表紙  練馬区障害者計画(令和3年度から令和8年度)、第六期障害福祉計画、第二期障害児福祉計画(令和3年度から令和5年度)わかりやすい版  このわかりやすい版は、より多くの人に計画の内容を伝えるために、概要版をもとに作成しました。  この計画には、障害のある人の暮らしを手助けするいろいろな制度やサービスをより良くするために、練馬区がこれから行うことが書かれています。  知りたいこと、分からないことは、区役所の職員やご家族などに聞いてください。  この冊子では、 1、音声コードをつけています。   バーコードをアプリや専用の機械などで読み取ります。   音声で内容を聞くことができます。 2、説明のある言葉は、色付きの太文字にしています。   枠の下に言葉の説明が書いてあります。    令和4年3月 1ページ  計画の期間について  練馬区障害者計画  令和3年度(2021年度)から令和8年度(2026年度)までの6年間で取り組みます。  第六期障害福祉計画、第二期障害児福祉計画  令和3年度(2021年度)から令和5年度(2023年度)までの3年間で取り組みます。 障害のある人のこと 手帳を持っている障害のある人の数  令和元年度、練馬区で障害者手帳を持っている人は33,015人です。手帳を持っている人は毎年増えています。特に精神障害のある人が増えています。  練馬区に住んでいる人の約20人に1人が手帳を持っています。 障害福祉サービスを使っている人の数  令和元年度、障害福祉サービスを使っている人は、7,369人です。  サービスを使っている人は、毎年増えています。  特に障害児向けサービスを使っている人が増えています。  サービスを使っている人の数 「7,369人」  日中活動系サービス2,904人、障害児向けサービス1,827人、居住系サービス1,360人、訪問系サービス1,278人 「言葉の説明」 【障害福祉サービス】障害のある人の希望する暮らしを支える為に使えるサービスのこと 【日中活動系サービス】家以外の場所で、色々な活動を手助けするサービスのこと 【障害児向けサービス】 成長の相談や放課後の活動など、障害のある子どもが使えるサービスのこと 【居住系サービス】 家以外の場所での暮らしを手助けするサービスのこと 【訪問系サービス】家に掃除や買い物などの手助けに来るサービスのこと 障害についての相談  練馬区への相談の数 令和元年度に練馬区が受けた相談の数は、179,184件です。相談件数179,184件は、一日約500件の相談を練馬区が受けていることになります。 2ページ 基本理念(この計画で大切にする考え方)  障害のある方の一人ひとりの人権を尊重し、どんなに障害が重くとも、地域のなかで自立して暮らし続けることが出来る共生社会を目指します 「言葉の説明」  【人権】人が生まれながらに持っている、その人らしく生きる権利のこと  【尊重】自分のことも相手のことも大切にすること  【自立】障害のある人が、自分の思いを伝えて、希望する生き方を実現すること  【共生社会】みんながお互いのことを大切にし、認め合う社会のこと 3つのポイント(計画の作成で大事にした3つのこと)  1 「安心」 誰もが安心して暮らすことができるよう、必要な手助けや制度を作ります。  2 「生きがい」 生きがいを持って暮らし、豊かな生活を送ることを手助けします。  3 「つながり」 地域や関係する人たち同士のつながりを強くして、みんなで障害のある人の生活を手助けします。 練馬区障害者計画(練馬区が6年間で取り組むこと)  令和3年度(2021年度) から令和8年度(2026年度) までの6年間で、練馬区が取り組むことを6つにまとめました。 1 「暮すために必要なことを整えます」3ページ 2 「色々な困り事を相談できるようにします」4ページ 3 「色々な 働き方が できるようにします」5ページ 4 「障害のある子どもの成長を手助けします」6ページ 5 「障害のある人の社会参加を応援します」7ページ 6 「健康に暮らせるようにします」 8ページ 「言葉の説明」 【社会参加】仕事やボランティア活動、趣味など自分のやりたいこと・好きなことを通じて、人とつながる活動に参加すること 3ページ 1 暮らすために必要なことを整えます 「主な取組内容」 重い障害のある人や高齢になった障害のある人が、今のくらしを続けられるようにします。 ・重い障害のある人たちが住むグループホームを作ります。 ・区立作業所で生活介護をはじめます。 ・高齢になった障害のある人が使えるサービスを増やします。 「言葉の説明」 【グループホーム】 手助けを受けながら、数人で一緒にくらす場所のこと 【生活介護】 入浴や食事などの介助を受けながら、昼間に工作や音楽など、いろいろな活動を行うサービスのこと 「主な取組内容」 重い障害のある人達が、昼間に活動する場を作ります。医療的ケアをしている家族の手助けをします。 ・重い障害のある人たちが通う福祉園を、練馬区高野台三丁目に作ります。 ・医療的ケアが必要な人が使うショートステイを作ります。 「言葉の説明」 【福祉園】生活介護を行う施設のこと 【医療的ケア】医師や家族が障害のある子どもや人に、暮らすために必要な道具を使って行うケアのこと(息をするための道具など) 【ショートステイ】家族に用事があるときなど、短い間、家とはべつの場所で過ごすサービスのこと 「主な取組内容」 障害のある人が安心して暮らせるように手助けします。 ・居宅支援法人と協力して、住む部屋を探す手伝いをします。 ・一人暮らしを始める人の相談を受けたり、手助けをしたりする事業所を増やします。 「言葉の説明」 【居宅支援法人】アパート探しや相談、見守りなどのくらしを手助けする団体のこと 【事業所】いろいろなサービスを行う場所のこと 「主な取組内容」 手助けする人たちが 働きやすくなるように取り組みます。 ・手助けする人たちが、 障害と介護の両方をもっと学べるようにします。 ・手助けする人たちが、福祉の資格を取るときに必要なお金の一部を練馬区が出します。 ・専門の人と協力して、手助けする人たちが、働きやすい職場にします。 4ページ 2 色々な困りごとを相談できるようにします 「主な取組内容」 困りごとを相談できる場所を増やします。 ・障害のある人からの相談が増えています。「計画相談支援」の事業所を増やします。 ・相談を受ける人たちが、幅広く相談を受けられるようにします。 ・基幹相談支援センターが中心となって、相談を受ける人同士が情報交換や話し合いをする回数を増やします。 「言葉の説明」 【計画相談支援】 障害のある人が、障害福祉サービスを使うときや困ったときに、相談を受けたり、うまくいく方法を一緒に考えたりするサービスのこと 【基幹相談支援センター】  障害のある人や計画相談支援などを行う事業所の中心となって、相談を受けたり、困りごとを一緒に解決したりする場所のこと 練馬区には、豊玉( きらら)、光が丘( すてっぷ)、石神井( ういんぐ)、 大泉( さくら) の4か所がある 「主な取組内容」 一人ひとりの困りごとに丁寧に対応します。 ・高齢になっても安心して相談が続けられるように、障害や介護の相談を受ける人たちが協力します。 ・相談を受ける人が、病院に行けない精神障害のある人を訪問して、通院やサービスにつなげる手助けをします。 ・発達障害のある人の困りごとを解決できるように、相談を受ける人たちと専門の人が話し合う回数を増やします。 「言葉の説明」 【発達障害】周りの人とのコミュニケーションに困る事が多いなど、脳のはたらき方に特徴のある障害のこと 「主な取組内容」 いろいろな困りごとのある家族を手助けします。 ・福祉事務所が中心となって、手助けする人同士が協力します。 ・いろいろな困りごとのある家族を見守り、必要な時に手助けできるようにします。 ・福祉事務所や手助けする人同士で、困りごとを解決するための勉強をします。 「言葉の説明」 【福祉事務所】福祉についての相談を受ける窓口のこと 5ページ 3 いろいろな働き方ができるようにします 「主な取組内容」 障害のある人それぞれに合った働き方ができるようにします。 ・障害のある人が多く働いている会社やレインボーワークが協力します。 練馬区内の会社に、それぞれの障害のことや障害のある人の働き方を知ってもらう勉強会をします。 ・働くことを手助けする人たちが協力して、 障害のある人が簡単な作業や短い時間などの働き方ができる職場を練馬区内に増やします。 ・レインボーワークが中心となって、働く手助けをする人同士のつながりを強くします。 「言葉の説明」 【レインボーワーク】 障害のある人が、働くための準備や働くことの相談などを受けている場所のこと 「主な取組内容」 安心して働き続けるための手助けをします。 ・障害のある人が仕事を続けられるように、困りごとなどの解決を手助けするサービスが利用できる事業所を増やします。 ・新しく就職した人が職場になれるまで、レインボーワークが様子をしっかりと見に行きます。 「主な取組内容」 作業所に通う人たちの給料が上がるようにします。 ・商品の開発や給料を上げるための方法などを教えてくれる専門の人と作業所が協力します。 「主な取組内容」 練馬区の農家と協力して、障害のある人が働く場所をつくります。 ・野菜などを収穫したり、販売したりする障害者施設を増やします。 ・障害者施設と農家が協力し合って、野菜などを作る農園をはじめます。 6ページ 4 障害のある子どもの成長を手助けします 「主な取組内容」 重い障害のある子どもへの手助けをします。 ・身体と知的の両方に重い障害のある子どもが、放課後に通える場所を増やします。 ・外出することが難しい障害のある子どものところに行って、成長についての相談や手助けをします。 「主な取組内容」 学校、幼稚園や保育所、児童発達支援センターなどの人たちが協力して、障害のある子どもに合った手助けをします。 ・障害のある子どもへの手助けを、より良くするために、関係する人たちが話し合う場を作ります。 