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平成28年1月24日 第7回区長とともに練馬の未来を語る会(勤労福祉会館)

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ページ番号:725-060-501

更新日:2016年3月11日

区民の皆さまから、区政の改革に向けた資料についてご意見をいただきました。

 1月17日(日)から31日(日)までの間に区内6会場において、区政の改革に向けた資料の説明会を行いました。計476名の方が参加され、区政の改革について意見交換を行いました。会では、区政改革に関連し、子育てや福祉・医療、まちづくりなど多岐にわたるご意見をいただきました。回答は、区長のほか、出席している区職員からも行いました。

1 開催日時
  平成28年1月24日(日)午前10時~午後12時30分
2 場所
  勤労福祉会館集会室(練馬区東大泉5丁目40番36号)
3 当日出席者
 (1)参加人数・・・・・・91名
 (2)区側出席者・・・・・9名
    区長、副区長(黒田)、副区長(山内)、教育長、技監、
    企画部長、区政改革担当部長、区政改革担当課長、
    広聴広報課長(司会)

区長挨拶

 皆さん、おはようございます。日曜日の寒い中、こんなにたくさんお集まりいただきまして感謝を申し上げます。
 早いもので、私が皆様にご支援をいただいて区長に就任させていただいてから、この4月でもう2年になるわけでありますが、練馬区をどうやって発展させていくか、ずっと考え続けてまいりました。

 お手元に「練馬区の今とこれから」というのが入っているかと思います。これを見ていただきたいんですが、現在やっておりますことを簡単に申し上げます。
 三つを進めております。まず、昨年の3月に「みどりの風吹くまちビジョン」を作成して発表いたしまして、ここで区として取り組むべき政策、例えば子どもの問題、高齢者の問題、福祉・医療、文化、みどり、まちづくりと多岐にわたる政策の体系を示して、どう取り組むべきか方向づけを行いました。これに従いまして、特に現時点では、来年度の予算が「みどりの風吹くまちビジョン」に基づく初の本格予算の編成を進めているところです。
 次に、真ん中の区政改革ですが、これが今日お集まりいただいている主眼でありますけれども、6月に区民の皆様にご参加をいただいて、懇談会をつくって、現在議論を進めております。これにつきましても、区民の皆様、また区議会とご相談をしながら、この秋には改革計画をつくっていきたい。
 そして、また、3点目、イメージアップ作戦。練馬区というのは豊かで美しいまちですが、それは残念ながらよく知られていないと。そこで区の内外に「よりどりみどり練馬」という広報キャンペーンをスタートしてやっております。
この三者を右上にありますように、いずれも区民の皆様に参加をいただきながら進めていこうというのが、私の方針でございます。 

 区政改革について、昨年の12月に「練馬区の『これから』を考える」というデータ集を発表しております。本日はこれを説明させていただきますが、これを主眼としながら、いろんなご意見をいただきたい、区民参加でいただきたい、それが今日の集まりの目的であります。
 私は、練馬区というまちは、大変可能性が豊かなまちだと考えております。ほかの23区のどの区でもない、練馬区長でよかったなと思います。これだけ都心に近接して、大都市東京の豊かさ、利便性を享受しながら、しかも、みどりがたくさん残って環境がいい。さらに加えて、人口はもうすぐ72万人を超えますが、さらに増え続けると考えられております。日本でも極めてまれな珍しい自治体であります。この練馬区の可能性をさらに大きく発展させて、豊かで美しいまちをつくって次の世代に引き継ぎたい、そう念願をしております。

 ただそれは、そう言ったからといってできるわけではありません。政策の優先順位もつけなければいけないし、無限に金があるわけでもないし、人手があるわけでもない。どういう政策を優先すべきか、また、そのコストの負担をどうすべきか、きちんと議論をしなくてはいけない。そのためにこのデータ集も発行して、皆さんにご覧をいただいて、これに基づいて、これから区民の皆様との議論、それから、区議会での議論を進めていきたいと思っております。
 今日の会はその重要な一環であります。ぜひ率直で忌憚のないご意見をいただきたい。私どもも率直にお答えいたしますので、ぜひ活発な討議をお願い申し上げたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

 

主なご意見・ご要望と回答

  • 参加者 

  3点ほど、ご質問をさせていただきたいと思います。
  まず一つは、練馬区の保育料の基準額です。ご説明にありましたとおり、0歳児はいいのですが、3歳児、(階層)D12、この人たちは収入に対して2.4%の負担、D21は0.16%という負担であります。ぜひ、これはD13~21、同率の2.4%の比率で受益者負担という形に改定をしなくてはいけないのではないかというふうに思っております。
 続いて、地域全体での見守りについてです。要介護認定されているひとり暮らしの高齢者が1万4,500人ということで、見守りをどうするかいろいろ私も考えております。地域の方々に、何でもかんでも無償でやっていただくというのは非常に難しい。お金を払うというのはできませんが、できればいきいき健康券を渡して活躍してもらいたい。こんな形で一つ考えております。
 見守りの仕方については、片方が白、片方が赤の簡単な小さいものをつくって、これを自分の家の前に見守りされる方は置いておくと。どうするかというと、見守りをする方がそこに行く前は、最初は赤にしておきます。回って行ったときにそれをひっくり返して白にします。見守りをしてもらう人は、翌日ひっくり返して赤にしておくという、赤だったらいいのですが、白のままだったらおかしい、こういう判断をしたいなと思っています。
 続いて、もう一つは駐輪場の改革であります。ねりまタウンサイクルは平成元年にスタートして28年、21年間、お金の利用料金は変えていないんです。修理代と整備費は全部区が負担しているのですね。これはやっぱり改革しなくてはいけない。もう1点は、当日貸しの1回利用の利用料金の件です。区民もほかから来る人も一緒の値段なのです。区民の税金でやっているのに、何で区民もよそから来る人も同じ値段なのだろうと、非常に疑問を持っているのです。非常に財政が厳しいわけですから、やっぱり、もっとそういうところにもメスを入れていかないといけないのではないかと、私は考えておりますので、ぜひ、これもご検討をいただきたいと思います。

