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環境・まちづくり・産業分科会(第7回) 会議要録

ページ番号:819-689-294

更新日:2010年2月1日

1 日時

平成12年1月28日(金曜) 午後2時~午後4時30分

2 場所

練馬区役所 本庁舎5階庁議室

3 出席者

委員8名 品田委員長、安田副委員長、井口委員、池田委員、川口委員、倉橋委員、武田委員、渡部委員
(区側出席) 都市整備部都市計画課長、企画部長期総合計画担当課長
(傍聴) なし

4 内容(議題)

  • 第2回懇談会会議要録の確認
  • 第6回分科会会議要録の確認
  • 検討課題のまとめ

5 配付資料

  • 「練馬区明日のふるさとづくり懇談会」分科会まとめの検討素材

6 決定事項

  • 第2回懇談会会議要録 了承(公開)
  • 第6回分科会会議要録 了承(公開)

7 会議の概要

○委員長
 分科会の発言のまとめということで、事務局で整理したものが配付されている。資料について簡単に説明願いたい。
○都市計画課長
 (資料説明)
○委員長
 順番に見ていきながら、基本的な考え方の整理をしたい。
 まず、コンセプトないしは目標について、例えば「歩いて暮らせるやさしいまちづくり」とか「まちを愛する心」など、目標をかたちにしていきたい。
 もう一つ、例えば、フィードバック機構や区民と手を携えることが必要であるなど、目標を達成するための手段がある。それについても整理をしていきたい。
 総論である「まちづくりの基本目標について」のところから見ていきたい。目標に関係しているのは、「自律した循環型の社会システムの確立をめざして、産業、農業、まちづくりなどを総合的に考える」と「身近な環境やみどりを大切にした、住みよい、高齢者にもやさしいまちづくりを目標にする」の2つを合体させたものが、目標になるのではないか。
 「練馬に農地が必要である」というのは目標というよりも手段ではないか。また、「区民と区が手を携える」や「フィードバック機構」についても、手段ということで整理ができないかと思う。
○委員
 目標と手法や方策という2本柱として整理することには賛成である。
○委員長
 具体的提案については、細かい、ほとんど施策のようなものになっている。重複しているものがたくさんあるので、どのように整理してしていくのかについても考える必要がある。
 目標についての意見を出していただきたい。これまでの議論のなかで、「住みよい」というキーワードが一つあったと思う。
○委員
 「身近な環境やみどりを大切にした住みよい」ということは、当然高齢者にやさしいということである。あえて、高齢者ということを入れる必要はない。
○委員長
 「住みよい」の中に含まれてくると思うが、次の10年間を考えると高齢者対策については重視していかなければならないのではないか。
○委員
 ユニバーサルデザインに対する意識が出てきている。高齢者だけではなく、みんなにとってということであると思う。

○委員長
 表現について意見はないか。
○委員
 目標に「誰」を付けるのではなくて、みんなにとって良いことは当たり前なので、「歩いて暮らせる」など具体的に入れたほうが良い。
 「地域密着」とか「歩いて暮らせる範囲」という場合に、どの程度の範囲ととらえたらよいのか。町会というのもあるし、小学校区というのもあるし、駅中心という考え方もある。
 一つの世帯でも福祉、防災、町会など別々のグループに所属している。今はバラバラになっているけれども、この10年で徐々に一致したものにして、一つの地域をつくっていけたら良いと思う。
○委員長
 「結(ゆい)の文化」が成立するような地域社会、コミュニティのようなものかもしれない。
○委員
 行政内部の壁を取り払って、分野ごとにバラバラにつくられているグループを総合化してもらいたい。
○委員長
 むかしは自然発生的なコミュニティがあった。お互いに顔の見える範囲で、協力しあえるものであった。
 具体的に提案するとなるとどうなるのか。「なるべく小さいものであること」「わかりやすい」「顔の見える」そのような抽象的な表現になる。要するに「歩ける範囲」ということか。
○委員
 コミュニティというのはコミュニケーションにつながる。「声が届く」近隣、地区という表現はどうか。
○委員長
 気持ちは共通している。表現は考えていきたい。手段となるものとして評価機構がある。目標は常にうまくいくとは限らないので、事業を評価する制度、仕組みが必要になる。目標を達成するための主体は行政だけではない。むしろ区民と協働していくことが21世紀の方向だと思う。
○委員
 いきなり協働はできない。行政が協働に向けて誘導していくことが必要である。
○委員長
 「区民と区が手を携え」て進めることが重要だと思う。
○委員
 まちづくりには「情報提供」が重要である。手引き集の作成など、啓発も含めて情報提供を考えていく必要がある。
○委員長
 フィードバックや手と手を携えるために情報は必要だ。まとめに入れておいたほうがよい。
 「フィードバック」「いっしょにやる」ということに加えて、「情報が必要である」ということの3点が出てきた。

