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練馬区明日のふるさとづくり懇談会(第3回) 会議要録

ページ番号:265-617-548

更新日:2010年2月1日

1 日時

平成12年2月29日(火曜)午後6時30分~9時

2 場所

練馬区役所本庁舎5会庁議室

3 出席者

委員17名
冷水座長、池田副座長、安部井委員、井口委員、伊藤委員、臼井委員、金子委員、川口委員、神田委員、品田委員、高原委員、武田委員、寺島委員、古谷委員、水野委員、南委員、安田委員、渡部委員
(正副座長以外五十音順)
(区側)企画部長、総務部長、企画課長、長期総合計画担当課長、都市整備部都市計画課長、学校教育部庶務課長、企画課職員
(傍聴)なし

4 内容(議題)

(1)各分科会からの報告(趣旨説明)
 1)健康・福祉分科会
 2)環境・まちづくり・産業分科会
 3)教育・文化・区民サービス分科会
(2)提言に向けて、「報告」に対する補足・意見交換
(3)起草委員会の設置について
 1)起草委員会の設置について
 2)委員の選任

5 配付資料

(1)各分科会における検討結果
(2)練馬区明日のふるさとづくり懇談会報告「総論」(検討素材)

6 決定事項

(1)各分科会における検討結果【了承】
(2)練馬区明日のふるさとづくり懇談会報告「総論」【懇談会の意見をもとに起草委員会で修正】
(3)起草委員会の設置【了承】
(4)起草委員会委員【座長・副座長・各分科会委員長の5名で了承】

7 会議の概要

○座長
 本日は、各分科会における検討結果のまとめと第2回の全体会で議論した「総論」部分について(検討素材)が出ているので、それについて議論していただく。また、懇談会の提言のまとめ方についても議論していただきたい。それでは、各分科会の委員長さんより検討結果のまとめについて報告してもらう。始めに健康・福祉分科会からお願いする。

○健康・福祉分科会委員長
 予測される超高齢化社会の到来や、低成長が見込まれる今後の経済状況などを背景に、社会福祉システムは大きく変わるであろう。そこでまず「総合的・計画的な高齢者施策推進のために」というテーマでは、高齢者の介護についても介護保険制度が導入され、家族介護から社会的介護へと質的転換が図られるなど、高齢者施策を総合的・計画的に取り組んでいくことが求められている。このことから次の点について重点的に取り組む必要がある。第一に、介護保険制度の実施に伴う保健・医療・福祉施策の再構築・再編成が急務であること。また、健康高齢者への体系的な施策を展開すること。第二に高齢者が主体的に地域への参画を通して、自立して生活できる環境づくりが必要であるということ。また、知識や経験を積極的に生かせる場・機会を整備すること。などの観点から(1)要介護にならないための予防施策、(2)高齢者が持てる知識・経験を生かしながら、地域社会づくりに参画するための施策、(3)高齢者に住みよい地域づくりを進めるための施策、(4)要介護高齢者施策のあり方、の五つの課題について提言することとした。

 次に「総合的・計画的な障害者施策推進について」だが、現行の障害者施策を受け今後10年間を展望すると次の3点について取り組む必要があるだろうということで、第一に、障害者の特性別に進められてきた施策の総合化を図ることだ。保健・医療と福祉の連携を進め、各障害特性別に応じた施策の総合化を図るとともに各施策間の整合性の確保や各施策の共通性に着目した施策の整理・展開が必要であるということ。第二に、社会の変化や区民の意識変化に対応した施策の展開を図ることだ。障害の有無に係わらず誰もが社会の一員としてごく当たり前に生活が送れる社会づくりが必要である。また、障害者が主体的に参画する地域の仕組みづくりや障害者自身が施設整備、施設運営に係わることのできる仕組みづくりを進める必要があるということ。第三に、介護保険制度の導入により、障害者施策の整理を行うとともに、5年後の介護保険制度の障害者適用を視野に入れたサービスを整備していくこと。など障害者福祉の分野では(1)障害者の就労の促進、(2)障害者の生活支援のあり方、(3)地域でともに生きていくために、(4)障害者の親亡き後対策、(5)精神障害者福祉の体制強化、の5つの課題について提言する。

○委員
 児童の分野については、本日資料が出たので私から説明させていただく。総合的・計画的な子ども家庭支援施策推進についてだが、主に少子化と児童福祉で基本的考え方はお読みいただきたい。この分野では次の6つの施策の方向を示している。(1)育児と仕事の両立の支援、(2)子育て家庭支援、(3)子どもの権利擁護(児童虐待防止)、(4)中高生の居場所確保、(5)子育ての社会による支え合い、(6)いじめ・不登校への対応、である。次に健康にについてだが、心身ともに健康な区民生活のためにということで、ここでも3つの施策の方向を示した。(1)総合相談体制の推進、(2)ライフステージに対応した健康施策推進、(3)保健・医療・福祉の総合的サービスの推進、について提言することとした。