  • 教育長

 保育園の保育料につきましては、この17年ほど見直しをしておりません。平成10年に最後の見直しをしたままであります。そして、保育料の頭打ちがありまして、所得がいっぱいあっても保育料は全然変わらないという、そういう仕組みになっているものですから、やはり不公平感があるのではないかというご指摘だったと思っております。
 見直しの具体的な形については、今検討している最中ですので、ご指摘いただきましたことも、ぜひ参考にさせていただきたいと思っています。
 いずれにいたしましても、まだまだ待機児童もいますし、これからますます保育行政を充実させていかなければならない。そういう意味からはお金のかかる事業でありますので、受益者負担という観点、また公平性という観点、それらをさまざま加味しながら、その上で、低所得者の方々に対する配慮も行いながら、保育料の見直しについては鋭意検討してまいりたいと考えております。

  • 副区長(山内)

 高齢者の見守りについて、確かに本当にひとり暮らしの方が高齢者全体の3割も超える状況になっております。ますます、この率というのは増えていくということが想定されますので、その方たちに対する対応をどうするか、本当に大きな問題です。お年寄りになってくると、身の回りのことも自分でだんだんできなくなってきますので、そういう方についての見守りを具体的にどうするかということを、地域の方のご意見を聴きながら、今、真剣に検討しているわけでございます。
 地域の団体、町会・自治会の皆さんと一緒に見守りの仕組みをつくっていこうということで、区の職員がその家庭のほうに出向いて、状況を把握するアウトリーチが必要になってくると思うのです。地域の皆さん方と一緒にやっていくことが必要だと思います。
 それについての具体的なご提案がありました、今、実は出張所の扱いとあわせて、地域の方との見守り、それから、ひとり暮らしの方の見守りの仕組みを検討しております。今後4月に区政改革計画の素案を出しますので、その中で提案を検討させていただきたいと思います。本当にありがとうございます。

  • 副区長(黒田)

 自転車については、交通機関だと思っていまして、手軽で便利な交通機関を活用するという方向で考えています。駅前に駐輪場がないと放置自転車が多くなるということで、駐輪場も増やしてまいりました。利用者の方も大分そういうことに慣れてきたということで、平成19年に朝約5,000台放置されていたのが、27年は630台なのです。相当減ったのです。
 このタウンサイクルもやはり駐輪場の代わりとして、駅からご自宅に帰るのに使用して、朝に駅に置いていくのと、逆にその自転車を駅から学校あるいは会社だとかに通うのに使うと、1台で二度使ってもらおうという発想でつくったものなのです。なかなか駅から学校あるいは施設へは利用者が少ないので、今は苦戦をしているところですけれどもそれも皆さんに浸透してきて、赤字も少なくなってきております。
 今ご指摘のように、利用料金を変えなかったというのは、駐輪場の代わりに使っている方もいらっしゃるのでということもあるのですけれども、今はICT(情報通信技術)というのが進歩してきて、活用できる範疇が広くなってきています。私どももこのままでいいとは思っておりません。やはり受益者負担の問題を考えて、誰が受益者になっているのかということと、区民と区民以外の方といった視点も含めまして、今回の区政改革の中で検討していきたいと思います。 

  • 区長

 私からも一言申し上げますが、非常に根源的な問題だと思うのですね。つまり、公共サービスのコスト負担を誰がどうやるべきかという問題は。
 保育所について税金を使うことが、制度上認められて許されているのは、やはり私は子どもを育てるということは個々の家庭だけの問題ではないと、つまり社会全体のいわば責任といいますか、だんだんそういう考えが強くなってきていると思います。特に少子化が進めば進むほど、子どもを育てるというのは親だけの責任ではなくて、言わば社会全体、社会共同の事業であるという視点が必要だと思うのです。それは絶対にゆるがせにできません。
 しかし、一方で、当然でありますが、負担の公平の問題でありまして、ご自分で全部、自分の家庭で子どもを育てていらっしゃる方、一銭の公費負担のない方もいらっしゃれば、あるいは私的に負担をして、子どもをベビーシッターに預けたり、いろんな形でやっていらっしゃる方がいます。そういう方々と比べると、現在の公費負担のあり方がこれでいいのかどうかは、やっぱりきちんと見直すべきであろうと思います。
この二つの視点から、私は区民の皆様のご意見を伺いながら見直していきたい。私個人としては、これから区議会でも議論をいただきますが、現在の保育料負担については、ちょっと行き過ぎだろうと、公費のほうに行き過ぎだろうと思っております。そこは議論を踏まえて検討していきたいと思っております。ただ、あくまで先ほど申しましたように、社会全体の事業だという視点を忘れないようにしながらやっていきたいと思っています。それは駐輪場についても全く同じだと思います。

 見守りの問題は、大変難しい問題であると同時に、やっぱり必要な問題であって、練馬区はまだありがたいことに、今日ご来場の皆様をはじめとして、地域社会が生きている面があるので、ぜひそういう力も活用させていただきながら、練馬区独自の見守り制度をつくっていきたい。出張所の問題もありましたが、システムとして全体で考えて、こういった議論についてもそうですが、サービスについても区民参加をやっていきたいと思っておりますので、ぜひご協力をお願いいたします。