○委員
 この分科会のテーマからは外れるかもしれないが、「思いやりのある社会」のように、精神的な面も取り入れてはどうか。それのほうが基本的な考え方としては良いのではないか。
○委員長
 思いやりということについてもう少し説明をお願いしたい。
○委員
 あるボランティアの団体に属しているが、その団体では4つの基本的な考えを行動の判断基準としている。練馬区でもいろいろなサービスを提供していくと思うが、地域の人への思いやりとやさしさを判断基準として考えていく必要がある。
○委員
 何かの問題を解決するときに、他の問題をつくってしまうとか、誰かが我慢しなくてはならないのは良くないと思う。いろいろな方向で良くなるように糸口を見つけていくのが大事である。
○委員
 公平感も大切である。
○委員長
 行動指針ということか。
○委員
 みどり豊かな、人にやさしいまちづくりというのが、共通する意見である。人にやさしいというは、人にだけやさしいということでなく、みどりなどに対してもすべてやさしいということである。
 今まで日本は、経済や工業優先という考え方でやってきたが、そういう時代ではなくなっている。やさしさが文化にもつながっていく。
○委員長
 「まちづくりの基本的方向について」はどうか。
 全体の方向を受けて、まちづくりということに限定すると「やさしい」ということから「災害に強い安全なまち」などが考えられると思うがどうか。「住みやすい」ということを受けて、「みどり」「環境」「買い物」など「生活がしやすい」条件がいくつか出てくると思う。
○委員
 現行の長期計画では「活動的で安全な都市」「活力と賑わいのある産業・商業環境」「快適で潤いのある住環境」「個性的で魅力ある都市空間」というようなことばが使われている。
 今後の10年間を考えると当然「災害に強い」ということが出てくる。
○委員長
 基本的考え方のなかに「都市像」というのがあるが、まちづくりの目標と考えてよいのか。
○委員
 都市像が目標で、基本的方向が方針案と考えてよいのではないか。
○委員長
 西武池袋線の立体化や再開発、地下鉄12号線に関しては、基本的考え方というよりも、具体的提言だと思う。

○委員
 ここに入れるなら「交通環境の変化に合わせたまちづくりを行う」ぐらいでよいのではないか。
○委員長
 「練馬には農地が必要である」とあるが、身近な生産地が地元にあってほしいということだと思う。これは、都市像なのか、方針なのか。
○委員
 都市像のなかに、「みどり」、「みどり豊かで」ということばが使われているがこれとも重複してくる。
○委員長
 ことばを選んで使えば、農地についても含まれるようにできるのではないか。
○都市計画課長
 意見を踏まえて、文言の整理をしたい。
○委員長
 練馬区内に企業が全くなくなることは考えられないという意見が出ていたと思う。生活に密着したような先端企業については、区内にあったほうが良いという意見であったと思う。これについても、まちづくりの基本的方向のところで何らかの表現があったほうが良いのではないか。「経済が活性化しているまち」というだけでは、やや抽象的過ぎる。
 主旨としては、人が暮らすための経済的基盤がなくては困るということだと思う。大型工場ではなくて、人が住みやすくなるような技術開発をする先端企業が必要だということではないか。
○委員
 「自分たちの環境を守るため、住民が自らまちをつくるという発想が大切」とあるが、具体的に連帯感を生むものとして結(ゆい)の文化について入れたほうが良いのではないか。
○委員長
 まちをつくるといっても、ハードをつくるのが全てではなく、精神的なもの、連帯感をつくっていこうということもある。
○委員
 都市像のところで、「住民の意識が反映されるまち」という項目があるが、これに肉付けをしていったらどうか。
○委員長
 その方向で整理してもらいたい。「大震災の発生に備え、また住環境を良くするために道路整備が必要」というのも具体的提言ではないか。
 次に、「住宅施策の基本的方向について」に入りたい。

