのか、それが私は嫌なものですから、そういう病床数を増やすというだけではなくて、在宅でお医者さんが診て、モルヒネで、苦しまないで死ぬ方法ができないのかどうか、これは私個人ができるのではなくて、行政の方が医療の方々とご相談していただいて、新しい将来のそうした高齢化社会の迎え方というものをご検討願えればというふうに思っております。

  • 副区長(山内)

 今、おっしゃったように、本当にこれから一層高齢化社会は進んでいきますので、地域包括ケアシステムといっておりますが、それを確立することが非常に大きな課題になっております。前川区長になってから、昨年3月「みどりの風吹くまちビジョン」、「アクションプラン」、今回の「区政改革」、一貫して、地域に根差した包括ケアシステムを確立しようということを目指しております。
 介護保険という仕組みはあるのですが、介護保険料は平均で、今、5,800円ぐらいですか。このままの仕組みでいけば、高齢者が増えますから、10年後には月8,000円を超えてしまうということが予想されるわけです。ですから、いろんな介護事業所、ショートステイとか、あるいは特別養護老人ホームがあるのですが、そういう施設をつくることだけではなくて、在宅で支える、地域で支えるという仕組みをつくらないと、本当に、自治体自身の経営の面でも、もたなくなってしまうということなのです。

 ですから、最後まで住みなれた地域で支えるという仕組みをどうやってつくるか。それは医療と介護の連携であるし、それから、日常的な介護予防の体制をどうつくるか、生活支援をどうするかということだと思うのです。それで、今現在、65歳以上の高齢者の中の3割近くがお一人なのです。夫婦とも高齢者だけの家庭というのも2割近くありますので、どちらかが先に亡くなるということになると、その方々もゆくゆくは単身になってしまうのです。高齢者の単身世帯というのは、10年後には5割近くになってしまうということが想定されます。お一人だと、認知症、あるいは認知症的な兆候が出ても気がつかないということなのです。
 それを支える地域の仕組みがないと、在宅で最後まで安心して暮らすということはできないわけなので、これは公的なシステムだけではなくて、地域で支える仕組みと連動して、最後までお互いに支え合うという仕組みをつくらなくてはいけない。また、区では、高齢化率がゆくゆくは24%近くなっていきますので、元気な高齢者が少し弱った高齢者を支えるという仕組みもつくっていかなければいけないということで、平成28年度からそのモデル的なケースとして、「街かどケアカフェ」というのを4か所、先駆的につくって、それぞれの地域の特性に合わせた形でやっていくということを、今、考えております。それから、認知症の方がふらっと来て、色々とおしゃべりしたり、それから地域の団体が入って支えるという仕組み、もちろん町会・自治会の皆さんにも参加してもらうという仕組みを考えております。
 そういうことで、もしお知恵というか、提案がありましたら、ぜひ、積極的に私どもの方に声を届けていただけるとありがたいですし、我々もそういう声を聴いて、いい仕組みをつくっていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

  • 区長

 私が一つ感じているのは、私はこれまで病気を何回かやりました。そのときつくづく思ったのは、病気になる直前というのは、自分は健康そのものだと思っているのです。自分では健康そのもので、病気もしないで、これでバンバンやっていこうと思っている。そうしたら、全く予想もしないで、突然、病気になるのですよね。
 だから、多分、死というのもそういうことなのかなとは思っておりまして、自分で選べるものではなくて、自然のプロセスの一つなのだろうなと。多分、覚えずして来るのでしょうけれども、それをただ意識だけはしておきたいなと思っております。こうやって区長をお引き受けした以上は、自分の健康を維持して、お約束したことを必ずやらなくてはいけませんから、全力でやるためにも、走る習慣だけはつけておこうと。
 うまくピンピンコロリになったらいいのですけれども、なかなかそれは私も自信がないのですが、ただ、広く区民の皆様ができるだけ長く健康年齢を維持できるように、いろいろな仕掛けをつくらせていただこうと。そして、そういう中で覚えずして死ぬことになるのかなと思っていて、答えにならないのですけれども、先ほど山内副区長が申し上げたことをやりながら、そういう心構えでやっていきたいと思っております。よろしくお願いします。

