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練馬区「まち歩き観光」のイメージ

ページ番号:114-292-503

更新日:2010年2月1日

※注釈:ここでは観光振興の基本的方向を踏まえ、「まち歩き観光」のイメージを示します。このイメージは一部創作を交えて作成しています。

2「まち歩き観光」のイメージ

 サクラの花が咲き始めた春の日にまち歩きの仲間と石神井公園駅からバスに乗る。目指すは、ねりま区報で紹介されていた23区唯一のカタクリの大群落だ。「清水山憩いの森へお越しの方はこちらでお降りください」のアナウンスを聞いて土支田二丁目のバス停で降りる。バス車内にもバス停にも目指す清水山憩いの森までのわかりやすい案内図がついている。春のあたたかな日差しを浴びながら、こんもりした雑木林の中に入っていく。林内には紫がかった紅色の花が一面に咲いている。これがカタクリの群生地だ。管理人の方の話では地域のボランティアが丹精込めてカタクリを守り育てすばらしい群生を作り上げてきたそうだ。カタクリが群生している北側の斜面を下っていくと湧き水があり、野鳥が羽を休めている。近くにはカタクリの花の絵が入ったせんべいを売る店もある。川沿いの桜並木の下を歩きバス停へ向かう。

 今度はミニバスで次の目的地の光が丘へ向かう。途中で漬物工場の見学・直売の看板が目に入り急遽下車する。こういうときは、「練馬区内バス各社共通1日乗車券」がとても役に立つ。たくあんのシーズンは終わっていたがいろいろな漬物の製造過程を見学し、直売所で工場長おすすめの「ねりまキャベツぬか漬け」を購入する。

 バスに乗りなおしあらためて光が丘へ。緑いっぱいの光が丘団地の中ほどに温室植物園があり、ここだけは季節は初夏だ。植物園の向かい側には練馬区の木であるこぶしの仲間が植えられているマグノリア園があり春の香りがあふれている。春のそよ風と共に団地の間の道を抜けて光が丘公園に行ってみる。公園の広場ではパントマイムやジャグリングといった大道芸を披露する人たちがいて人だかりができている。鮮やかな芸を楽しんだ後は、光が丘に隣接する蔵造りの美術館に寄る。美術館の奥には農家を移築した蕎麦屋があり、広々とした座敷で手打ちそばを食べる。

 4月最後の日曜日、友達と石神井公園の照姫まつりを見に行く。石神井公園駅前は、早くもお祭り気分で盛り上がっている。商店街で開かれている青空市では照姫にちなんだ和菓子、洋菓子、お酒などを売る店もあり活気に満ちている。”わが街・練馬をあるいてごらん~”という練馬区の歌が流れている商店街の多くの店では「おもてなしの店」という看板がかかっていて、トイレを気軽に使わせてくれるほか、地域のおすすめスポットの紹介をしてくれる。そして、屋台が立ち並ぶ会場のボート池に移り、行列を待つ。いよいよ照姫行列の始まり。華やかな時代衣装を身にまとった行列が、公園から駅周辺を練り歩く。私達も行列についていく。駅前に戻り、おいしいコーヒーを飲ませてくれる喫茶店で一息つく。店内で無料配布していた石神井のミニコミ誌には、公園の花便りやグルメ情報が載っており、三宝寺池沼沢植物群落の代表ともいえるカキツバタの花が咲く季節にまた来たくなった。帰りには練馬駅前の平成つつじ公園に寄って満開のつつじを楽しもう。

 ゴールデンウィークも終わり、季節は夏に向かっている。光が丘団地の脇の公園には都会では珍しい水田があり、きれいに植えつけられた苗が初夏の風に揺れている。今日はここから田柄川緑道を通って北町の絵の具工場へ見学に行こう。つい最近、自分が愛用している絵の具も最近見たアニメ映画で使われたポスターカラーもこの工場で作られていると観光パンフレットで知って驚いたばかりだ。緑道は整備が行き届き、地域の人たちが協力して植えた花が咲き誇っている。なかでも200メートルにわたり続くひまわりは満開の季節が楽しみだ。ちょっと気になる雑貨を扱っている店もあり、私のお気に入りの道のひとつだ。工場を見学して絵の具づくりには機械だけでなく職人の技が必要なことを知り感激した後は、北町の洋菓子店で「ねりまの名品」に選ばれた洋菓子と紅茶をいただこう。

 今日は、朝から夏の日差しが強い。水の中に飛び込みたくなり友達を誘い遊園地のプールに行く。日中はプールでのんびりと過ごし、夕方近くには、遊園地のそばの落ち着いた雰囲気のうどん屋で練馬名物大根おろしうどんを味わう。夕方からは商店街の阿波踊りを見に行く。見るだけのつもりだったが飛び入り参加OKの呼びかけがあり「にわか連」に友達と一緒に参加する。踊り方を教わりいざ本番。見る阿呆より踊る阿呆のほうがずっと楽しいことがわかった。帰りには枝豆と練馬地ビールで一杯もいいなぁ!