○環境・まちづくり・産業分科会委員長
 「練馬区の都市像について」だが、現状としても住宅地としての基本的な性格は変わらないだろうということでまとめてある。都市像の目標としては、大型開発型から歩いて暮らせるまちづくりを目指すということが一つと、循環型社会のシステムの確立ということで、いずれも大型から人々が触れ合えるような小さなところへ目標を設定している。それを担保するためには、人と人が触れ合うということが基本となる。勿論ハードも大切だが、人と人が協力してやることが目標を達成するために必要なことであるということを示した。次にまちづくりの基本的方向についてだが、ここで主に取り上げているのは、「練馬らしさの実現」「思いやりの心」「新しい公=パブリックの考え方」これはいずれも人の関係であって、区民がみんなで頑張っていこうという方向を示した。具体的には「安全な」「生き生きとした」「快適な」まちづくり、を目指していこうということだが、それに取り組むためにも人の問題が非常に大きいと考え、初めてだとは思うが伝統的な「連帯=結(ゆい)の文化」を取り入れ、一緒に考えていくということを重視した。また、どういう成果を上げたのかということで、「評価の仕組み」をつくり、反省すべきことは反省しようという姿勢が必要であるということ。また、まちづくりの基本的方向として「情報の公開・提供」も不可欠であるということを示した。

 次に、「住宅施策の基本的方向」についてだが、ここでは主に住宅施策が様々な理由によって多様化しているということを念頭におく必要があるということ。また、設備面では住宅内外のバリアフリー化を中心的に考えていかなければならない。また、公的住宅においては単なる箱ものでなく、防災との多様な機能をもたせたらどうかなど示した。
 次に、「災害などに強い安全なまちづくりについて」だが、これはハード面における災害に強いまちづくりというイメージが強いが、それだけではなく、住民が相互に協力して身を守るということがまず必要であるということ。それを中心にして身近なところから区民が協力していくシステムをつくっていこうということを示した。
 次に、「総合的な交通体系の整備について」だが、まだ十分ではない生活道路に重点を置こうというものだ。
 次に、商業振興とあわせたまちづくりについてだが、ここの基本的考え方は地域密着型のまちづくりをイメージした協議組織を設置しようということだ。みんなで商業振興と合わせてまちづくりをしていくうえで、人々が集まれるシステムが必要だ。誰もが歩いて安心して買い物ができる、そういう練馬にして行こうという、物が買えればいいというのではなく、商業者と買い手がコミュニケーションを通じて「結(ゆい)の文化」をつくるというようなものに繋がっていくべきと考えた。

 次に、活力ある区内産業の振興についてだが、ここの中心テーマの一つとして農業を取り上げた。環境の面からも農地を残しておかないといけないということもあり、区内農業の振興を図るためのシステムづくりをベースにした。農地を残すだけでなく、区民がその商品を消費することによって農業の振興を図ろうというものだ。また、商業については様々な問題もあるが、練馬らしさを重視しながらコミュニティと一体となってやって行こうということ。そして区内工業については、従来の工場型はもう出て来ないだろうと思われるが、区民が住みやすいようにするための研究開発型の産業というものがあるのではないかということを示した。
 次に、「自己責任時代の消費者と区の役割について」だが、消費者は自己責任において物を買うことが当然であるが、そのためには区の商業振興の観点を含めた積極的な情報提供が必要であることを示した。
 次に、「区民・事業者・区の環境配慮行動のあり方について」だが、地球を守るということを視野に入れて、できるだけ小さな循環型社会を目指そうということだ。そのために緑の保全や環境に配慮したまちづくりの促進など、自らの環境は自らが守るという、ハードに頼らずみんなで守って行こうという姿勢を打ち出した。また、事業者への積極的な情報の提供を行うことも必要だ。
 最後に、「練馬らしいみどりの保全と創造について」だが、既に「みどりの基本計画」ができており20年後を目指している。それに沿っていろいろな施策が計画されており重点的にやり練馬らしさを守って行こうということだ。

○教育・文化・区民サービス分科会委員長
 全体を通じての基本的考え方だが、今経済効率優先の社会で地域における人間関係が希薄になって協同体的意識が壊されてしまっている。学校においてもいろいろな問題が起こっている。そこで今大事なことは、区民が交流しあって人間関係を深めて共同体意識を育て、区政に積極的に参加していくことが大事であり、そして区民と区のパートナーシップを築き良い地域社会をつくっていくことが重要であるということ。これは、本日いただいた資料の「総論」に表現を写しても良いのかと思う。地域社会のあり方も練馬区ということでは広いが、学校や出張所の単位で考え、テーマによっては区全域ということもあるだろうと言うことを議論した。
 次に、「教育」についての基本的考え方だが、教育とは学校だけで行うものではなく、家庭と学校と地域とが相互信頼の上にあって各々の役割を果たす必要があるが、今その3つとも役割を果たしていない。3つが各々がそれぞれの機能を発揮し合って行こうということが基本的な考え方だ。そのために留意することとしては、第一に基礎的学力や体力・マナーを身につけ、自分から学んでいく意欲が大事ということ。第二に体験的な教育活動が大事だということ。これは他の分科会の具体的提案の中にも結構触れられている部分もある。第三に各学校が個性を発揮して学校毎に教育内容について特色を発揮していいのではないかということ。第四に生徒の多様な可能性を引き出す必要がある。第五に男女共同参画社会のためには教育が大事であるということを示した。