○委員
 行政が縦割りでやっていると、獲得できる予算にも限界がある。防災拠点、高齢者集合住宅、人口構成に合わせた住宅の整備、バイオガスを活用してライフラインを確保するということを総合的に進める必要がある。
 密集市街地を修復していきながら、これらを進めることにより、「練馬スタンダード」として区民に提示していくことが必要だと思う。
 密集市街地を修復していくにあたっては、密集市街地をとりまく地域も良くなっていくようにする必要がある。住宅施策といっても、住宅だけやっていくと無駄も多い。他の機能も盛り込むことによってニーズも高まり総合化もされると思う。
○委員長
 住宅団地をつくるのではなく、複合化した一つのまちをつくるということだと思う。
○委員
 考え方は賛成であるが、現実には難しい面がある。国と都と区で三位一体の予算になっているので、密集事業の地区に指定をしようとしても、ある一定の地区しかできない。
○委員
 狭い地区でも、そこをモデルにしていけば良いのではないか。
○委員長
 モデルをつくって、そこを目指すということで良いのでないか。
○委員
 住宅施策ということで限定されている部分なので、理想だけでなく具体的な提案を出していく必要があるのではないか。
 公的住宅でも、どのようなものを目指すのか。高齢者を1か所に集めるのではなく、分散型でないとだめだということを以前も指摘した。1か所どこかに箱物をつくって、そこにまとめて入居させるというやり方はよくない。もっと具体的に提言すべきだと思う。
○委員
 住宅施策もまちづくりや商店街の話を抜きにしては語れない。まちづくりや商店街づくりの視点からローカルなTMOの話をしたが、住宅施策も一体のものだと思う。
○委員
 公共施設は、地域にとけ込むことが必要である。その点で「複合化」と「総合化」がキーワードとなると思う。

○委員長
 次に「災害などに強い安全なまちづくりについて」に入りたい。
 災害のとき一番大事なのは避難するための空間だと思う。空間としての農地や、水が確保できるようにした緑地、避難するためのルートとしての道路などが必要と考えられる。人と人との関係では、お互いに協力できるような「結」の文化、コミュニティの必要性が考えられる。
○委員
 一次災害と二次災害対策に分けて考えることが大事である。避難する場所が大事なのはもちろんであるが、その後の対策についても盛り込まなければいけないと思う。
 「災害教育等のソフト面の充実」は大切な所だと思う。まちづくりに限定するとハード面に偏りがちではあるが、災害の事前、事後の対策を区分けすることも必要だと思う。
○委員
 いざという時に、それぞれの区民が消火活動や救助活動ができるように普段からの防災教育が必要だと思う。具体的にどのように行動したら良いのか、地域単位で定期的に訓練していくことが必要だと思う。
○委員
 近隣住区で何をやるかが大切だと思う。自分たちでやれる部分もあるし助けてもらう部分もある。他府県からの援助を受けるものもある。危機管理の点については、まちづくりの中でも反省すべき点がたくさんある。
○委員長
 組織も含めた地域防災対策のソフトづくりということだろうか。
○委員
 災害が発生したときに「待ち」の姿勢ではなくて、その前にやることがあるということだと思う。
○都市計画課長
 防災訓練のように発言の主旨がすでに満たされているものは除外している。危機管理など強調すべき点があれば、提言のなかに盛り込んでいきたい。
○委員
 災害に強い安全なまちづくりというと、災害が起きたときに対処できるという意味もあるし、あらかじめ問題が起きないようにまちをつくっていくという意味もある。
 災害のとき危ない住宅は建ててはいけないとか、塀はつくってはいけないとか、区民の意識を変えていくことも必要になってくる。
○委員長
 災害が起きないようなまちづくりと、災害が起きても対処できるまちづくりの二つに分けられるということだと思う。しかもそれが、ソフトとハードに分けられるということだと思う。