「言葉の説明」 【児童発達支援センター】子どもの成長について、気になることを相談したり、通ったりできる場所のこと 「主な取組内容」 障害のある子どもの家族や兄弟姉妹の手助けをします。 ・こども発達支援センターで、 障害のある子どもを短い間、預かるサービスを始めます。 ・障害のある子どもの兄弟姉妹が、自分の気持ちを相談したり、障害のことを学んだりする場所を作ります。 ・子育てに悩む家族を支えるために、同じ経験のある親たちと協力して、相談や話し合いの場などを作ります。 「言葉の説明」 【こども発達支援センター】練馬区光が丘3丁目にある子どもの成長についての相談や手助けをする場所のこと 7ページ 5 障害のある人の社会参加を応援します 「主な取組内容」 障害のある人の権利を守るための取組をします。 ・差別についての相談先が書かれたパンフレットを障害のある人や練馬区内のお店や会社などに配ります。  配ったお店や会社などに行き、障害についての勉強会などをします。 ・地域の人や関係する人、手助けする人たちと協力して、多くの人に障害のある人のことを知ってもらう取り組みをします。 「主な取組内容」 ユニバーサルデザインの考え方を広めて、暮らしやすいまちづくりを進めます。 ・建物やトイレなどみんなが使う設備は、だれもが使えるようにします。 ・ユニバーサルデザインの考え方を知ってもらうために体験教室を開きます。 「言葉の説明」 【ユニバーサルデザイン】 障害・年齢・性別などに関係なく、できるだけ多くの人にわかりやすく、使いやすくするための考え方のこと 「主な取組内容」 それぞれの障害に合ったコミュニケーションや情報をつたえる方法を増やします。 ・障害のある人のコミュニケーションについて、条例を作り、それぞれの障害に合ったコミュニケーションの方法を増やします。 ・区役所の受付などで、聴覚障害のある人とのコミュニケーションに、タブレットを使って手話通訳します。 「言葉の説明」 【条例】暮らしやすい地域づくりのための区の決まりのこと 【手話通訳】手話で話す人と話さない人の間で、コミュニケーションを取れるようにすること 「主な取組内容」 障害のある人の活躍の場をふやします。 ・地域の活動に協力している人たちが、ボランティア活動などを通じて、障害のある人のやりたいことを応援していきます。 ・タクシー券などを利用できる人に、精神障害のある人も加えます。 ・重い障害のある人が、大学などに通えるように、大学の中での移動などを手助けします。 ・障害のある人もない人も、お互いのことを知るために、一緒に参加できるスポーツ教室や音楽・ 芸術活動( 音楽を聴く、絵をかくなど) を増やします。 8ページ 6 健康に暮らせるようにします 「主な取組内容」 長く入院している精神障害のある人の退院を手助けします。 ・長く入院している人たちが、退院できない理由や問題を調べます。 また、手助けする人たちが協力して、問題を解決できるようにします。 ・入院していた人が退院した後も、医師など関係する人たちが協力して、必要な手助けが受けられるようにします 「主な取組内容」 いろいろな病院が力を合わせて、暮らしを手助けします。 ・からだに病気のある精神障害のある人が、利用できる病院を増やします。 ・病院で働く人たちが、障害について学ぶ勉強会などをします。 「主な取組内容」 新型コロナウイルス等の感染症への対応 ・感染症の流行に合わせて、必要なサービスが使えるようにします。 ・感染症予防のために、必要な物を用意することや 困ったときに助け合える準備をします。 9ページ 第六期障害福祉計画 ・ 第二期障害児福祉計画(練馬区が3年間で取り組むこと) 令和3年度(2021年度)から令和5年度(2023年度)までの3年間で7つのことに取り組みます。 この7つのことに取り組むために、令和5年度までの目標を作りました。 1. 施設や病院から出て、希望する生活が送れるようにします。 ・施設や病院を出て、自分の家やグループホーム、アパートなどでくらす人の数  令和5年度までの目標「27人」 ・入所施設で暮らす人の数  令和5年度までの目標「458人」  2. 精神障害のある人も安心した生活が続けられる仕組みを作ります。 ・仕組みを作るために、 医師や手助けする人たちが話し合いをする回数  令和5年度までの目標「1年間に2回以上」 3. 地域生活支援拠点をより良くします。 ・地域生活支援拠点をより良くするために、仕組みの確認や見直しをする回数  令和5年度までの目標「1年間に1回」 「言葉の説明」 【地域生活支援拠点】障害のある人の生活を、手助けする人が協力して 支える仕組みのこと 4. 福祉施設などから会社へ就職できるよう取り組みます。 ・福祉施設などから会社へ就職する人の数  令和5年度までの目標「156人」 ・安心して仕事をつづけるために「就労定着支援」を利用する人の数  令和5年度までの目標「34人」 「言葉の説明」 【就労定着支援】 障害のある人の職場や生活での困りごとを解決して、長く働き続けられるよう手助けするサービスのこと 10ページ 5. 