  • 参加者

 家内が、一昨年、家の中で転びまして、大腿骨を骨折いたしました。今、人工骨をして、家の中をやっと歩行器で歩いております。私は、おかげさまで、現在は元気でおります。
 しかしながら、私は集合住宅の3階に住んでおりまして、家内は下りるときは何とか手すりにつかまっているのですけれども、エレベーターがありませんので、上がるときは、私が後ろからズボンを持って、35段ある階段を3階まで持ち上げています。私も元気だとは言いながら、このごろ手首がだんだん弱ってまいりまして、家へ上げるのに、とても骨が折れます。それと、お風呂に入れるのも、これも足がちょっと持ち上がりませんし、ひどいときには、一歩前に行くのに30秒ぐらいかかる、そんな状況です。
 ヘルパーさんと、介護保険の方には週2回来ていただいておりますけれども、そのほかの炊事、洗濯は全部やらなければならないので、二人だけだと倒れてしまうということで、恐れ入ります。都営住宅に住まわしていただいて、余りぜいたくなことを言えるわけではないのですけれども、そういう夫婦も、さっき、2割いるそうですけれども、そんな具合に高齢者は増えるから、そういう状況も余計増えるのではないかと思いまして、一言、申させていただきました。恐れ入ります。

  • 副区長(山内)

 お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。
 ご夫婦でお住まいということですね。そういうご家庭で、例えば日常的な、足もなかなか上がらないとか、あるいは、何か、万が一、ちょっと不自由になったときに、すぐ人に助けていただけるようなシステムとして、今、見守りの仕組みがあるのですが、それをもう少し、実際には、見守る人が訪問して実態をいつも日常的に把握できる仕組みというのもつくっていく必要があるかなと思っています。
 これは、役所の職員がしょっちゅう行くということではなくて、地域の団体と連携して、そういう地域の高齢の方を支えるという仕組み、見守る仕組みをつくっていこうと。ただ見守るだけではなくて、食事とか、あるいは介護の状況はどうだとか、そういう状況を見ながら、地域で支える仕組み、見守りの仕組みをつくっていこうと、今、考えていまして、具体的に、先ほど言った「街かどケアカフェ」というのを、見守りの拠点にもしていきたいなと思っています。この4月には、谷原の出張所で第1号のモデルケースとしてつくろうとしております。徐々に、それをまた区全体に広げていこうと思っていますので、よろしくお願いします。

  • 区長

 私の友人から長い間連絡がないので、電話をしてみましたら、奥さんが難病になって、そして、胃瘻(いろう)にしているというのですね。その奥さんの世話を、全部、自分が見る。お家にいるのだけれども、胃瘻ですから、奥さんはもう死にたい、殺してくれとおっしゃっているというのですけれども、そういう中で、一人で頑張ってケアをしているわけですね。そういう話はたくさん伺っております。
 私は、自分が知っている人だからというのではなくて、先ほど山内副区長がお話しましたけれども、介護保険もありますが、できるだけ公的なケアは頑張っていきたいと思っております。ただ、逆に、私はむしろ、今、お話を伺って感銘を受けているのは、ちょっと私がそういうことを言うと偉そうで申し訳ないのですけれども、誇りを持たれて、できるだけ自立しようと思って頑張っていらっしゃる方こそ、世の中の宝かなという感じがいたしました。ちょっと申し添えておきます。すみません。

区長挨拶

 長時間にわたりまして、どうもありがとうございました。今日が5回目なのですけれども、実は、一番心に残ると感じております。つまり、今日は、質問された方お一人お一人の生き方といいますか、お気持ちが身にしみて伝わってきた気がしております。
 我々はなかなか微力で、心はあってもできないことがたくさんあるのですけれども、どうか、これからもいろいろな形で、投書は私全部見ておりますから、投書でも結構ですし、いろんな会合へ出席したときでもいいし、ご意見をいただければと思います。
 私は、選挙で選ばれた責任を絶対果たそうと思っておりますので、特に冒頭申し上げたとおり、福祉・医療の充実と都市基盤の整備、これは最も重要なことだと思っておりますから、全力で頑張っていきますので、ぜひ、ご理解ご協力をいただければと思います。どうも、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。 

お問い合わせ

区長室 広聴広報課 広聴担当係  組織詳細へ
電話:03-5984-4501(直通)  ファクス:03-3993-4106
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