施設白書

　区では、平成16年7月、新行政改革プランに基づく取組として施設白書を作成しました。この中では、区立施設の維持管理や将来的な改修・改築にかかる費用を推計し、すべての区立施設を現状のまま維持し続けることは財政的にきわめて困難であることを明らかにしました。
　これを踏まえて、区立施設改修改築計画の策定、区立施設の適正配置・再編などを進めてきたところです。
　しかし、区を取り巻く社会経済情勢が一層厳しさを増す中、昭和30～40年代の人口急増に対応するため建設した多くの区立施設が老朽化し、更新が集中する時期が迫っています。
　区の歳入の大幅な増加が見込めず、高齢化の進展に伴い社会保障にかかる費用が増大していく中、現在と同様に施設を維持し、更新していくことは極めて困難な状況です。
　そこで、前施設白書作成後の取組の検証を行うとともに、今後10年間に見込まれる改修改築費用の試算等を行い、区立施設の現状と課題について、区民の皆さまと情報を共有し、次世代に大きな負担を残さない区立施設のあり方を考えていくための基礎資料として、新たな「施設白書」を作成しました。
　この白書を基に、区民の皆さまと共に対応策を考え、中長期的な展望をもって計画的に対応していきたいと考えています。

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