障害のある子どもへの手助けをします。 ・児童発達支援センターの数  令和5年度までの目標「2か所」 ・障害のある子どもの保育所などに訪問して手助けするサービス  令和5年度までの目標「ふやす」 ・しんたいと知的の両方に重い障害のある子どもを手助けする児童発達支援事業所の数  令和5年度までの目標「4か所」 ・しんたいと知的の両方に重い障害のある子どもが、学校の後に通える場所の数  令和5年度までの目標「5か所」 ・医療的ケアが必要な子どものサービスをより良くするために、関係する人たちが話し合いをする回数  令和5年度までの目標「1年間に2回」 ・医療的ケアが必要な子どもに合ったサービスの相談を受ける相談員のかず  令和5年度までの目標「5人」 「言葉の説明」 【児童発達支援事業所】 障害のある子どもや発達に心配のある子どもたちが通う場所のこと 6. 困りごとを相談できるようにします。 ・基幹相談支援センターが  1 いろいろな障害のある人の 困りごとを解決できるよう手助けする    2 練馬区にある相談支援事業所に助言や手助けをする   令和5年度までの目標「さらに取り組む」 ・練馬区内の相談を受ける人たちの勉強会などを行う回数  令和5年度までの目標「1年間に5回」 ・練馬区内の相談を受ける人たち同士が情報交換や話し合いなどを行う回数  令和5年度までの目標「1年間に15 回」 7. 障害福祉サービスなどをより良くします。 ・練馬区の研修センターで行われる障害福祉サービスなどの勉強会に参加する人の数  令和5年度までの目標「900人」 裏表紙 計画のことを知りたいときは 障害者施策推進課 電話 03-5984-4602 ファックス 03-5984-1215 午前8時30分から午後5時 土日 祝日 年末年始は休み 生活の困りごとや悩みごとなどを相談したいときは 障害者地域生活支援センター 豊玉きらら 電話 03-3557-9222 ファックス 03-3557-2090 大泉さくら 電話 03-3925-7371 ファックス 03-3925-7386 月火木金、午前9時から午後8時 土日、午後0時から午後8時 水、祝日、年末年始は休み 光が丘すてっぷ 電話 03-5997-7858 ファックス 03-5997-7857  石神井ういんぐ 電話 03-3997-2181 ファックス 03-3997-2182 月水木金、午前9時から午後8時 土日、午後0時から午後8時 火、祝日、年末年始は休み サービスや健康のことを相談したいときは 身体障害のある人 総合福祉事務所 障害者支援係 練馬 電話 03-5984-4609 ファックス 03-5984-1213  光が丘 電話 03-5997-7796 ファックス 03-5997-9701 石神井 電話 03-5393-2816 ファックス 03-3995-1104  大泉 電話 03-5905-5272 ファックス 03-5905-5277 知的障害のある人  総合福祉事務所 知的障害者担当係 練馬 電話 03-5984-4611 ファックス 03-5984-1213  光が丘 電話 03-5997-7075 ファックス 03-5997-9701 石神井 電話 03-5393-2815 ファックス 03-3995-1104  大泉 電話 03-5905-5273 ファックス 03-5905-5277 精神障害のある人 保健相談所 豊玉 電話 03-3992-1188 ファックス 03-3992-1187  北 電話 03-3931-1347 ファックス 03-3931-0851 光が丘 電話 03-5997-7722 ファックス 03-5997-7719  石神井 電話 03-3996-0634 ファックス 03-3996-0590 大泉 電話 03-3921-0217 ファックス 03-3921-0106  関 電話 03-3929-5381 ファックス 03-3929-0787 午前8時30分から午後5時 土日 祝日 年末年始は休み 計画には、くわしく書いた全体版、全体版をまとめた概要版、わかりやすく書いたわかりやすい版があります。 この3つは区のホームページから見ることが出来ます。 https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keikaku/shisaku/kenko/shogaisha/dai6ki-dai2kikeikaku.html この冊子は NPO法人障害児者の学びを保障する会、練馬区立貫井福祉工房、練馬区チャレンジオフィスの当事者のみなさんと内容の打合せを重ねて作成しました。 ご協力ありがとうございました。 編集発行 練馬区福祉部障害者施策推進課事業計画担当係 郵便番号176-8501 東京都練馬区豊玉北六丁目12番1号 電話 03-5984-4602 ファックス 03-5984-1215 shogaisisaku02@city.nerima.tokyo.jp デザイン・イラスト:しらたま社