  • 参加者

 練馬区の維持管理費、冊子のほうに、公共施設による維持管理費は489億円と出ております。以前に5億円ぐらいは十分浮いてくるということで区に提言したのですが、それはそのままになってしまいまして形になりませんでした。私のほうはそんな中で、小中学校等において環境教育を通じて省エネをやろうと、国から全国の小中学校や自治体に省エネナビを3万台配布していただきました。それによって15%の省エネができると。それをもとに公共施設の見える化というのは、いろいろな自治体で形になってきておりますが、練馬区のほうではまだそれが進んでおりません。  
 また、これから1年間かけて、CO2のガスの見える化も一緒にするということで、国からモデルをつくるように言われています。できるだけ練馬区でやりたいというのが私の願いです。これは区で予算化しなくても、国で新しいモデル事業に出してくれます。今からこれをやっていくことによって、地域のCO2削減というのができるようになります。
 ゼロエネルギーを目指す公共施設の改築に対しても国の補助金がたくさん出ますので、それを活用していただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。

  • 副区長(黒田)

 今は環境、特にエネルギー問題というのは非常にクローズアップされておりまして、この4月から電力の自由化も起こるという話で、電気の関係も今お話があったように、見える化、あるいは消費に対する省力化というのが進んでいると思っております。
 練馬区でも、同じように省エネルギーというのは考えておりまして、東日本の大震災以降、練馬区では電気関係でいいますと、平成22年と比べて約2割削減をしております。あるいは、環境配慮の契約に基づいて、東京電力だけではなくて、別の新しい電力会社も含めて入札して買うことによっても、削減に取り組んでおります。このような取り組みについても、さらに高めていきたいと思っております。
 一方、まち全体のCO2の削減については、地球温暖化対策ということで、区もその一員となってその対策協議会をつくっておりますので、区民に啓発をしながら、地球温暖化対策、CO2の削減についても取り組んでもらうということをしております。一人ひとりのライフサイクルも含めて、意識をして変化をしていただくことによって、CO2の削減が可能になると私ども理解しておりますので、引き続き、啓発を強化していきたいと思っております。

  • 区長

 いつも申し上げておりますが、私は東京都に勤務した後に、エネルギー会社で7年ほどおりましたので、この問題はずっと考え続けてまいりました。また、いろいろやってまいりましたが、3.11の前からずっと考えてきたのは、やはり基本は地域分散を進めるべきだろうということであります。 
 それがなかなか進まなかった理由は、エネルギーというのはご存じのとおり、一つはコストの問題がある。それから、もう一つは供給の安定性の問題があります。この二つを両立させなくてはいけないと。コストを下げるためには、自由競争は、それはそれでいいのですが、これまでは技術的に追いつかなかったので、やっぱり大規模発電、巨大な発電所を地方につくって、そこから大都市に送電するというやり方が一番有効であった。それは供給の安定性という面から見てもそうだったので。
 ところが、最近は技術革新が目覚ましく進み、小型の発電機、例えばガスにしても、ガスタービン、ガスエンジンが非常に効率がよくなったものが出てきております。安定性もあります。これを全体としての安定性につなげながら、やっていかなくてはいけない。大きな巨大発電を否定するわけではなくて、それとうまく調和しながらやっていかなくてはいけないというのが、現在だろうと考えております。
 私は、そういう意味で地域分散、それをできるだけ練馬区でもやりたいと。そして、またその中で、自然エネルギー、再生可能エネルギー、太陽光発電、そういったものを取り入れていく努力をしたいと思っております。現在、エネルギービジョンをつくっておりますが、これに基づいて、具体的に例えばコジェネレーションをできるだけ積極的に導入するとか、あるいは、電気自動車を活用する、水素自動車を活用する、そしてまた省エネについても見える化を進めていくと、そういったものをやっていきたいと考えております。
 また議会ともご相談をしながら、区民の皆様のご意見も伺いながら、ぜひ目に見える形で先進的なエネルギー政策に取り組んでいきたいと考えております。

  • 参加者

 子育て支援においては、今非常に保育に力を入れるなど、いろいろとありますが、なかなか保育だけでは済まされない、いろいろな問題を抱えていると思います。
 そうした問題を解決する方法の一環として、練馬区でも子育て支援のホームスタート(家庭型訪問支援)の団体ができればいいなと思って、ご協力のほどをよろしくお願いいたします。

  • 教育長

 子ども・子育ての制度が大きく変わったのは昨年でありました。子育ての事業というものが、非常に多岐にわたってきております。私どもも保護者の皆さん方のニーズに沿った形で、保護者の方が選択できる仕組み、あるいは事業を展開していきたいということで、いろいろと努力をしております。小規模保育事業ですとか、居宅訪問型保育事業ですとか、さまざまな事業も展開しようとしておりますので、ぜひ、ホームスタートについても、参考にさせていただきたいと思っております。

  • 区長

 私もこれまで行政を東京都で30数年やってきて、一番長くやったのは児童福祉でありまして、6年以上やりましたでしょうか。そのときから子どもというのは特に年齢が低ければ低いほど、できるだけ施設ではなくて家庭的環境で育てるべきだということを、私はずっと強い信念として持っております。 
 そのために、別のところでも申し上げましたが、東京都独自で里親制度を改革して、養子縁組を目的としなくても積極的に里親を進めようとか、あるいは、養護施設の運営についても、家庭的なグループ単位でやろうとかいろんな改善をしてきたつもりであります。ぜひ、内容も教えていただいて、私どもにできることは採用させていただきたいと思っています。その辺よろしくお願いいたします。

  • 参加者

 今回のねりま区報1月21日号に大きな紙面で、消防団の記事を載せていただきました。消防団は24時間活動をしておりますが、区民の中には消防団というのはどんな仕事をしているか知らない人も多いようですが、あの記事を見て、また広報を見て、本当に消防団員が理解され、愛され、大きく飛躍できると思います。
 消防団員の充足率なども、これからアップしていくように思われますので、今後とも紙面の余裕がありましたときは、ぜひ取り上げてほしいと思います。これからもよろしくお願いします。