 次に、「心の教育の推進について」だが、定まった定義はないが、心が豊かでないということであろうと思う。子どもたちに豊かな人間性を取り戻させる必要があるということ。それには家庭・地域・学校が連携して、あらためて共同体としての機能を持たなければならないということだ。
 次に、「教職員の研修、研究活動の充実について」だが、学校での教育が大事であることは言うまでもなく、やはり教職員の質の向上ということが重要となる。そのために研修や研究活動を大いに推進する必要がある。ただ、やり方として教師同士とか地域との交流を学校が行って、その中で教職員が育っていくことが必要ではないかということだ。教職員には、もっと地域の実態を知ってもらう必要があるし地域も学校の中を知ってもらわなければならない。
 次に、「地域に開かれた学校について」だが、ここは今言ったこととも関連するが、学校は地域における貴重な財産であり、子どもたちの教育の場だけではなく、地域社会の人々が自分たちの場所として使っていくことも大事であるということ。特に地域社会の中で様々な集いが行われる場合、学校が開かれ、その施設を使うことが大変大事だ。場合によっては教職員が地域の人たちに何か教える場にも使える。そういう形での学校の使い方が大事である。ただそれには、地域の積極的な協力が不可欠であるということが重点である。
 次に、「文化」についての基本的考え方だが、ここでの文化という考え方だが、人々が暮らしていく中での生まれてくる「日常生活の中の文化」が大事であるということ。これを発展させて一つの「練馬の文化」をつくっていくことが大事である。それをつくっていく過程で個々の区民においては自己実現であるということが基本になっている。従来の伝統文化等が大事であり、練馬らしい固有の独自の文化を育てていく必要があるということだ。

 次に、「区民の文化活動への支援について」だが、現在文化的な活動やスポーツ活動が活発化しており、区の役割としては場や人材の提供など側面からの応援が非常に大事な役目であるということだ。また、ただ場所を提供するだけでなくて、区民が何か活動したい場合の発表の場をつくっていく必要がある。その中で活動に対してのやりがいや高い文化が育っていく可能性もあるということだ。特に練馬区には文化的な方々が大勢住んでおり、協力を得ながら進める必要があるだろうし、練馬区の歴史的に貴重な文化財も無くならないうちに大事に区民が文化として扱っていく必要があるということ。
 次に、「区民サービス」についての基本的な考え方についてだが、行政が何か行うのを区民が一方的に受けるという時代ではなく、いまは区民自身が社会に貢献していく時代だということだ。ボランティアであるとかNPO活動などの仕組みづくりが大事である。また、高度情報化に対応することによってさらに区民サービスの向上を図ることができ、区民が区政により参加しやすくなるだろうということだ。
 次に、「参加協働のシステムづくりについて」だが、区民や地域のニーズに的確に対応するためには、市民活動が不可欠であり、その活動を区が支え、さらに地域において交流し地域が支えるということで、市民生活も十分できるであろうということが基本的な考え方だ。
 次に、「地域の行政サービス窓口のあり方について」だが、これは出張所の機能のことで、出張所というのは地域における区役所という考え方だ。出張所が行っている様々な機能があるが、情報の電子化等によりかなり効率的に区民に提供できるようになってきている。また、出張所に行かなくても他の施設でそのサービスが受けられるようにしつつある。そうなると出張所では何をしていくべきか、やはり区と地域の情報交換の役割や地域の中の交流の場として機能の充実を図る必要があるということだ。

 次に、「住民情報システムの整備について」だが、区から的確な情報を住民に提供するだけでなく、区民からも区に対して意見や要望を伝えたり、地域の実情を伝えたりして、区と区民の良好な協働関係をつくる手だてとして大事であるということだ。
 次に、「国際化の推進について」だが、区レベルの交流ではなく区民レベルでの草の根交流が大事である。それは区民が外国へ出掛けていくというだけでなく、区内に住んでいる外国人と交流していくということ。そして外国人が暮らしやすいまちづくり、外国人に日本の文化を知ってもらうなどが大事であるということだ。
 最後に、「男女共同参画社会の促進について」だが、男女共同参画は当然のことで、その場合に大事なことは子どもの頃からの教育、もう一つは男性の意識改革が必要だということだ。

○座長
 報告のあった分科会のまとめについて、今後どのように提言の中に生かしていくのかということは、これから議論してもらうが、分科会の報告としては了承したということで良いか。
【全員了承】
 これから分科会のまとめについて意見交換をしていただき、それをうけて後ほどまとめる方法を考えたいと思う。そしてこの後には次第にあるように「総論」に関する部分の確認とご意見をいただくようになっている。今ご意見をいただきたいのは、各分科会における報告についてのご意見を伺いたい。
○委員
 環境・まちづくり・産業分科会の2頁、具体的提言、下から4行目、まちづくりの基本的方向を進めていくためには、NPOなどとの連携を進めるべきである、と書いてある。NPOというのは、教育や福祉の分科会からも出ている。最近、NPO法もできたが実情として活動を進めていく上で公的支援が必要だ。既存の公共施設などを利用して、地域の区民が利用できるような範囲にNPO支援センターの設立を検討されたい。もう一点は環境・まちづくり・産業分科会の4頁、(1)基本的考え方に4点の留意すべき点がある。これらが実際の施策事業に反映されていくように、制度的、行政的基盤を早く整えて欲しい。(2)「歩いて暮らせるまちづくり」を進めていけば、区民も「まち」がよく見えてくる。(3)地域住民の発意に基づいたまちづくりの推進が必要であり、それを区が支えて具体化していくことが重要だ。(4)そのためには、透明性の高いまちづくり事業の管理システム、まちづくり条例などで、この4つの留意点反映させ、縦割りでなく総合的・複合的な行政の体制をとって欲しいということを具体的提言の中にも入れて欲しい。