○委員
 自衛隊機の墜落事故で停電が起きて、西武池袋線が止まってしまい、踏切が閉まったまま開かないので大変困った。大泉高校の近くの踏切では、高校の生徒が自動車の誘導を手伝っていた。緊急時の踏み切り対策はしっかりやったほうがよい。
 大泉東小学校は、学区域が線路で分断されている。学校の防災訓練にあたってこの点を考慮しておいたほうがよい。
○委員
 大震災のときは、基本的には車は運転してはいけない。勝手に動くと混乱を招く。動かすこと自体を取り締まる必要がある。
○委員長
 災害時の行動を地域住民があらかじめ身につけておくという方向でまとめてはどうか。
○委員
 合わせて、日常から災害に強いまちをつくっていくための、防災意識を高める必要があると思う。危ないものはつくらないとか、危ないものを放って置かないという意識から、電信柱をなくし電線を地中化した道路づくりにつながっていくと思う。
 災害に強い安全なまちづくりというと、新しい交通システムや道路の状態などにすべてつながっていく。その点で、交通機関、警察、行政の連携は大切になってくると思う。
○委員
 それができていないと、避難先が光が丘公園だと言われても、どうやって行ったらいいかわからない。路地裏に小さい公園など、一時避難できるところがあり、最終的に広域の避難場所に行くというように避難行動が確立されていれば危機的な状況は避けられると思う。
○委員長
 次の「総合的な交通体系の整備について」に入りたい。ここは、多少意見が分かれたところもあったと思う。
○委員
 練馬の一番の弱点は道路である。タクシーの運転手さんは、練馬に行くと農道がそのまま道路になったような道なので、一方通行が多く迷路に入ったようで苦労するといっている。道路の整備を根本的にやってほしい。
○委員長
 基本的な考え方としては、どのような表現にしたらよいか。生活道路について、まず便利にしていく必要があるということか。
○委員
 区役所前の目白通りは電線の地中化がされたが、ちょっと横に入ると電信柱がたくさん立っている。震災があれば全部倒れてしまう。

○委員長
 安全なまちのための交通体系ということか。
○委員
 練馬らしい豊かな交通体系はどうか。自転車もあるし、歩いて暮らせるということもあるし、新しいパークアンドライドということもある。車だけ、自転車だけ、歩きだけではなく、それぞれを選べるという意味で豊かなという表現はどうか。
○委員
 区民から寄せられた意見のなかに、自転車に乗っている人のマナーが悪くて困るというものと、逆に自転車利用者からも道路が危なくて乗れないというものがあった。また、歩道を自転車が走るので、歩行者がけがをするという話もある。
 歩道が整備されてゆったり歩けるということを目指すべきではないか。電柱がなければゆったり歩けて、車椅子が通れるところもある。具体的にどのようにしたいかを表現することが大事だと思う。
○委員
 以前に区のほうから、道路の構造について、自治体で決められるようになるという説明があった。交通に関するマスタープランができるときには住民参加で策定してもらいたい。
○委員
 道路については、機能と環境を分けて考えたほうが良いと思う。機能としては、人や車を通過させるということの他に、ケーブルなどの設備が通っていることも考えなければならない。生活道路と幹線道路は、分けて考える必要がある。
 商業地区、工業地区、オフィス街のどの地区の道路であるかによって、機能が分かれる。
 大きな目標として、安全とか、災害に強いということが第一になる。電柱などの道路設備物の整理や景観面で樹木を植えるというようなこともある。
○委員
 歩道は幅員や作り方によっては邪魔になることもある。商店街では、歩道があれば買物がしやすいが、歩道と車道の段差を無くすべきだと思う。歩道を自転車で走ると段差があって走りにくい。
○委員
 武蔵野市では歩道の段差をなくして、道路の構造を中央が高いかまぼこ形から、中央を低くしたV字型にしたところがある。今では車椅子が段差を気にしないで入れるし、雨が降っても1時間で60ミリまで大丈夫になっている。
 道路の舗装材を含めてその場にあった道づくりが大切だと思う。
○委員
 メリハリをつけるべきだと思う。車が最優先の道もあれば、歩行者優先の道もある。