  • 区長

 私は区長になって一番変わったのは、地震があるとびっくりするのです。どこで起きたのだろう、今何をしたらいいのかとか、そういう反射神経ができてきました。防災というのは一番大事だと、これがなくては、区民生活の安全も、行政自体も立ち行かないわけです。その防災を支えている練馬区最大の力というのは、民間の力というのは、私は消防団の皆様であるとずっと思っております。
 ですから、その消防団の皆様がこの練馬区独自の力をもっと発揮していただけるように、行政として、広報はもちろんですが、そのほかにもできることがあったらお手伝いしたいと思っています。
 今年もたしか新年早々、石神井で火事があって、10時ごろまで地域の消防団の皆さん20数人が活躍されたと伺っております。大変心強く思っております。どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。

  • 参加者

 練馬区に清水山憩いの森というのがございます。去年の暮れごろから、私たち住民のほうにそこの公園計画の声かけがありまして、1月21日まで5回ほど、説明会を持ってもらいました。そこでいろんな意見が出ましたけれども、なかなか住民の意見が取り入れられないため、困ったなと思いまして、皆さんの署名を集めてまいりました。私たちは区民有志で要望書というものを作成しまして、これからお渡ししようと思っております。
 私が申し上げたいのは、区長さんを交えて、公園計画、企画をつくってほしいということで参りました。なかなか前に進まないんですね。予算の有効な活用のためにも、ぜひ皆さんで議論をして、立派なカタクリを守る公園をつくっていただきたいと思います。

  • 参加者

 一昨日、清水山の用途計画の説明会があったんですけれども、次の日には、説明会に参加されなかった方々のところに、戸別訪問をされるのです。今までいろいろな説明会を開催してきて、ほぼ皆様のご意見がまとまっておりますので、丸印を付けてくださいと言って回っているのですね。ところが、私どもは自然環境の保護を重点に置いて、もう一度考え直していただきたいと言っています。
 もう一つは、建設されようとしているトイレは公道から離れた森の横にあります。驚くことに保護区域の中に、鉄筋コンクリートで2,500万円の予算をつけて、カタクリの咲く土日、管理人が来たときにだけ使えるトイレにするというのです。これは、防犯環境設計の面からいえば、近隣住民の監視の確保ができない。管理人を置くからいいのですと言うのですけれども、トイレにずっとついているわけにもいかないのによろしいのでしょうか。
 しかも、その場所というのは、近所の保育園児が遊びに来ているところなのですよ。非常にそういったところが計画としてずさんだと思っておるのですけれども、そういったことを話しても聞いていただけないので、私どもが、昨日、皆様に説明して回りましたら、多くの方がお怒りになられました。そこで署名をお願いしたところ、昨日1日で30件ほどの方の署名をいただきました。今日はいただいた署名のコピーを区長にお渡ししたいと思いますので、ぜひ一度、区長、考えていただいて、一度私どもと直接お話しできる機会を設けていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

  • 副区長(黒田)

 前回の光が丘の会でもお話しをしました。練馬区も、23区で唯一のカタクリの自生をしているあの土地は、非常に大切な土地だと思っています。
 憩いの森というのは開放型の樹林なのです。それを今度は公園として開設するのですけれども、そのときにカタクリが自生しているところについては、できる限り保存できるように保全をしていくことを念頭に計画をつくっています。
 その中で、これまでカタクリを見学しに来た方だとか、地域の方の意見を聞きながらトイレを設置する、あるいは、管理について柵を設ける場合の位置の問題、バリアフリーのところをどうするかといった話し合いを5回ばかりやってきました。お二人の話を伺って、まだご意見がおありというふうに聞こえます。私どもとしては丁寧に地域の方々と話し合いながら進めるということが大事だと思っています。別の機会に職員を差し向けますので、話し合いの場を設けていきたいと思います。

  • 区長

 清水山については非常に大事な場所であって、子どもが小さいときによく自転車に乗せて、家族で何度も行って、いいところだなとずっと思い続けております。
 私は、この件について報告はもちろん受けておりますが、強く言っておりますのは、一つは、人工物はなるべくつくるなということでありました。自然の景観と自然のあり方を維持しなさいということです。トイレについては、これ私も何でつくるんだと最初、率直に言えば、言っていたのですが、ただ地元の方々からの要望がたくさんあるという話を伺っております。
 もう一つは、地域の方々の要望というか、声をなるべくできる限り採用して進めてくれということです。ただ、当然、意見の違いもいろいろあるでしょうから、人によってご意見があるのは、それはもう当然だと思っていますけれども、その辺りも踏まえて、また事情も聞いて、できるだけ皆様のお気持ちに応えるようにやっていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

  • 参加者

 練馬に住居を構え、定着しようと思っておりますのは、非常に緑が多い、いい区だということを、自分の目で見てわかったし、また今度、求めた家は小さな庭もない家ですけれども、隣に大泉公園という公園があります。これを自分の庭と思って私は住んでおります。
小さな問題かもしれませんが、その公園の整備、管理についてひとつご意見申し上げたいと思います。
 公園の目的は、るるあると思います。それも私も考えてみましたが、実際には、その公園の目的に反するような、いわゆる区側の視点で仕事が進んでいるように私の目には映ります。といいますのは、冬場、常緑樹は葉がありますが、その少ない30%ぐらい残っている緑の枝を全部切り落としているのです。私や地域の公園を利用している人たちが、どうしてだろうと業者にも聞きましたら、「役所から言われたから」と。目的は何ですかと聞いても答えられないということです。また以前にも大々的なせん定をしましたが、1年間、2年間たって、枝が出そろったころに、また全部せん定したんです。常に緑があまりないような公園にしてしまっているのです。樹木のせん定などについては、ぜひ計画的にやっていただきたいと思います。どうぞ、そのあたり十分聞いていただきたいと思います。

  • 副区長(黒田)

