資料4 権利擁護部会活動報告書 1 開催状況と主な協議事項 第5回 令和5年1月30日 主な協議内容 練馬区障害者の意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例に関する取組について、進捗の報告、意見交換を行った。 【主な内容】 ・練馬区障害者の意思疎通の促進と手話言語の普及に関する条例に関する取組について 2 第5回の協議内容 【タブレット等を活用した遠隔手話通訳の実施について】 ・事業開始については周知があったが、開始してからの利用状況、実際に利用した方の感想や希望などを知りたい。取組は進捗管理が必要だと思う。 ・聴覚障害のある方も、窓口の職員もまず体験してみることが大事だと思う。体験日を設けるなど、取組を広げていくことが必要。 ・今後、医療機関や民間企業にも取組が広がるとよいと思う。事業者側が自ら取り組む努力も求められていくと思う。コミュニケーションへの配慮が広がってほしい。 【失語症者向け意思疎通支援者の派遣について】 ・意思疎通支援者は、失語症の方だけでなく知的障害のある方も必要としている場面がある。知的障害のある方もコミュニケーションが難しいことがあるため、そうした支援を受けられるとよい。 【身近な地域におけるコミュニケーション理解の促進について】 ・コミュニケーションガイドブックを活用した「コミュニケーションサポーター」の養成研修はよいと思う。 ・声を掛けることを躊躇するのは、「手助けがいらない」と言われたことがある等の経験からきていることがある。声を掛けることで、かえって迷惑なのではないか、障害のある方の気持ちを傷つけてしまうのではないかなど、声を掛ける側のハードルを下げられるような取組が必要だと思う。 ・困っている方などに「積極的に声を掛ける」というのは、ハードルが高いことだと思う。まずは、声を掛けて、コミュニケーションを取ってみることが大事、という主旨がうまく伝わる研修になるとよいと思う。 ・9月23日は手話言語の国際デーになっている。新たな取組としてパネル展があったが、協力しながら進めていきたい。 地域生活・高齢期支援部会活動報告書 1 開催状況と主な協議事項 第5回 令和5年1月30日 主な協議内容 高齢期を迎える障害者・家族への支援および取組に関して意見交換を行った。 【主な内容】 ・高齢期を迎える障害者および家族の地域生活における課題について 2 第5回の協議内容 【高齢期を迎える障害者および家族の地域生活における課題】 ・支援や手続きを担っていた親の高齢化や認知症の影響により、書類での手続きができなくなったり、支援者の受け入れ拒否があったりする。その結果、在宅での支援が困難な状況になったりすることがある。 ・知的障害のある方の場合、高齢化により認知機能の低下がみられても、認知症と断定できないことがある。そのため、必要なサービスにつながりにくいケースがあった。 ・障害特性として環境の変化が苦手な人もいるため、何かあった時に動くのではなく、早いうちから将来を見据えた体験の機会があると良い。 ・親の気持ちと子どもの気持ちが同じだと考え、その気持ちを混ぜて考えてしまうと危険。双方の気持ちを尊重しながら支援していくことが大事。 ・支援者は支援が必要と感じるが、本人や家族が支援の必要性を感じていないケースへの関わりが難しい。つながり続けながら関係性を構築していくことが大切。 ・親のように関われる人はいないと頭ではわかっているが、社会資源や人材の不足により任せられる資源が少ない。 ・支援者に障害と高齢両方のスキルが求められる。座学は多くあるが、実習の場も必要。個人の力量に左右されるのではなく、地域全体の底上げが必要なのではないか。 ・上の階が高齢、下の階が障害といった親子が一緒に暮らせるグループホームがあると良いという意見もある。 ・「介護保険への移行」「支援者のジレンマやスキル」「親の高齢化」「家族支援」「障害特性」「高齢期を見据えての支援」の6つのカテゴリーについて課題が共有された。 ・今後、挙げられた課題に対して地域や支援者等で取り組めることを検討していく。また、オブザーバーとして障害当事者の参加を検討することを確認した。 相談支援部会活動報告書 1 開催状況と主な協議事項 第5回 令和5年2月27日 主な協議内容 相談体制の課題についての情報提供や報告を行い、意見交換を行った。 