○座長
 最初の部分については、具体的なことで共通することなので盛り込めるようにしたいが、第二点については分科会の中で議論はなかったのか。
○委員
 出ていたが、今のようにまとめて出てきたのは初めてだ。ただ、重要な問題なのであらためて追加していただきたい。
○座長
 それでは、追加することとして提言の中に生かしていく。
○委員
 教育・文化・区民サービス分科会 についてだが、教育というのは学校教育だけではないということは2頁に書いてあるが、やはり学校施策が重点になっており、社会教育領域なども是非触れて欲しい。また、環境・まちづくり・産業分科会にも共通しているが、これからの方向として「結(ゆい)の文化」、教育では共同体意識が出てきている。これはやりようによっては、非常に新しい形だと思うが、かつての封建的なものを引きずる可能性もあるので、新しい共同体意識など違うものを目指しているということを全面に押し出して欲しい。その中には差別差別意識を無くすため、男女が平等なと入れていただきたい。
○座長
 社会教育に触れていないということに対してどうか。
○委員
 何か具体的な提言があればいただきたいが、分科会としては区から要請されたテーマとして家庭や地域での心の教育が重要であると強調している。あとは教職員の研修と地域に開かれた学校というテーマなので、あまり社会教育を強調するテーマではなかった。

○委員
 私どもは生涯学習推進懇談会で審議し提言を出した。区がそれについてどう考えているのか聞きたい。
○委員
 今回の懇談会では区が用意したテーマで議論した。それ以外のテーマについては、別な審議会で考え方が出ているから必要ないと言われた。審議会の結果は区がまとめるということで、この分科会で全てについて語るのではないということを前提に議論した。
○事務局
 他の懇談会・審議会等で答申等が出ているものについては、区としてその方向で施策を進めていく考えだ。それらについてはこの懇談会のテーマとしては省いており、全てについて網羅しているわけではない。ご理解いただきたい。
○座長
 区からのテーマもあるが、懇談会としてもさらに重要であるということから加えても良いと思う。ただ、具体的な中身については分科会に戻って議論するわけにはいかないので、大きな項目として重要であるが既に報告されている答申に基づいて施策が進められることを期待する等つけ加え、補うことはできると思う。
○委員
 座長の言われたことで結構だ。他の懇談会で区がこれから10年間でやっていこうというものがあれば、少しふくよかな表現で要約したものを入れるなど座長の言われたとおりで良いと思う。教育の分科会ではむしろありがたい。
○座長
 これは他の分科会でも言えることだ。完全に網羅的には議論はできていないと思う。何が抜けているかということについては、区として整理してもらい、それを少し補うような形の提言にできればと思う。そうでないと懇談会というものが、全体的なことは議論しないで区から言われたことだけ議論したということのなりかねない。

○企画部長
 今座長がまとめていただいたような方向でやらさせていただく。私も生涯学習懇談会にオブザーバーということで出席していた。区にとって素晴らしい答申をいただいた。それらについても中に折り込んでいく。
○座長
 この懇談会の提言を受けて長期総合計画をたてられる時には、既に出ている答申等の中身を取り込んだ形で詳しく長期総合計画の中に入れていただくことが前提となる。
○委員
 教育・文化・区民サービス分科会、4頁「心の教育の推進について」だ、私のこの分科会のメンバーだが、話し合われたことと表現が違う。今まで出てこなかった言葉があるのでどうして入ったのか確認したい。基本的考え方の3行目「抑圧に耐える力」を持つことができる教育というところで、「抑圧に耐える」という言葉は、まとめの校正の段階では「単に自立した社会生活を送ることができる、生きる力を子どもたちに持たせられるようにすることが必要である」という表現だった。この時には異論はなかったが、今日いただいたこのまとめは、かなり詳しく生きる力の中身を表現している。その中で「抑圧に耐える力」という表現で、抑圧するものが何かは分からないが、そのものを認めている表現なので、適切でないと思う。これについては異論があるので、説明して欲しい。また、削除してしていただきたい。
○委員
 表現を膨らませた中で入ってきた言葉だ。今の話のように、確かに誤解を招くかもしれない。「ストレスに耐える力」とか「我慢する力」という趣旨だが、変えたいと思う。
○座長
 これは分科会報告の中身で不適切だということで、委員長を中心に適切な表現に変えていただきたい。
○委員
 健康・福祉分科会.16頁「総合的・計画的な子ども家庭支援施策推進」の7行目で、父母が子育てで孤立化しなくてすむよう地域の児童館や保育園などの関係機関等による子育て支援とあるが、もう一つ地域で支えるということも必要ではないかと思う。昔は年寄りの知恵で子育てを支えられ助けられたという若い親が地域で結構いた。まちづくりにも係わることだが、それぞれの地域が活性化すれば人々が集って交流も深まり、心のふれあいがあり、地域の共同体というものもできていくと思う。地域で子育てで孤立しなくてすむように地域でも支えていくという文言を加えてはどうか。

○委員
 全体的な基本的考え方の中にはないが、類することは他の個別の提言の中にに入っていたと思う。事務局分かりませんか。また、繰返しになっても良いと思うので、総論のところにも加えることとしたい。
○委員
 環境・まちづくり・産業分科会.9頁「総合的な交通体系の整備について」の具体的提言の下から6行目にある、パークアンドライドシステムの導入についてだが、これは中央に車を行かせないということでは良いと思うが、これが今の練馬区で実際に可能なことなのか。
○委員
 可能かどうかこれから探っていく必要がある。一つは都知事が言っているロードプライシングの話があって、山手線内で2年間以内に具体的なものが取り込まれてくると思う。また、パークアンドライドシステムのように駅のそばまで車でいって駐車場においてから電車で会社に行くというようなことは総合的に見越しておく必要があると感じている。研究課題ということだ。
○事務局
 パークアンドライドシステムについては、平成10年度に東京都からの要請もあり練馬区でも実験した。練馬駅北口の駐車場を使って行った。実現性については、委員がおっしゃるとおり今後研究という形になると思う。
○座長
 これで個別の分科会の報告に対する意見交換は終わりとしたい。次に、総論に当たる部分について検討していただきたい。資料があると思うが、これは第2回の臨時の懇談会で議論していただいたものを事務局で総論的な部分に関するものとして案とした。
【事務局読み上げ】
○座長
 文章的にはまだ良く練られていないが、箇条書き的なものを寄せ集めたような印象もあるが、大体の中身が含まれているとご理解願いたい。今での分科会での検討に関連するものも含まれているが、ご意見をいただきたい。