 実は、樹木のせん定をしなくていいというのが区長の基本的な考えです。ただ、一方で木を切ってくれという地域の人はいるのです、実は近くで。その相反する話の中でどうやって管理していくかというのもありまして、せん定は計画的にやっていけば一定の樹木の形ができますので、計画的に行っていくというのが今の考え方です。
 ただ、おっしゃるように、何でこんなに丸坊主にしてしまったのみたいなことや公園の遊具がある日突然なくなってしまうとかといったお話になるときがありました。そういうことはぜひ止めようということで、昨年から樹木の伐採や公園の施設を取り払うときには今まで以上に啓発の看板を出して、地域の方にご意見を伺いながら進めると、そういう手続きをもう一つ加えてやっています。
 ただ、そこが漏れていたのか、あるいは、掲げたのをご覧いただけなかったのか、ちょっとわからないですけれども、いずれにせよ、地域の意見を聞きながら進めるという取り組み方に変えておりますので、利用者の立場に立った施設の維持管理について、引き続き努力してまいります。

  • 区長

 私からも申し上げます。全く同感でありまして、一区民としての32年間住んできての生活の実感でいうと、私の住んでいるマンション、裏にも公園がありますけれども、ある日突然、やっと豊かな木陰ができたと思ったら急になくなるのです。急に伐採されるのです。公園の遊具でも、例えば普段使っている鉄棒が、ある日突然行ったら急になくなっているのです。何の連絡もない。それで、その木を伐採している業者に抗議をすると、いや、これは区でやっているのだといって、けんもほろろで全く相手にされないわけです。
 私は区の職員がいいかげんだとは思いませんし、もちろん、業者と癒着などしていないのですが、ある意味で真面目過ぎるのですよね。例えば、木の寿命であるとか、あるいは木の形だとか、自分たちがちゃんとやらなくてはいけないという意識が強過ぎて、逆に住民のことを考えていないという面が私はあると思っているのです。ですから、これは区報にも書きました。やっぱり現に使っている利用者の方の意見を第一にすべきだと、これは当然だと思うのですよ。
 できるなら「無せん定のまち」宣言もしたいぐらいでありますけれども、それはまたこれから検討しますが、少しでも変えたいということで、実は担当者が既に変えつつあります。さっき黒田副区長からも話がありましたように、何かを変えるときには必ず看板を出すし、チラシも出して、そして皆さんの意見をいただいて、それに従って変えるべきところは変える、これは当たり前だと思うのですね。
 現に私のところにも、その結果、何件か予定されていた伐採がおかげで中止になったとか、あるいは、木の刈り方が変わったとお礼の手紙が来ております。だから、少しずつ担当者は変えつつあると思うのですが、これをもっと徹底していきたいと、私はそう思っております。みどり豊かと胸を張るからには、しかも公園がたくさんあると胸を張るからには、それは住民の皆さんと一体でなければいけないというのはイロハのイだと思いますから、なお職員に指示して徹底していきたいと思っております。どうかご理解をよろしくお願いしたいと思います。

  • 参加者

 練馬区のシルバー人材センターは非常に質が高くて、我が家でも活用しています。一方、高齢者自身の雇用の問題も大変だと思うのですね。 
 また、今は高齢の特に独居老人の方が、一番してほしいことは、自分の輝いたときの青春時代の話を聞いてほしいのですね。どちらかというと、独居老人は大体ご婦人の方が多いのです。ただ、ヘルパーさんの家事援助の場合は、食事をつくったり掃除をしないとお金になりませんから、それをやらざるを得ないのです。とてもお話を聞く余裕はありません。だから、ヘルパーさんも話を聞いてあげたいと思うけど、とても手が回らない。だから、その利用者もヘルパーさんも、非常に気まずい雰囲気なのですよね。今の老人介護の現場で、訪問看護センターも訪問ヘルパーさんも大変苦労をしています。
 そういったことで、高齢者雇用に有償ボランティア制度をご検討をいただければと思います。よろしくお願いします。

  • 副区長(山内)

 練馬区でもシルバー人材センターへ高齢者の方に登録していただいて、それぞれ今まで蓄積した技術とかを活用する、自転車の整理とか、畳やふすまの張りかえ、そういったものをやっているわけですね。それを老人介護の現場にも利用していったらどうかというお話だと思うのです。
 練馬区としては、今現在、地域において最後まで支える仕組み、地域包括ケアシステムをどうやって確立していくかということで、いろいろ施策を考えているわけですが、一番元気な高齢者で必要なのは、やっぱり話し相手が必要だということであります。この4月から、街かどケアカフェというものを谷原出張所の場所につくろうと、今準備しております。それは地域の、言ってみればたまり場なのですね。
 それと同時に、地域包括ケアシステムの一つとしての介護予防、認知症も防ぐといいますか、遅らせるという、いろいろお話をすると同時に、体も動かして体力をつけるという仕掛けを、地域のボランティアの方、地域の団体の皆様と一緒になってつくっていこうということで、一つのモデルケースとして始めようと思っております。
 このほか大泉地区、あるいは北町地区という、とりあえず三つのところをそれぞれの地域の特性に合わせて、皆さんで支えていく仕組みをつくっていこうとしております。
 それと先ほどお話がありましたけれども、見守りと合わせて地域で支える仕組みをつくっていこうとしておりますので、ぜひそれを見ていただきたいと思います。
 また、こういう工夫があったらどうだという具体的なご意見がありましたら、ぜひ、区のほうにお話をしていただけるとありがたいと思っております。

  • 区長

 さまざまな福祉の充実に向けてのケアの問題であるとか、独居老人の問題については、山内副区長からもお話をしました。私のほうでもできるだけこれについては全力で取り組んでいきたい、そう考えておりますので、よろしくお願いいたします。

  • 参加者

 大泉はやっぱり牧野記念庭園。世界的に有名な先生、練馬区にはほかの観光物・観光地はないでしょう。これを世界的に、日本全国的にPRする。だから、今日あたりは牧野記念庭園のチラシなどが入っているのではないかと期待してきました。そういう気配りとか思いやりがないのです。よろしくお願いします。

  • 副区長(黒田)