○委員
 目の不自由な方のための誘導ブロックについては、数年前までは全国統一の指針がなかった。全国の自治体でバラバラであったので、非常に使いにくいものになっている。練馬区の場合、建設省の指針に合わせていると思うが、全国的に統一できるよう働きかけてほしい。長期計画の要望事項に入れてもらいたい。
○委員長
 次に「商業振興とあわせたまちづくりについて」に入りたい。
○委員
 具体的な提言のほうで、具体的な場所を出すことが適当か。
○委員長
 あまり個別、具体的になるのはどうかと思う。
○委員
 大泉学園などで再開発が行われている。総論に「行政と地元でまちをマネージメントすることが必要である」とあるが、現状を見ると話し合いがうまく行われていない。
 今までの再開発のやり方を見ると、行政主導で地元の意見を聞くというやり方であった。今後は、地元にテーマを与えて、地元の考えを聞いたうえで、それから実施することが必要だと思う。
○委員長
 商店街のなかに、消費者の意見を聞けるように、井戸端会議ができるような場所が必要であるとか、要するに双方向のコミュニケーションが大切なのではないか。人と人との関係がうまくいくようにする必要がある。
○委員
 大泉学園の再開発では、西武池袋線の踏切の混雑解消のため、線路の下をくぐる道路が計画された。地元ではそれが発表されたときに地域が東西に分断されて、コミュニケーションが途切れてしまうことが心配された。
 荻窪や三鷹の例を見ても、まちが分断されている。スムーズな交通を取るのか、まちが分断されるのを防ぐのが優先されるのかということを考えた場合に、鉄道の高架化を選択すべきであったと思う。
 アンダーパスにすることにより、交通弱者の交通が制限されることになった。エレベータが何基か設置されているが、その場所まで行くのに相当距離がある。
 地元の人は子どもの代までそこで生活していくことになる。万が一再開発が失敗したときの責任の所在がはっきりしない。
○都市計画課長
 行政として、組織そのものが責任を取ることになる。無責任にはならない。
○委員
 うまくいってもらいたいが、懸念される。
○委員長
 短めに総論をまとめるとするとどうなるか。