○委員
 ここの部分の基本的考え方は、各分科会で基本的考え方が出ているので、それを基にしてつくったほうが良いと思う。今聞いていると、何か大変な時代になってお金がないから、なるべくみんなで考えてくれ、というようにとれる。やはりそうではないと思う。元々お金があろうがなかろうが、区民のみんなが一緒考えて行こうということだと思う。今日も3つの分科会から出てきたことは「結(ゆい)の文化」だとか「共同体」だとか「コミュニティ」だとか、そういう区民の人と人のつながりを大事にしていこうということが主な目的になっていた。特にまちづくりについても、成長開発型が一定の成果が得られた今日、とは私は思っていない。元々成長開発型が間違っていたと思う。それを正当な道にもどすということが主旨だったのではないかと思う。歩いて暮らせる練馬の実現もハードでなく人の問題だと思う。そういう点でこれを基本的に了承できるかというと委員長としてできない。このことについては、各分科会の基本的考え方をベースに考え直していただきたい。
○座長
 非常に重要なポイントだと思う。何となく似通ったことが載っているが、かなり基本的に違う部分があるんじゃないかと。文脈的に少しずれているのではないかという意見だと思うが。そういうことを出していただいて、起草委員会等に持ち込んで修正していきたいと思っている。
○委員
 大きな潮流に取り巻かれてとあるが、これは大きな要素で世界的に見ても民主の流れというものがある。そういうことを第一に掲げ、住民の自立性や意識改革などを盛り込んで、地域に密着しとか歩いて暮らせる練馬で良いのではないか。
○座長
 潮流の中に、今までの経済社会の目標とか重点の置きかたということ自体が間違っていたというか、そういうことの認識が非常に高まっているということの潮流で、それを踏まえて目標を切り替えて行かなければならないというところに持っていく。今潮流は何か客観的な状況の変化しか触れていない。

○委員
 ここに書かれている基本的考え方を理念と考えていいのか分からないが、理念ということであれば、事務局が出した検討素材の表現の仕方で、教育や健康の分科会にしても基本的考え方は理念に近いものを書かれている。具体的に言うと、教育~の基本的考え方の中で、人間関係を含めそのことにより共同体意識を育て区政に積極的に~と書かれていることは、かなり理念に近い言葉だと思う。同様に健康~に関しても同じような、今までの話し合いの中の理念が書かれている。そのへんをもう少し付け足して欲しいと思うが、みなさんの意見を伺いたい。
○座長
 確かに第2回の懇談会のものを土台にしているので、そういう意味では網羅的ではない。その議論を踏まえて4点ぐらいに整理できたらということで、事務局がまとめているので、その後の議論で内容が膨らんでいると思う。当然4つにすること自体に無理があると思う。この中身を修正するとともにさらに追加してより総合的なものにしていこうと思う。
○委員
 時代の認識というところで、文章を読んでいくと確かに21世紀まもなく入ろうというところで、10年間だけを予測しようするのであれば、こういう文章でも適切だと思うが、特に経済において従来のような右肩上がりの成長を維持することは現在は困難だが、例えば、下のところに書いてあるように社会の経済システムの構造改革によって、また力を取り戻すこともある訳で、こういう断定的な文章はまずい気がする。経済は10年サイクルで動いているのでもしかしたら、10年先に通用しない文章ではないかと思うがどうか。
○座長
 経済専門家でも難しい予測で、これを区民の懇談会で断定してしてしまうことは、大胆極まりない。表現の仕方だが、どうなってしまうではなく、どういう方向を目指すべきかということを中心にまとめれば良いのかと思う。
○委員
 区民一人一人が豊か(いろいろな意味があるが)に暮らせるようにという想いで話してきたと思うので、少しは夢のあるようなことも書いてもらわないと非常に住みにくいような感じになってしまう。豊かに暮らせるという理念も加えて欲しい。