 確かに牧野富太郎博士は日本の偉大な方ですし、その方が練馬にまさに居を構えて研究をされたというのを残すというのは、私どもの使命だと思っています。ご意見を賜りながらPRに努めたいと思います。

  • 参加者

 少子化、高齢化問題を抱えているのですけれども、このキーポイントになる考え方というのは、やはり世代間の持続可能性だと思うのです。自分が介護福祉の恩恵を被れば、なるべく受益者負担も少なくというような考え方になるのでしょうけれども、次の世代を考えていくと、どうしても持続可能性ということを考えていかなければならない。このままだと練馬も経済破綻してしまいます。関西のある自治体などは、何百という減債基金まで使って空にしてしまって、立て直しで大変な思いをしているとあったのですが、今度、私立高校へ行く家庭にも補助をするのです。やはり、高齢化社会から現役世代、子育て世代のほうに予算もシフトしているということで、将来世代へ対しての配慮といいますか、つないでいくという、そういう思想、哲学がないといけないと思います。
 また、区長が今住んでいらっしゃる光が丘を、トップ力を持って、北九州市みたいに水素社会にしていく、低炭素社会にしていくということで、ぜひインフラ整備の面から取り組んでいただきたいと思います。
 環境教育という面からは、例えば学校においてLED照明に全部切りかえるなどして、節電、省エネという意識をどれだけ生活スタイルに取り込んでいくかということは、すごく重要になります。既に神奈川県が公立高校あたりからやっていますので、ぜひ、取り組んでいただきたいと思います。
 エネルギーとか、みどりとか、環境とか、教育とか、もうあらゆる分野に及びますけれども、何とか持続可能性をより具体的にしていく、数字目標を掲げてやっていく。行政主体のみならず、ぜひ民間、地域を巻き込んで、いろんな皆様方の意見を取り込んで、それを具体的に数字化していくなり、組織化していくなりして、実績をつくっていくかということを考えていただきたいなと思います。
 教育から、子育てから、それと我々、介護を要する高齢者から、もうとんでもない社会が到来しますので、その予算の配分で非常に悩むのだろうと思います。だから、民間の活力、民間移譲とか民間委託をどんどんしていくという思い切った発想転換をしていただきたいと思います。

  • 副区長(黒田)

 環境については、なかなか広く深く時間がかかるし、大変な努力が必要です。エネルギービジョンの中の柱の一つに、地域の人たちと一緒に取り組むというのが4番目の柱に入っていたと思います。地域の方々の力を借りなければ、これは実現しないし、方向性が深まっていかないということはおっしゃるとおりだと思っています。エネルギービジョンの中に書いてあることを実現するためにも、省エネとかエネルギー関係については、地域の方々と意見を交えながら進めたいと思っています。ありがとうございました。

  • 区長

 持続可能性ですね。これは全くそのとおりですよね。予算も人もいろんな意味で持続可能にしなくてはいけない。
 区政改革の柱の一つもそれであります。区政改革の眼目は、区民サービスを充実・向上することでありますが、それは持続可能でなくてはいけないのであります。今、目先だけで人気取りで金を撒いたり、あるいは、負担をしてもらわないということは簡単でありますけれども、それは長い目で見たら決して区のためにならない、区民のためにならない。
 私は問題によっては、ごく一部の方の反対があっても、区民全体のために責任をとるべき場合もあると考えております。そこは、私が皆様からお預かりしているこの区政というのは、現在の皆様からだけではなくて、過去の皆さんが努力をしたまちであり、そして、同時に未来の皆さんが生きるまちであると、その視点を絶対に忘れないで、長い目で見て区民全体の利益になるように頑張っていきたいと、そう思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

  • 参加者

 今日はぜひ皆様にお話ししたいことがあります。
 先日、21日の新聞記事を読んで、あいた口がふさがりません。区議2人が地元町会に寄附、両氏とも事実を認めた上で寄附行為の認識はなかった。そして、紙面に記載されていませんが、返したのだから問題はないだろうと開き直っていたそうです。当選5回、そして当選2回、ベテラン議員の言いわけにしては余りにもお粗末過ぎます。今回の行為に謙虚に反省する気持ちなどさらさらないのではと私は疑っております。そこで、前川区長、法律違反を犯した両議員はどんな罰則を受けるべきか、また、区長としては、ただこのまま傍観しているだけなのか、区長の見解をお聞かせください。
 それから、本題に移らせていただきます。先日の区報に、関越道高架下の工事説明会開催のお知らせが載っておりました。そして、それに先立って配られたのは、各町会長宛てのチラシだけです。私たち沿道住民は、まだチラシさえ受け取っていません。昨年取った例外許可の同意、不同意の結果も公表されていないし、条件つきで同意をなさった方々にも何もフィードバックされていません。利害関係人の不同意が余りにも多かったという、区にとって不利な結果は公表せずに、さまざまな許可は取りつけてあるのだから、一気に工事に着工ということでしょうか。
 ネクスコの第三者被害防止工事に区自らが立ち会って、安全確認すらなされていない状況で説明会など、もう言語道断です。区長は、笹子トンネルの教訓をお忘れなんでしょうか。工事の説明会の中止を求めます。今、住民を疎外して、強引に建設工事をおし進めて、一体何が残るんでしょう。全国に誇れるどころか、全国の笑い物になってしまいます。
 未来の子供たちにとって、負の遺産とならないためにも、国立競技場問題がそうであったように、白紙撤回して住民としっかり向き合うというご英断が求められるときだと思います。沿道住民の協力なくしてスムーズに着工できると思っているのか、その辺のところを謙虚にお考えいただきたいと思います。