○委員
 ここに出ているものをまとめてもらえば良いと思う。それに加えて、前回の分科会で出ていた「街かどの森」と「路地尊」を組み合わせて、ポケットパークをつくることを入れてもらいたい。
 商店街は表通りだけが栄えてもそのまちはだめである。裏通りを大切にすることで歩いて暮らせる楽しいまちになる。
○委員
 総論の冒頭のところに、「TMOに基づくイノベーション計画」というものが出ているが、通産省が使っている言葉は正確には「リノベーション計画」である。再構築という意味だと思う。イノベーションもいい言葉だと思ってそのままにしておいた。改革という意味だと思うが、区民の参加意識の改革を含めたマネージメント計画が必要だと思いなおしているところである。
○委員
 私もイノベーションという言葉が好きでよく使う。ただし、イノベーションだけではだめで、「イノベーション=モチベーション」だとよく言っている。やる気がないと改革はできないということである。
○委員
 都市整備公社を地域振興公社につくりかえ、地域密着でソフト事業の充実を図るという意見が出ていたが、もう少し説明してもらいたい。
○委員
 文章にして、事務局に渡すことにする。
○委員長
 商業振興のところで「練馬らしい魅力のある商品が必要」とある。地元産の農産物の活用について、基本的な考え方のなかに入れたほうが良いと思う。
 次に「活力ある区内産業の振興について」に入りたい。
○委員
 従来型の工業については、練馬に戻ってもらいたくないということを前提として考えたい。新しいバイオ関係など、21世紀型の工業は残していいのではないか。
○委員長
 項目としては多くないので、まとめてもらえば良いと思う。
○都市計画課長
 基本的な考え方を文章にして、それに該当するものを具体的提言として出していきたい。
○委員
 21世紀型の工業についてはもっともだ。加えて、練馬らしさや、地域に密着したニーズに合わせたものであってほしいと思う。
○委員長
 バイオといっても、遺伝子操作を行う工場ではなく、生活密着型ということだと思う。
 次に「自己責任時代の消費者と区の役割について」に入りたい。

○委員
 リサイクルにも税金を多額に使わなくてはならないということが出ていた。事業者と行政だけでなく、利用者も責任を負わなければならない。利用者の意識を変えていくような、啓発や制度が必要だと思う。
○委員
 何かあったときに駆け込むところが消費者センターだと思うが、消費者センターがどこにあるのか、わからない人もいる。区でもいろいろ行政相談をしているが、その中には消費者相談はあるのか。
○都市計画課長
 区民相談所に行けばその場で答えられるものもあるし、内容に応じて弁護士が対応するものもあるし、より詳しい相談が必要であれば、消費生活センターに行っていただくことになる。
○委員
 消費生活に関する専門相談員はいるのか。
○都市計画課長
 専門員が答える制度になっているが、常にそこにいるわけではない。
○委員
 非常勤の相談員でもよいから、人を置くことはできないか。
○都市計画課長
 消費生活センターが中村橋区民センター内に置かれている。
○委員
 相談件数はかなりあるのか。
○都市計画課長
 かなりの件数がある。
○委員
 そういった相談窓口のことをもっと区民にPRしていくべきだと思う。
○委員
 都市整備公社はハード整備を担ってきたが時代に合わなくなっている。ソフトに重点を置いた地域振興公社化が必要であり、まちづくりの基本方針の中に入れてよいのではないか。
○委員長
 両方に入れるということでよいのか。
○都市計画課長
 商業振興とあわせたまちづくりについての具体的提言の中に出てきている。
○委員長
 そのソフト面の一つに消費者問題があるということだと思う。
○委員
 地域振興公社については、まちづくりの基本的方向に入れておいて良いのではないか。
○委員
 都市整備公社は財団法人である。公益法人の認可基準は厳しくなっている。寄付行為の変更をしなければならないが、可能性はどうか。

○都市計画課長
 都市整備公社の寄付行為のなかには、まちづくりに資することや自転車駐車場の管理運営などが決められている。事業内容がそれに含まれるのなら問題ないが、名称や目的の変更は難しいと思う。
 再開発や区画整理などのハード主体から、まちづくりのなかでソフトや地域を活性化させるものにシフトしていく意味であれば、寄付行為の変更でなくても可能な部分もあるのではないかと思う。
 新しく財団法人をつくることになると5億円は必要だろう。提言をどのように生かしていくかが課題となる。