○座長
 特に次代認識のところが暗澹たる感じで終始しているので、後のほうではそれだけではないが、全体的には確かに夢のも持てるように表現を豊かにしたほうが良いと思う。
○委員
 時代認識のところの内容が経済を中心に書かれているので、そういうイメージが強くなる。例えば価値観の転換だとか、新しい家族の出現だとか、もう少し広げて時代認識を捉えると良いと思う。
○座長
 そういうことも各分科会の中に散りばめられているものだと思うので、そういうところから取り込んでいくことを考えます。
○委員
 地方分権の流れのなか従来の行政と区民が対峙するとあるが、本当に従来は対峙していたのか。そう言い切っていいのか。少なくとも我々は対峙する気はなかったが。この辺の表現はもう少し考えと欲しい。もし本当にこのように思っているのだとしたら、もう1回懇談会を開かないとならないかと思う。
○座長
 こういう表現がどこから出てきたのか記憶にないが、何かいい表現はありますか。
○委員
 起草委員会で検討しもらえば良いと思う。
○委員
 今まで人任せというか、行政に任せているということではなく、自分の住む町なんだから区民がもっと係わっていこうということを主にした内容にすれば良いと思う。表現の仕方も、今までは今までとしてこれから先を展望した、区民が自分たちのまちづくりにもっと関わっていきましょうという、柔らかい表現にして欲しい。
○座長
 分科会のまとめはだいたいそのような主旨で書かれていたと思うので、直したいと思う。
○委員
 今の意見の関連だが、地域経営の視点ということが書かれているが、経営という言葉からイメージするものがあるので、「経営」というよりも「運営」していくなどの中身で、住民も行政も一緒に手を携えて行こうというイメージが持てる言葉づかいの配慮は必要だ。ちょっとした言葉づかいでずいぶんイメージが違うと感じた。

○座長
 そもそも「ふるさとづくり」という言葉があるので、地域経営というのはずいぶんニュアンスが違う。言葉づかいも検討する。
 それでは、この総論部分については大幅な修正を必要とする意見があったので、先程の分科会の報告をさらに集約する形で書き直すということで良いか。
【全員了承】
○座長
 続いて、ふるさとのイメージにあたるものをつくっていくことが必要だということで、それを「都市像」というか「地域像」というか、そういう形で具体的にしたらどうかということがある。環境・まちづくり・産業分科会から報告のあった1枚目に一つの都市像というものの説明がある。これをもう少し膨らまして提言に持っていけたらと思う。このことについてもう少しみなさんから意見をいただきたい。
○委員
 確か去年か一昨年の区民意識意向調査で練馬区は文化関係や区民サービス部門が非常にレベルが各地区とも低かった。その部分を膨らまさないといけないと思う。単なるまちづくりではないと思う。
○座長
 区民サービスとは「都市像」としてどういう像になるのか。区民サービスは行政の課題という感じがするが。これは起草委員会の課題としたい。
 環境・まちづくり・産業分科会の報告には「住宅地としての性格」をベースにしている。そして、「歩いて暮らせるまち」ということが一貫して言われていることだ。別な言い方をすれば「循環型の社会システム」ということだ。それから人間関係として「結(ゆい)」、そして「みどり豊か」となっている。
○委員
 これから地域で住民同士がうまくやっていくのには、住民の懐の深さというか、多様性を受け入れるとか、違いを楽しむなど様々なライフスタイルが共生できることだ。今社会経済の構造改革システムが変わるときだから、共生社会を支えることが必要だ。今までイメージのあった住宅中心の都市機能も膨らんでくると思う。オフィスは新宿、住宅は練馬というわけにもいかない。引退しても自宅で仕事を続けられる体制が必要だ。従来「まち」が持っている機能(住宅だけを支える商店街)も住宅用のものだけしか売っていない。そういった商店街ではなく、ライフスタイルが共生できる社会を支える「まち」になると思う。「多様性のある」とか「共生社会を支える都市」がを主体にしてはどうかと思う。

○事務局
 先程の区民意識意向調査における生活環境の満足度だが、娯楽の場が少ない、福祉サービスの水準が低いなどの話だと思うが、極端に低いということではなく、不満ではないとやや不満の中間のレベルだ。基本的な住心地としては、90%程度の区民は満足しているというのが調査の結果だ。
○座長
 その中でも一番悪いのは一番多いのか。
○事務局
 娯楽の場が一番低く、次が福祉サービスの水準だ。
○座長
 区民サービス全般というよりも、福祉面での不満が多いようだ。
○委員
 地域のコミュニケーションとか「結(ゆい)」など大方賛成だが。「多様性」という中には、都市の生活の中で特に若い世代の人たちを中心にして、干渉されたくないという人も多くいる。そういう人たちの施策も必要だと思うので、意見を聴きたい。
○座長
 多様性の中での交流・関係のあるのと多様性がバラバラに存在しているというのは違う。若い人たちの中には、干渉されたくない多様であって自分は自分だという、そこで終わってしまう可能性があるのではないかということだが。
○委員
 あまりいろいろなことが盛り込まれると、かえって都市像がイメージできなくなるということもあるので、ここの中でも、福祉・産業・環境などの総合的なまちづくりを進め、という表現になっている。イメージとして練馬って、やはり住宅という都市像ではないか。
○委員
 私も同意見だ。娯楽を追求して、新宿・渋谷のような娯楽施設がいっぱいある練馬で良いのか。それをやると練馬の良さとか教育や子どもの問題にどう影響があるのかという議論が必要になってくる。環境・・分科会で考えたのは、「練馬らしさ」というのは、そういうものも含めた「多様性」の中で練馬区民が安心して暮らせる「まちづくり」が練馬としての都市像であろうということでまとめてある。あまり娯楽や若者たちの多様性の問題とうを掘り下げていくと、練馬らしさが無くなってしまう。そのへんを考えたうえでまとめてもらわないと終わらない。