  • 企画部長

 関越の高架下の活用についてのご意見を頂戴いたしました。この件につきましては、ご案内の方もいらっしゃると思いますけれども、高速道路の高架下をその保有者が許可をすれば公共団体が無償で借り受けて利用ができるという国の方針転換が今から10年ほど前にありまして、非常に大きなスペースがありますので、区としてこれを有効に活用していきたいと、地域に遅れている施設等を整備していきたいと、そういうことでこれまで準備を進めてきたところです。その保有者からもそこを使うことについての許可というものが出ておりまして、それに伴って工事でいろいろな手続きがございますので、その都度住民の方々にご説明申し上げ、手順を取りながらいよいよ着工の段階になるということで、来月6日にその工事の説明会をさせていただくということで今進んでいるわけです。
 進め方、住民の方への周知のことでお話がございましたけれども、当然周囲にお住まいの方々1軒1軒にご連絡を申し上げると、これは当然のことと思っております。今週水曜日ごろになろうかと思いますけれども、周辺の道路から100メートルの区域にお住まいの方々1軒1軒にきちんとしたご案内をさし上げようと思っております。その前段で、その地域でこういうことを進めていきますよということを地元の町会の責任者の方々にお話を申し上げたという形でして、決して住民の方の理解を得ずに進めようということは一切ございません。これまでもそのようにしてまいりましたが、これからも地域の方々のご理解が得られるようにしっかりと努めていきたいというふうに思っております。

  • 区長

 私からコメント申し上げますが、ある新聞で報道された寄附の問題がありました。これは私が余りコメントすることじゃ本当はないと思いますけれども、あえて申し上げれば、私はもちろんこれは大変遺憾なことであると思っております。そういったことを議員さんとしてやるべきではない。本人たちも現にそう思っていらっしゃる、反省していらっしゃるというふうに聞いております。お二人ともいろんな意味で議員さんとして行政にも明るく、政策通でもあって有能な方でありますから、反省した分、これから議員さんとして区議会で頑張っていただきたいと、私はそう願っております。
 それから、高架下の問題ですが、私はずっと言い続けてまいりました。いろんな行政課題がたくさんあります。たくさんあって、反対される方もいらっしゃる、賛成する方もいらっしゃる。例えば道路であったら、反対される方もいらっしゃいます。それは、立場は違っても理解できるんですが、関越高架下の問題だけは、私は率直に申し上げて、なぜ反対するかよくわからないのであります。私は若いときから都心のJRの高架下、高速道路の高架下、いろんなレストラン、それから施設、たくさん使ってまいりました。区内でも、現に、例えば高架下に私立の保育所もつくられております。日本全国でいいましたら、地方、都心、東京はもちろんですが、いろんな形でJR、高速道路の高架下を有効活用しております。それ自体は決して責められるべきことではないと私は思っております。
 ただ、近くにお住まいの方がいろんな意見があるのは当然でありますから、それはお聞きをして改善すべきところは改善をしていく、それをやってきたつもりであります。ぜひご理解をいただきたいと思います。

  • 参加者

 私、仕事でヘルパーをやっています。ヘルパーをやっていて思うのは、やっぱりお年寄り、特に生活保護、ひとり住まいのケースがものすごく練馬区でも増えているということです。そういう人たちに、生きている意味を考えながら過ごしていただくには、「ともに生きる」という視点があったらいいなと思います。「ともに生きる」、それは高齢者だけじゃなくて、たぶん学校に居場所のない子供たちの中には、今、結構子ども食堂みたいなところに行っている人たちもいます。そういう人たちに対して手を差し伸べるということが、まだ行政には足りないなと思うことがあります。ぜひ、世の中の切り捨てられていく人たちというのをしっかり考えて、この人たちとともに生きるんだということを、行政を進める視点の中にしっかり持ってほしいと思っています。
 区役所の職員を育てるという発想はあるんですけれども、お金を節約するためだけの育て方みたいに思うときがあります。例えば、非正規の労働者というのは区役所にたくさんいるのではないかと思うのです。その人たちがやる気が出るかということです。「同一労働、同一賃金」と安倍さんも言っていましたけれども、同一労働、同一賃金という思想が、例えば練馬区役所はどういう状態になっているのかというのはちょっと聞いてみたいと思います。
 それから、先ほどの方がおっしゃられましたけれども、関越道高架下に年寄りを入れるという発想はどうなのかな。非常に私は、今まで日本の社会を支えてきた人たちをそういうふうに扱うのか、何で福祉に住民の理解がいっぱいあった大泉地区で、どうして高架下なのかなというのが今でも疑問に思っています。

  • 副区長(山内)

 生活保護を受ける高齢者については非常に多くなっているということを我々も把握をしておりまして、特に高齢者の一人世帯についてはこれからもますます生活保護が増えるだろうということで予想しておりますので、その人たちも含めて地域で安心して生活できる仕組みを、地域の皆様方と一体となって取り組んでいく仕組みを、地域包括ケアシステムという中でやっていこうと今検討しております。具体的には、先ほど申しましたが、街かどケアカフェとか、それから見守りの仕組み、そういったものを具体的につくっていこうということです。
 職員についても、区民のほうに目を向ける職員を育てていこうと今回の区政改革の中でも大きな課題として「職員の育成」という項目を設けており、具体的な仕組みをつくっていくところです。それから、非常勤職員については、どうしても行政じゃなければできない部分、具体的には権限、許認可、そういったところについては区職員がやると。それ以外の補助的なもの、あるいはより具体的な、専門的な知識、経験が必要なところについては、非常勤の方を活用するという、そういう基本的な考え方でおります。

  • 企画部長

 高架下に高齢者を入れるといったことはいかがといった趣旨のご発言がありましたが、このたび関越高架下に区が計画しておりますのが、言ってみますと健康増進センターというんでしょうか、生きがいをつくるというような観点からご利用いただくための施設でございまして、介護を必要とする方だとか入所するといったような方にご利用いただくということではありません。
 地域の方々がレクリエーションをする場の中でそのスペースを使って、より楽しく過ごしていただくということで進めていこうという施設ですので、高架下につくることの是非というのはいろいろお考えがあろうかと思いますけれども、私どもとしてはその中で安全にしっかりとお過ごしいただける施設をつくっていきたいと考えています。