○委員
 変更が難しいのなら、新しくつくっても良いと思う。
○都市計画課長
 公社を新しくつくるのは極めて困難である。都市整備公社の役割のなかでソフト関連のウェートを増していくということであれば、考えられると思う。
○委員
 これからは、ソフトをしっかりやっていく必要があるということだと思う。そうしないとせっかくのハードが生きてこない。
○委員長
 まちづくりのソフト面を扱う組織が必要であるということだと思う。都市整備公社も今のままでは行き詰まり状態ということか。
○都市計画課長
 江古田周辺のまちづくりをどうするかという課題も残っているが、ソフト面についてどうするかという課題があり、例えば都市整備公社という組織を使ってはどうかということだと思う。
○委員長
 ここでは「例えば地域振興公社のような」という表現が良いのではないか。
 「区民・事業者・区の環境配慮行動のあり方について」に入りたい。ここではリサイクルの話がもう
少し出ていなかったか。
○委員
 リサイクルについては、自分たちでやれることはやっていこうという発言があったように思う。
○委員長
 現在の環境配慮行動は区が主体になっているが、区民も参加していく必要があるというニュアンスがほしいということである。
○委員
 「練馬の特性を踏まえながら」という文言は基本的考え方に入れたほうがよいのではないか。
○都市計画課長
 この資料には委員の皆さんの発言をまとめているので、リサイクル推進課長がコメントしている部分は載ってこなかったのだと思う。
○委員長
 課長が先回りして良い提言を出したので委員のほうからは出なかったのかもしれない。
○都市計画課長
 課長の説明についても、委員の皆さんが了解したものは提言に入れていきたい。
○委員
 リサイクルセンターは区内に1か所だと聞いているが、内容はどういう事をされているのか教えてほしい。
○企画主査
 啓発事業と大型家具の修繕したものの販売をしている。リサイクル工場ではなく、リサイクル活動の場というくらいのものである。
○委員
 以前自転車店でリユーズ(再利用)された自転車を購入したことがあるが、これは練馬区だけのものか。

○都市計画課長
 豊島区などでも行われている。練馬区の場合は、所有権が放棄された放置自転車を、自転車商の協力で定期的に販売している。
○委員
 この発想でもっと他のものに広げていってもらいたい。
○都市計画課長
 具体的提言の最後のところに「古いコンピュータおよび関連機器のリサイクルに取り組む」というものがある。自転車だけでなくその他のものにも広げるという主旨として受け止めたい。
○委員長
 リユーズが大事だということだと思う。
 最後の課題である「練馬らしいみどりの保全と創造について」に入りたい。
 みどりについては「みどりの基本計画」が先にできていて、緑被率30%や1人当たりの公園面積6平方メートルを目指すということがうたわれている。
○委員
 「木を増やしても車が増えたら意味がない」とあるが、誤解を招く表現だと思う。
○委員
 この一行だけ出ると誤解される。
○委員
 駐車場の緑化は課題である。車の台数だけ木があるなど、街並みにも貢献できるものになれば良いと思う。
○委員
 具体的に木を1本植えると1平方メートル位必要か。
○委員
 最低限垣根でもよいと思う。
○委員
 大きな木を植えると樹液が落ちるので、車に付着するとなかなか取れなくなる。ツツジのように高くならないものならよいかもしれない
○委員
 公共施設の駐車場ならともかく、民間の駐車場では1台で6坪位取られて、誘導道路分もいれると1台10坪位の面積が必要になる。費用対効果の問題がある。
○委員
 民間ベースでいくとどうしてもそうなるので、行政からの働きかけが必要になってくると思う。
○委員長
 表現を考えてもらいたい。
 農地の保全をやらないと練馬の場合みどりの確保は難しい。歴史的環境の保全問題もある。農家、屋敷森など風景としてまとまりのある練馬らしいみどりを、ぜひ残していかなくてはいけない。
 水辺の環境も残すべきだという意見もあったと思う。このあたりを付け加えてほしい。
 方向としてはまとまってきたと思う。具体的提言としてあげられているものの中には、実現不可能なものもあるかもしれない。難しいものについては、別に並べておくということも考えられる。