○委員
 安心して暮らせるだけでなく、楽しみながら安心して暮らせるというような、そのへんは膨らませて欲しい。なぜかというと、先程生涯学習が欠けているとの指摘があったが、私も賛成で、知的な部分を膨らませて欲しい。
○座長
 娯楽というのではなく、生き甲斐を感じられるとかのイメージでまとめていくと良いのかと思う。アミューズメント的なことで練馬を、ということではイメージが違う。生きがいづくりや生涯学習ということで、生き生きと生きていて楽しいという意味の楽しみを膨らませていくと一致するのではないか。
○委員
 練馬にアミューズメント的なものをつくるというのではなくて、バランスがとれていて、違いも受け入れられる「新しい共同体」「新しい結(ゆい)」が望ましいと思う。例えば、干渉されたくないという層があるとしても、それが社会の中で隔離されてしまうと、そういった若い世代の延長が家庭を持ち子育てで厳しい状況にあった時に孤立したりして、それが児童虐待に繋がったりする。その中で、やはりそういった若者を受け入れられる地域共同体の新しさが求められ、「結い(ゆい)の文化」として大切になってくる。それが人と人との繋がりとなってくると思う。そういった「まち」のイメージだ。
○座長
 思いやりのある豊かな人間関係という中に、そういった多様性を含み込んだ共生というような形でやれるようなことが含まれていると理解していけば矛盾しないと思う。

○委員
 やはり「ふるさと」という言葉のイメージの中に「自然と共に」という部分がみんなの気持ちの中にあると思う。23区の中で失われつつある緑の中で、練馬区が一番緑被率が高い。この貴重な練馬区の状況を施策として守り続けるという部分がないと、あっと言う間に他区と同じような状況になる。この10年の計画の中に、少なくともこれ以上「みどり」を減らさないと言う部分は「ふるさとねりま」のところでは強調していかないとならないと思う。ここには緑が豊かでと書かれており誰しもが認めているが、放っておけばすぐになくなる可能性がある。きちっと、維持しつづけるとかさらに増やしていくなどを盛り込むべきだ。練馬に長く住んでいて、ある意味では発展してきたといわれるが、子どもの頃からの変遷を見ているとそれが本当に良いのか考えてしまう。そういう部分が人の心を豊かに育むことに繋がると思う。「豊かなみどりと共に人々が暮らすまち」というイメージを強調したい。
○委員
 これから10か年のうちに緑被率30%、一人当たり6平方メートルの公園をつくりたいというのはこのまとめに書いてあるが、そのことはこれから上手に折り込んでもらいたい。都市像の話だが、住宅地としての基本的性格は変わらないというのは、誰しもが一致することだと思う。また、この基本的性格の中に隠されている言葉は、良好な住宅地・大切なみどり・安全であるということは当然だが、その中で生活しやすく、みどりが多くて人の心も和むであろうという理念がある。もう一つの都市像で、ここに書かれていないが、練馬全体として練馬区の税収も考えなくてはならない。その観点から住宅地だけで本当に良いのか、住宅地を基本にした商業があったり、農業があったり、循環型社会を目指す最小限の研究開発型の工業など、他のものも適度に配置された「まち」をつくろうという主旨だ。それを盛り込んだものであれば、みなさんが考えている「ふるさと」「都市像」が浮かび上がってくると思う。

○委員
 ここから描く都市像というのは、「歩いて暮らせるまちづくり」だ。これは生活に直結しているので絶対入れて欲しい。それから「みどり」これは環境だ。あとやはり「文化」で、楽しみであり、生きがいであり、学習であり、活動である。また、「結い(ゆい)の文化」「共同体」など新しい人間関係ができる。それは違いが受け入れられるということ。違いが受け入れられないからこそ若者は孤立していったと思うので、違いを受け入れられる人間関係が必要だ。それを区民と行政が一緒になってつくるということが大事だ。さらにもう一つつけ加えて欲しいのは、弱いもの、障害を持っている人たちが差別感とかそういうものにとらわれないで、安心して生きられるというイメージだ。
○委員
 ふるさとのイメージにあたるものをつくっていくことが必要だということは当然だ。その次の文言は経済を中心として厳しい競争社会となり、企業にあっては一層のリストラや能力が主義の徹底を図るなどとある。これは当然予想されるのわけだが、そのため、雇用についても・・以降もう少し含みを持たせたものにしてもらいたい。今どのような文章がよいかどうかは、すぐに出て来ないが。そこに書いてあるだけでは、練馬で安心してくつろげるということはどういうことなのか、今まで練馬というのはみどりがあって、水があって、いろいろ練馬らしさの文化があるという中で含みを持たせたものにして欲しい。
○委員
 一つの問題点は、住宅地としての基本的な性格は大きく変わることはないであろうと、言ってしまうかどうかということだ。ここまで言い切って良いのかどうか、果たしてそうなるのかと思う。
○座長
 変わらないだろうという言い方は、確かに像としては消極的な感じがするが住宅地としての都市像は維持していくとか、方向性として表現すべきだろうと思うが。
○委員
 私自身は、練馬区が今後とも住宅地として変わらないかどうかは、わからないと思う。