 さわやかな秋の日、美術同好会の仲間と練馬駅前でレンタサイクルを借りてまちかどミニ博物館めぐりをする。最近、商店街や住宅地の中に小さな博物館や美術館が増えてきた。大きさは自宅や店の一角にショーウィンドウを作り展示品を置いただけのものから、喫茶室つきの本格的なものまでさまざまだ。展示品も他人には価値がわからない趣味の一品から、貴重な民俗資料までいろいろある。これらをめぐるにはガイドブック「○○○ねりま」が便利だ。3か所ほどまわったところで江古田駅近くの商店街に立ち寄る。ここには活気に満ちた買い物市場やしゃれたオープンテラスのカフェレストラン、ライブハウス、天然酵母を使ったパンを売っている店があり、若者も中高年者もともに楽しめる街だ。商店街で食事をとった後は江古田の富士山を見てみる。これは富士塚というもので国の重要有形民俗文化財に指定されているものだ。この後は、中村橋の練馬区立美術館で特別展を鑑賞する。今日の博物館・美術館めぐりはここで最後。自転車を練馬駅に返すついでに、中村の無添加・手づくり味噌を買って帰ることにする。

 夏休みの終わりに「ぶどう狩り」を楽しんだ○○農園から「旬の野菜収穫体験」の案内状が届いた。キャベツやブロッコリーをはじめとして柿やキウイも収穫できるということで農園に参加申し込みをして11月の連休に親子で出かける。○○農園は駅から少し離れているので、大泉学園駅前でレンタサイクルを借りる。農園では収穫の仕方など旬の野菜や果物についていろいろな話を聞く。畑を見て回りキャベツとブロッコリーを収穫する。子どもはキウイを収穫する。畑の隣にある納屋にはいろいろな農機具が置いてあり、小学生の子どもが興味を持ったようだ。古い木造の農機具も珍しいが子どもは大根水洗い機やキャベツ苗植え機を見て喜んでいる。農家のおじさんの話では、今日のキャベツは煮込むと甘みが出る品種ということで今夜の献立はロールキャベツに決める。キャベツといえばシュークリームの「シュー」はキャベツのことと何かの本で読んだことがある。キャベツつながりということで、帰りにはデザートにシュークリームを駅前の○○屋で買っていこう。

 12月にしては暖かな日、大泉学園の牧野記念庭園を訪れる。世界的に有名な植物学者故牧野富太郎博士の住居跡で、博士の集めた植物が息づいている。この季節は花が少ないが、イロハカエデが見事に紅葉し、空を見上げるとハクモクレンの枝いっぱいについたビロードのような毛に包まれた姿の花芽が印象的だ。植物好きの私には楽しく落ち着く場所である。

 この後は足を延ばして武蔵関公園へ向かう。今日9日は武蔵関の冬の風物詩「関のぼろ市」の日である。武蔵関公園と本立寺・ぼろ市は「ねりま百景」にも選ばれた練馬の名所だ。
富士見池を中心とした武蔵関公園にはカツラやムクノキなど「ねりまの名木」に選ばれた木々があり、今日は見られなかったがるり色の小さな鳥カワセミも住んでいる。ぼろ市はたこ焼きやおもちゃを売る露店が多いが、昔ながらに骨董品や木うすなどを売る店も出ていて見て歩くのはとても楽しい。竹細工の店でザルを買う。もう少したつと万灯行列が始まる。これを見てから帰ることにする。

 年が明けて穏やかな日が続く。庭に咲く小さな花を見ているといわさきちひろの絵を見たくなった。
 先日テレビ番組で紹介されていた「ちひろ美術館・東京」へ絵本好きの友人を誘って行こう。駅から乗ったバスは乗るときに階段がなく、足腰の弱い人にもやさしい。美術館も段差がなく、じっくりと絵を楽しむことができた。美術館を後にして館内で一緒だった人に教えてもらったちょっとおしゃれなケーキ屋さんで自家製のきいちごジャムが入ったケーキを味わった。帰り道には近くのJAの直売所に寄ってみる。野菜だけかと思ったら花の苗なども売っていて、赤とピンクと白のミニシクラメンを買った。家の出窓に並べると春が近づいているような気がした。

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産業経済部 商工観光課 観光係  組織詳細へ
電話:03-5984-1032(直通)  ファクス:03-5984-1902
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