お酒との上手な付き合い方
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更新日:2023年2月20日
お酒は適量ならば緊張やストレスを和らげたり血行を促進するなどの効果があります。しかし、過度の飲酒は生活習慣病などを引き起こすばかりか、こころの健康を害するともいわれています。お酒についての正しい知識を学び、上手に付き合っていきましょう。
アルコールは体の中でどのように吸収・分解されますか?
アルコールは胃や小腸から吸収され、血液に入り脳や全身に送られます。
肝臓でアルコールを分解する酵素によってアセトアルデヒドになり、最終的には水と二酸化炭素となって汗、尿、呼気から排出されます。
アルコールは脳の神経細胞に作用して、運動機能などに影響を及ぼします。また、二日酔いで起こる頭痛や吐き気などはアセトアルデヒドが原因です。
日本人は欧米人に比べてアセトアルデヒドを分解する酵素の働きが低く、お酒に弱い人が多いといわれます。
適量とはどのくらいですか?
厚生労働省の指標では、節度ある適度な飲酒は、1日平均純アルコールで20グラム程度の飲酒とされています。
また女性や高齢者、少量の飲酒で顔面紅潮や吐き気などが起こる人については、アルコール分解速度が遅いため、これより飲酒量を少なくするよう推奨しています。
純アルコールで20グラムとは、ビール中瓶1本、日本酒1合、チュウハイ(7パーセント)350ミリリットル缶1本、ウイスキーダブル1杯などに相当します。
純アルコールで20グラムのアルコールを代謝する時間はおよそ4時間、お酒が弱い方や女性などは5時間以上かかることもあります。
お酒の適量
お酒との付き合い方のポイントは?
公益社団法人アルコール健康医学協会が、お酒の適正な飲み方・マナー等を「適正飲酒の10か条」にしています。
生活の中で意識し、実践していきましょう。
1 談笑しながら楽しく飲むのが基本です
2 食べながら 適量範囲でゆっくりと
3 強い酒 薄めて飲むのが基本です
4 つくろうよ 週に二日は休肝日
5 やめようよ きりなく長い飲み続け
6 許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み
7 アルコール薬と一緒は危険です
8 飲まないで 妊娠中と授乳期は
9 飲酒後の運動・入浴 要注意
10肝臓など 定期検査を忘れずに
公益社団法人アルコール健康医学協会「適正飲酒の10か条」(外部サイト)
過度な飲酒のからだへの影響は?
適量を超えて飲酒するようになると、身体に不調が出るようになっていきます。
生活習慣病(糖尿病・脂質異常症・高血圧・肝臓病など)や口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌、認知症、う蝕(むし歯)、歯周炎は飲酒が影響していると言われています。
平成30年度練馬区健康実態調査によると、「健康維持のために現在意識して実践していること」の中で「飲酒は適量を守る」が10.1%でした。平成25年度の調査では6.6%でしたので、5年前と比べて実践している人が増えていることがわかります。
練馬区では、練馬区健康づくりサポートプラン(令和2年度から令和5年度)の中でもアルコール対策として、評価指標、現状、目標を示し取り組みをすすめています。
指標項目 | 現状(平成30年度) | 目標(令和5年度) |
---|---|---|
過度な飲酒(注釈1)をしている人の割合 | 全体 11.5% 男性 17.1% 女性 5.9% |
減少 |
(注釈1)日本酒換算1日あたり3合以上
アルコールによる健康障害 厚生労働省e-ヘルスネット(外部サイト)
女性は男性に比べてお酒に弱い体質なのでしょうか?
女性は男性に比べ、アルコールの分解に時間がかかります。
また、少量のお酒で短期間に肝障害や依存症に進展しやすいため、注意が必要です。
東京都福祉保健局「女性のためのお酒、ほどほどガイドブック」(外部サイト)
なぜ妊娠中や授乳中はお酒を飲んではいけないのでしょうか?
妊娠中は胎盤を通して、授乳中は母乳を通してアルコールが直接胎児、乳児へ送られます。
肝臓が未熟な赤ちゃんは、アルコールにより脳や身体にダメージを受けます。
妊娠中、授乳中の飲酒は避けましょう。
胎児性アルコール症候群 厚生労働省e-ヘルスネット(外部サイト)
飲酒と生活習慣病、妊娠や授乳についての相談先
飲酒関連問題やアルコール依存症の相談先と関連情報
練馬区の保健相談所では、飲酒関連問題や依存症などについて悩みをお持ちの方やそのご家族のご相談をお受けしています。また精神科医師による個別相談もございます。依存症専門医師による相談会場は、豊玉保健相談所、光が丘保健相談所および石神井保健相談所です。予約制です。事前に担当地域の保健相談所へご相談ください。
担当地域の保健相談所
豊玉保健相談所
旭丘、向山、小竹町、栄町、桜台、豊玉上、豊玉北、豊玉中、豊玉南、中村、中村北、中村南、貫井、練馬、羽沢
北保健相談所
春日町1丁目、2丁目、4丁目、北町、田柄1丁目、2丁目、 錦、 早宮、 氷川台、平和台
光が丘保健相談所
旭町、春日町3丁目、5丁目、6丁目、 田柄3丁目、 4丁目、5丁目、高松、土支田、光が丘
石神井保健相談所
大泉町2丁目、下石神井、石神井台1丁目、2丁目、3丁目、5丁目、6丁目、石神井町、高野台、東大泉、富士見台、南大泉、南田中、三原台、谷原
大泉保健相談所
大泉学園町、大泉町1丁目、3丁目、4丁目、5丁目、6丁目、西大泉、西大泉町
関保健相談所
上石神井、上石神井南町、石神井台4丁目、7丁目、8丁目、関町北、関町東、関町南、立野町
個別相談・本人向けプログラム・家族教室(講義形式)
アルコール依存症について
各種教材・介入支援ツール
引用・参考文献
・健康日本21.”健康日本21(アルコール)”.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5f.html,(参照2021-3-26(外部サイト))
・練馬区健康部健康推進課.”練馬区健康づくりサポートプラン令和2年(2020年度)~令和5年度(2023年度)”.令和2年3月
・eヘルスネット”eヘルスネット(情報提供)飲酒”厚生労働省.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol,(参照2021-03-26)
・公益財団法人長寿科学振興財団.”健康長寿ネット正しい飲酒の基礎知識“2019-8-15.https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/alcohol.html,(2021-03-26参照)
・公益社団法人アルコール健康医学協会.“お酒と健康適正飲酒の10か条”http://www.arukenkyo.or.jp/health/proper/index.html,(2021-03-26参照)




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