
「しずはまキャベツとイベリコ豚の回鍋肉」が
できるまでを逆再⽣で⾒てみよう

Chinese Tapas hachiの
高野さんに聞く
練⾺の⾷材・まちの魅⼒

農家さんとのつながりで、
今が旬の味をお客さまに。
うちで使う野菜は、なるべく自分で練馬の農家さんのところに行って、話をして買うようにしています。大泉学園にお店をオープンしてから、今年(2020年)で丸7年。今ではたくさんの農家さんと、お付き合いをさせていただいています。最初はJA東京あおばの農産物販売所に通って、スタッフの方と話すところから始まりました。お店に食べにきてくれる農家さんもいらっしゃって、そこから広がっていったご縁もあります。
それと、練馬の農家さんや飲食店の仲間たちと立ち上げた「Best Dishes!」というグループの存在も大きいですね。マルシェを開催したりしながら、みんなで地域活性化を目指す団体です。横のつながりの中で、例えば走りで出てきた野菜があるとすぐ連絡をくれたり「〇〇が何日後に収穫できるよ」と教えてくれたりして、おかげで旬の野菜をすぐにお客さまへ提供できています。「練馬四季畑」の村田さんを始め、ときには農家さんに「料理に使いたいから、この野菜をつくってほしい」と頼んで、新しくつくっていただくことも。練馬の皆さんとのつながり、ご縁には、とても感謝しています。

とれたてだから、
おいしく無駄なく。
季節の食材を、たくさん楽しんで。
練馬産野菜の一番の魅力は、やっぱり“とれたて”であることですね。市場を通ってスーパーにならぶとなると、どうしても収穫から2日はかかってしまって、その間に野菜の味は変化しますから。お客さまの中で好き嫌いの多いお子さんもいらっしゃいますが、料理に入った野菜を食べて「おいしい」と言ってもらえることがあります。それもやっぱり新鮮だからではないでしょうか。そんな風に、お客さまに「地元の野菜は素晴らしいものなんですよ」と知っていただくのも、飲食業に携わる者の役割だと考えています。
“とれたて”といえば「しずはまキャベツ(※)とイベリコ豚の回鍋肉」に入っているキャベツは、芯を取り除いたり削いだりせず使っていますが、それも新鮮だからこそ。とれたてのキャベツは、芯までおいしく食べられるんです。
他にもうちの塩ラーメンのタレは野菜のスープと塩だけでつくるんですが、そこで活躍するのが練馬産の人参や大根の皮、白菜やキャベツの外側の葉っぱなど、通常は捨ててしまうことが多い部分。そんな野菜とお水だけでとった出汁が、びっくりするほどおいしいんです。食材を無駄なくおいしく食べられることも、とれたての魅力ですね。
練馬大根や内藤かぼちゃなど、生産されなくなってしまった品種をまた育てようという動きがあるのも、練馬ならでは。うちでもそういった食材を、積極的に取り入れています。調理法や味付けの幅広さは、中華料理の強み。練馬でとれたいろんな食材を活かして、季節ごとにおいしく、たくさん食べて楽しんでいただきたいと思っています。
※しずはまキャベツとは…秋冬に収穫されるキャベツの品種。大きな葉は柔らかく生食でもおいしく食べられる一方、火を通してもクタッとなりにくいのが特徴。

練馬四季畑の村田 豊さん
キャベツは初夏産と秋冬産の二毛作で栽培しています。冬は甘く、春は柔らかいため、季節ごとのおいしさを楽しむことができておすすめです。キャベツ以外にも、約20種類の野菜を栽培しています。野菜を買いに来る方から「おいしい」と言われたり、飲食店の方から「こんなのつくって」とリクエストを受けたりするのも嬉しいです。
SHOP INFO
Chinese Tapas hachi
- 所在地
- 練馬区大泉学園町1-1-9第2パールハイツ1F
- 電話番号
- 03-6311-0672
※営業時間は店舗にご確認ください。