○委員
 先程話したことと非常に関連しているが、従来の都市像としての商業地・住宅地のゾーニング自体があわなくなってきていると思う。これから先、生き方・暮らし方自体が変わってくるわけで、安定した生活を築くためには社会経済システムの構造改革をどう行っていくのか。そして実際の生活がどうなっていくのかということを考えると、今までのイメージで住宅地と言い切って良いのかどうかが重要な点となってくる。それは今までの住宅という機能が膨らんで、今までと違った昔のような生業があって住宅があるというものに近いパターンになる可能性がある。終身雇用でなくなれば、自宅で仕事をする人も増える。また副業とか兼業とかの業務形態も増えてくると思う。そうすれば今までの商店街が住宅向けの商品から仕事向けの商品も並べるようになるなど大きく変わってくと思う。このように大きな社会経済システムの構造改革によってライフスタイルも変わってくる。そういった意味で「多様性」とか「共生」のうまく言葉を使って「ライフタイルの変化に伴い、みどりを守りながら暮らしやすい、安心安全なまちに」のような文面になってくると思うが。
○委員
 練馬区に住んでいる視点から見れば、みどりがあって水があってというようなイメージの中で住んでいたい。しかし、練馬区が練馬から大泉学園までやっているのは、まさにハード面だ。中心市街地活性化法に基づいてTMOは行っていないが、再開発や高架下の問題でハードなまちづくりができる。その背景の住宅地はどうするのかというと、ハードとソフトが練馬区できちんとできなければ練馬に住んでいて良かったなとは感じない。練馬も石神井も大きなコンクリートの商店街になる。それらを踏まえて多面的に膨らませて欲しい。
○委員
 指摘があったように、住宅地としてという表現は昔の都市計画をイメージしたゾーニングの考え方だ。言われてみるとまずいのかなと思う。この住宅地という表現は、「人の暮らすまち」とかもう少し違った表現にしていったらどうかと思うが、それは起草委員会で検討してもらいたい。
○座長
 多様な形で住むというか、新たな住宅のイメージを持った住まいの場所というような像といて表現できるように考えていきたいと思う。

○委員
 昔は機能と利便を追求していたと思う。今回のふるさとのイメージとしてここに提言するにあたって、ネガティブなことはいっぱい出ているが、今までも「健康あふれる福祉のまち」とか「文化の香り豊かなまち」とか、そういう表現がされている。まちづくりの中の文化といった時に、やはりまちを愛する心、育む心で言い切っていいと思う。それは、住んでいるまちに誇りを持つということだと思う。やはりこの中でやりがいや、歴史の保存、自然と健康的なまちなどの言葉でまとめていければと思う。
○委員
 2年ほど前に練馬に引っ越してきたが、練馬ってなんだ、練馬大根以外何があるのか、と言われ非常にショックだった。それで練馬のイメージってなんだろうということで、世田谷区や北区とかのイメージを考えた。そうすると練馬のイメージとして文化人がいっぱいいるのにどうしてそれをアピールしないのか、例えば文化センターの狂言など1日で完売だ。文化での区のイメージをもっと上げて欲しい。
○座長
 様々な意見が出たが、核になるのはこの環境・・分科会のに書かれていることで、それに今の意見を膨らませていくということでつくる。それでは「都市像」としては、そういった形で総論の中に生かしていく。今後、今日議論した各分科会の報告まとめて懇談会の提言とする。その一つの方法として、事務局では起草委員会を設置してまとめの作業をするということを考えているようだが、事務局から説明をお願いする。
○事務局
 起草委員会についてご説明する。委員会の役割は、各分科会の報告の内容を提言の形にまとめる作業を行う。具体的には、都市像についていまご議論いただいたが、それが総論部分となる。各論としては各分科会の報告に項目、重複する部分、新たな項目の追加など調整する。懇談会から起草委員会に一任していただければ提言の作業に入る。委員は概ね5名を考えている。できれば、座長、副座長には入ってもらい各分科会から各1名ではどうか。
○座長
 起草委員会でやる中身は、各分科会の報告をこのままではなくもう少し要約的にすることもあるのではないか。

○事務局
 基本的には、提言をいただいた具体的内容については、そのまま生かす形になる。起草委員会で直したり削除することはしない、ただし重複する部分についてどのようにするのかは判断が必要となる。また、基本的考え方については今懇談会で議論していただいたように総論に持っていく中身もあろうかと思うので、起草委員会で集約する。
○座長
 起草委員の方々だが、事務局では座長・副座長・各分科会の委員長で5名ということになるが。どうか。
【全員了承】
○座長
 それではお願いする。事務局 開催についてだが、3回程度考えている。開催期間は3月中を目処と考えている。委員 委員長が不都合の場合、副委員長の出席でも良いか。
○座長
 やむをえない場合は仕方がないと思う。事務局どうか。
○事務局
 結構だ。
○座長
 それでは各分科会の副委員長にもお願いすることもあるということでご了解いただきたい。それでは、起草委員会については以上のことで決定とさせていただく。
 次に、今後の予定について事務局から説明をお願いする。
○事務局
 起草委員会の設置に伴い、本日のご意見を集約しながら提言の起草を進めるが、日程については起草委員と相談し決める。懇談会については起草委員会の進行状況にもよるが、3月中は現状では厳しいように思う。場合によっては4月にずれ込むことも考えられので、含みおき願いたい。

○座長
 起草委員会の起草について議論することは1回のようで、それが4月にずれ込むこともあるということだが、そういう予定で進めることとする。
○事務局
 本懇談会の報告に関しては、議会(総合計画特別委員会)も関心が高く、この度の各分科会における報告を見たいとの強い要望があるが、本日のご意見により修正したものを委員のみなさんのご了解をいただければ〈参考〉ということで出したいがどうか。
○座長
 先程も教育・・分科会、健康・・分科会からも修正が一部出ていたので、事務局で修正して各委員長に確認してもらい、修正をしたものという前提で議会に資料として配付するということだがどうか。
【全員了承】
○座長
 それでは、出して結構だ。活発な意見が多く、本当はもう少し時間があると議論も深まったかなと思うが。本日の意見は、さらに起草委員会で煮詰めて修正を加えたものを次回の懇談会でご議論いただくこととする。本日は長時間ありがとうございました。

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