○委員
 これまで議論をしていないが、風致地区をどうするのか。はずすべきだという意見と残しておくべきだという意見に二分している。
 議会等で議論もされてきている。意見はいろいろあると思うが、分科会として問題提起をしておく必要がある。どこかに書き込んでもらいたい。まちづくりの分科会のなかで押さえておくべき大事な要素であると思う。
○委員
 今の話と合わせて、抜本的に練馬区を見直すという意味で、準工業地域をどうするのか考えていかなくてはならない。
○委員長
 まちづくりの基本方向をめざしつつ、なおかつ実態を踏まえて用途地域を変更することも必要ではないかという意見も出ていたと思う。それをどこかに書いておく必要があると思う。
 風致地区も制度上の姿と実態が離れてきてしまっている。良い方向にもっていくにはどうしたらよいかということだと思う。
○委員
 行政も困っているところだと思う。例えば学園通りなどは道路から30メートルを近隣商業地域、防火地域にして、火災に強いまちづくりをしようとしているが、風致地区であることから建ぺい率40%で、隣地から、1.5メートルあけなくてはいけなくなっている。
 準工業地域についても、残しておいても良いところもあるが、見直しも必要である。
○委員
 工場の跡地は高い建物が建つのでマンションになってしまう。
○委員長
 用途地域の変更は、次はいつになるのか。
○都市計画課長
 通常は5年に1度程度の間隔で見直すといわれているが、実態は7~8年に1度である。直近では平成8年に行われた。大きな改正は平成元年にあった。つぎの見直しについては、都からの情報がない。
○委員
 風致地区の面積はどの位あるのか。
○都市計画課長
 風致地区は練馬区の面積の9%くらいであったと思う。

○委員
 石神井公園の風致地区は守られているが、大泉の風致地区は形骸化している。この地域では住宅金融公庫を使っているところは皆無ではないか。
 金融監督庁が違反建築物件には住宅ローンを貸し出さないよう通達を出している。金融機関も困っているが、何よりも家を建てたり買ったりする人が困っている。
 むかし緑地だったからといって指定すると弊害が出てくる。
 練馬区の44%くらいが、区画整理を施行すべき区域とされている。地下室の面積については、建ぺい率、容積率への算入が緩和されたが、都市画法で区画整理を施行すべき区域には、地下を有する建物、堅固な建物はは建てられなくなっている。緩和措置があるが。
○委員
 環境のところかまちづくりの基本的方向のところに、ぜひ「街並みの保存」「歴史的建築物の保存」などを入れてほしい。
 大泉学園駅の駅舎が好きだったが、気がつくとなくなっていた。練馬区に住んでいて情けない思いをした。保存のやり方を考えていきたい。
 練馬区内には大学もあるが、学園としての練馬区のイメージが今まで抜けていたような気がする。そのあたりは意識されていないのだろうか。
○委員
 自分たちが共有している公という意味が変わってきてしまって、駅舎の保存についてもぎくしゃくしたものになってしまっていると思う。神社もお社の後ろに大きな木があることによって手を合わせる気になる。そのあたりの意識を、行政と市民がいっしょになって再構築していくことが必要である。
○委員
 自分たちがまちを愛することがまちづくりの基本だと思う。
○委員長
 まちづくりの基本的方向に入れるのが適当ではないか。「伝統」という言葉が良いのではないか。
○委員
 単なる懐古主義ではなく、練馬らしさを考えれば、当然そのような方向になる。
○委員
 パブリックに関わるものを変更するときには、パブリックに問いかけるシステムがあれば良いと思う。
○委員
 「地域の財産を残すまちづくり」というのはどうか。
○委員長
 それがいいかもしれない。
○都市計画課長
 都の景観条例でも、歴史的景観や自然景観のなかで一定のものは残すという考え方がある。それと共通した考え方だと思う。

○委員
 貴重なものは残すという考え方を、長期計画のなかに盛り込んでほしいと思う。
○委員長
 今日の意見を踏まえて、事務局でまとめてもらいたい。ほかに気づいた点があれば直接事務局に連絡してもらいたい。
(次回の日程確認)

 閉会

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電話:03-3993-1111(代表)
この担当課にメールを送る(新しいウィンドウを開きます)新規ウィンドウで開きます。

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