  • 参加者

 受益者負担、公平な負担は本当に大切だと思います。でも、保育園を使っている人、使っている間は本当に区民の皆さんに支えていただいて保育園を使わせていただいていますけれども、働きながら一生懸命子育てしながら、一生懸命働いて税金を払っているわけです。女性は子育てで仕事を休んじゃって、子供がそれなりに大きくなったら税金を払わないで済むような働き方をする方もいます。だから、負担もかけるかもしれないけれども税金も払っている。そこのプラスマイナス、もちろん負担をかけるほうが多いのかもしれないけれども、公費の負担を全くしていない方と同じように比べるのはちょっとやめてほしい、そういう視点も持っていただきたいなと思いました。 

 次に、区と区民の協働ということです。私は外環の2の沿線に住んでいます。外環の2は、このたび区と東京都が共同で出した第四次優先整備路線でも、区としては、一番重要な路線という形で要望を出したと思います。それが、本当に丁寧とはとても思えないような説明会があった状態でどんどん話が進んでいます。私は興味があったので、国が開催したオープンハウスにも行って、「まず家の前はどうなるんですか」と聞いたら、緑地になりますと聞いたのです。それが区に聞くと、国としては緑地だけれども、都としては道路をつくるのだという説明なのです。都に聞くと、国は緑地だけれども、都としては区道路をつくります。それは練馬区も要望していることなのです。それはすごく区民に対して、住民に対して不正直なことをしていると思います。

 私は、「三原台地域のまちづくり協議会」にも参加しました。そこに参加している皆さんはほとんど、外環の2地上道ができたとしても、その沿道を中高層の鉄筋の家が立ち並ぶような街並みにはしたくないとおっしゃっていました。でも、区の職員あるいはコンサルタント会社の担当者は、中高層建築物が災害時の延焼遮断帯になるということで、そういう絵をいつも描いてきます。何度も意見を言って、何度も「持ち帰ってもう一度訂正してきます。」ということだったのですが、最終的な説明は変わらないのです。
 区民との協働と言いながらも、区民の意見を聞く形を取りながら聞かないで、自分たちのやりたいような形にすることがすごく多くて、これは本当に協働と言えるのかなと思います。区民の協働について、本当に些末なことじゃなくてもっと根本のところから一緒に考える、そういうふうな区政にしていただきたいと思います。

  • 副区長(黒田)

 今お話の場所は、大泉の比丘尼から前原交差点の付近というふうに考えていいですか。
 まず、緑地と都道だという話ですが、両方間違っていないと思っています。あそこは、道路の種別でいうと都道なのです。だから、都道だということについては間違っておりません。ただ、前原交差点までの区間については、説明に言葉足らずの部分があろうかと思いますけれども、都道であるということと八の釜憩いの森の代替である緑地部分を保有している区間だということをご理解ください。
 それと、全般的な道路づくりに関する地域の方々との協働というか、話し合いということですけれども、私どもも事業に当たって、まずは地権者の方々に生活再建も含めて個別に深いところまで話し合いをしなければいけないということが一つあります。それと、地権者の方々だけでなく沿道の方々をも含めた広い範囲の地域の方々には、説明会とか、オープンハウスという集団形式での話し合い、あるいは説明の場を設けております。
 中には、小集会というような形で話し合いを設ける場合もありますけれども、さまざまな手法を通じて地域の方々の話し合いをこれまでも設けておりましたし、これからも設けてまいります。いずれにせよ、協働という言葉の意味するところについて、ニュアンス的にちょっと私どもと異なるところがあろうかと思いますけれども、地域の方々との話し合いを進めながら理解を得て事業を進めるということについては変わらないと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

  • 区長

 23区の中でも、あるいは都内の自治体、あるいは日本全国の中でも、この大都市東京の中にあって特別区の権限が制約された中でなかなか難しい面もありますけれども、区民参加については口先だけではなくて、最大限の実現をしていきたいと、そう心から願っております。こうした区民集会をやっているのもそのためでありまして、何も上意下達でやるのだったら区民集会を開催する必要はないのでありますが、そんなこと私は考えておりません。ビッグバンというのも始めましたし、いろんな形の小集会もたくさんやっておりますが、そういう場を通じてご理解をいただきたいと思います。
 外環の2については、私は行政としては必要であると思っております。この前、NHKで阪神・淡路大震災発生後20年を節目とした放送がありました。その中で、確かあのときには6,400人ぐらい亡くなられたんですが、即死されたのは1割強でありました。大部分の方は、建物が倒れて救済されないで圧死したり、あるいは生きたまま火災が迫ってきて焼死されたわけであります。こういった事態を練馬区では絶対に起こしてはいけないと、私は強く思いました。道路がなければどんなに悲惨なことになるか。災害が起きたときはもちろんでありますが、平時においてもそうであります。平時においても消防車が入れない、救急車が通れない道があるわけであります。そういうところを絶対になくさなくてはいけない。これについては、ぜひ地域の皆様にも、そして区民の皆様にもご理解いただきたいと。幸い、最新の区民意識意向調査を見ますと、一番要望が高いことは何か。鉄道、道路、バス交通など都心インフラの整備を、4分の1の方が最大の区政の課題にあげていらっしゃいます。こうした方々と協働しながら、そして、また沿道の方々にもご理解いただきながら、私は自分の政治信念にかけて必ず実行していきたいと考えております。

区長挨拶

 せっかくの休日、長時間、朝早くからありがとうございました。いろんな意見を聞かせていただいて、若干意見の違う面もあったわけですけれども、そういった面も含めて大変参考になったと思っております。公園のあり方についても、私も頑張りますが、どうぞ皆さんも遠慮なくいろんな形でご意見を伝えていただければと思います。区民の皆さんの投書を必ず見ておりますので、どうかよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。 

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