【主な内容】 ・地域や世代をシームレスに繋ぐ情報共有ツールの作成 ・障害者の地域生活を多様な社会資源とつなぐ包括的な支援の仕組みづくり ・進行性難病により成人期に医療的ケアが必要となった事例 2 第5回の協議内容 【地域や世代をシームレスにつなぐ情報共有ツールについて】 ・全ての障害者が作れるような様式であることが必要だが、既存の情報共有ツールは内容にボリュームがあり保護者が書き続けることが困難などの課題がある。 ・事務局から、サービス等利用計画の「基本情報」をツールとして定着させることを提案。今後、青年期に記入し、児童期から成人期、高齢期をとおして情報共有ができるような様式の作成に取り組むことを確認した。 ・様式は、進捗確認できる項目もあると分かりやすいと思う。 ・学校で作成した内容を活かせるようにすると、記入する本人や保護者の負担が抑えられると思う。 ・精神障害を含む中途障害の方が利用できるツールとする視点を入れながら検討していくことが必要。 【障害者の地域生活を多様な社会資源とつなぐ包括的な支援の仕組みづくり】 ・事務局より練馬福祉人材育成・研修センターの研修について報告。これまでは介護、障害の研修は分かれて行われていたが研修センターの統合により、分野を横断し連携した研修に取り組むことが可能となった。 ・東京都の研修でも、重層的支援を意識し「地域」を念頭におき学びを地域に還元できるような内容となっている。 【進行性難病により医療的ケアが必要となった事例から考えられる課題】 ・事務局より事例を共有。重症心身障害児(者)在宅レスパイト事業では18才以上で利用する際、愛の手帳1度または2度が要件とされており、知的障害のない医療的ケアの方が対象外となる。そのような現状から、令和4年度より東京都において難病患者在宅レスパイト事業が開始されたが、利用時間数が限られているという課題がある。 ・重症心身障害児(者)の保護者の間でも、成人期の医療的ケア対応に看護師派遣を求める声や、医療的ケアのある方が週5日通所できる生活介護を求める声が上がっている。こうした医療的ケアの支援に関する課題は、共通認識をもっていきたいと思う。 地域包括ケアシステム・地域移行部会活動報告書 1 開催状況と主な協議事項 第5回 令和5年2月17日 主な協議内容 精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築について、検討、意見交換を行った。 【主な内容】 ・各委員、練馬区からの近況報告、情報共有 ・地域包括ケアシステム・地域移行部会の方向性 ・地域課題の抽出方法、整理、取組の検討について 2 第5回の協議内容 【地域包括ケアシステム・地域移行部会の方向性】 ・地域包括ケアシステム・地域移行部会の位置づけについて、「専門部会のひとつ」「国が求める保健・医療・福祉関係者による協議の場」であることを確認し、システム構築を「地域の強み・課題の抽出、課題の整理、取組の検討、取組の実施」のサイクルを回すことと捉え、そのうちの「課題の整理」「取組の検討」を地域包括ケアシステム・地域移行部会の主な役割とすることとした。 【地域課題の抽出方法、整理、取組の検討について】 ・本専門部会では、課題の精査と取組の検討を行えるとよい。地域の連絡会やネットワーク等から地域課題を抽出していく。連絡会等に直接説明するなど丁寧に課題抽出を行っていけるとよいと思う。 ・精神障害にも対応した地域包括ケアシステムは、精神障害だけでなく障害全体のものだと思う。 ・精神障害の病床数の増減や入院患者の数など、基礎データを示して検討していくべき。精神障害者の数が増えていることも課題。具体的な改善にむけて数字を示してもらいたい。 ・課題の整理とともに、取組の優先順位をつけ、一つを解決すれば他の課題解決につながることがある。精神疾患予防の観点から課題を見ていくことも重要。 ・地域課題は、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムを構築する要素に基づく7つの分類に当てはめ整理し、取組を検討していけると良い。 ・練馬は広いため、4つの圏域ごとの課題抽出をしていけるとよい。社会資源は地域性があり、数にも偏りがある。地域の課題は地域ごとに話し合えるよう自立支援協議会のあり方として、4つの専門部会もテーマで決めず、4圏域ごとに設置し課題を出していけるとよいと思う。 ・課題の抽出と整理から検討した取組については、次期練馬区障害者計画への提言を目指しいけると良い。一年一年積み上げていくことが大事。 ・課題の抽出や課題の整理の中で、課題が解決されていくことがある。そこを振り返るのもよいと思う。