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平成29年 第四回定例会(グランドデザイン構想(素案)記者発表)

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ページ番号:898-211-319

更新日:2017年12月7日

 12月7日(木曜)、平成29年練馬区議会第四回定例会にあたり、前川燿男(まえかわあきお)練馬区長が記者会見を行いました。
 会見では、グランドデザイン構想(素案)を発表。「行政だけが、ひとりよがりでやっても、何の意味もありませんので、区民参加と協働、これを基にして、目指す将来像を区民の皆様と共有しながらつくっていきたい、更に前に進んでいきたい、そう考えています」と述べました。

<p>動画の概要 前川練馬区長記者会見 平成29年第四回定例会 </p>

日時

平成29年12月7日(木曜) 午後3時~午後3時40分

記者会見資料

区長発言

 それでは、本日もお忙しい中をお集まりいただきまして、ありがとうございます。定例の議会ごとの記者会見を始めさせていただきます。
 いつもは、議会の所信表明を中心に、大きな課題、重要な課題を取り上げていますが、今回は、もちろん全部重要な課題ではあるのですけれども、区政全体に係る総合的な、大きな課題というのは少ないものですから、今回の記者会見は、2点をやらせていただきたいと思っています。
 一つは、今年は独立70周年記念ですので、その記念事業を改めて紹介させていただくこと。もう一つは、今回取りまとめたグランドデザイン構想でございまして、これについてお話をさせていただきます。
 最初に、独立70周年記念事業をご覧いただきたいと思います。画面にもありますとおり、3月のこぶしハーフマラソン、これを最初のスタートにして、そしていろんなイベント、事業を展開してまいりました。4月23日は照姫まつり、5月14日はこどもまつり、そして、8月1日に記念式典をやりまして、記念コンサート、花火フェスタ、こどもアートアドベンチャー、それから、「真夏の第九」を8月5日にやり、その後、練馬まつり、そして、その一日前に「みどりの風 練馬薪能」、さまざまやってまいったわけです。
 その締めくくりとして、今度、ユニバーサルオーケストラコンサートというのを、今月17日に開催いたします。お手元の資料にもありますとおり、子供たちが中心です。国籍や年齢、障害を越えて、200人規模のオーケストラと合唱団をつくって、これをやると。大谷さんに頑張ってやっていただくわけですが、それを17日に文化センター大ホールで開催いたします。ぜひご覧いただければと思います。それが1点目です。
 2点目は、グランドデザイン構想です。これについては、お手元にも配ってあります。区報の特集号も置いています。一面の右下を見ていただくと、なぜこういうものをつくったか。画面にも掲示していますが、私も3年7か月、区長をやらせていただきました。
 この間に、「みどりの風吹くまちビジョン」、「区政改革計画」を策定して、一方では新しい施策を展開する、もう一方では、いわば行政改革をやるということで、やってきたわけです。

 私は、長年行政に従事してまいりまして、行政というのは不断の改革でなければならないと、本気で考えています。ただ、まだ道途上ですので、さらにこの先を目指して頑張っていきたい。その場合に、行政だけが、いわばひとりよがりでやっても、これは何の意味もありませんので、区民参加と協働、これをもとにして、目指す将来像を区民と共有しながらつくっていきたい、さらに前に進んでいきたい、そう考えています。
 これから後は、お手元に、冊子を配ってありますので、これをご覧いただきます。これに従って説明させていただきます。
 その前に一つ忘れました。すみません、話が前後して申しわけありません。70周年記念事業をやってきて、これからグランドデザイン構想、未来の話をしますけれども、別資料で、これまでにやってきた事業をまとめてあります。子育て支援から、高齢者福祉、都市インフラ、まちづくり、その他いろんなことを、口幅ったいですけれども、やってきたと思っています。それなりに成果を上げてきたと思っていますが、まだまだこれからが正念場だと考えています。画面を見ていただくと、同じ内容です。人口が今年の12月1日で、72万8,503人です。もうちょっとで73万人です。何も人口が目標ではないのですけれども、人口が増えるということは、日本全体が減る中で、活力がある証拠ですので、それはそれで喜ばしいと思っています。
 それでは、グランドデザイン構想に入りたいと思います。
 これをご覧いただきますと、右から開けると、最初の表紙の裏面と1ページにはグランドデザイン構想とは何かということをまとめています。
 表紙の裏面を見ていただきますと、上の段落の2つ目の塊にありますように、おおむね10年後から30年後の目指す将来像を、「暮らし」「都市」「区民参加と協働」の3つの分野からなるグランドデザイン構想としてお示ししたい。区民とこの将来像を共有しながら進んでいきたいということです。
 下の段落にいきまして、一番右を見ていただきます。グランドデザイン構想は、「みどりの風吹くまちビジョン」の延長線上にあります。いわゆる行政計画ではありませんで、全ての施策を網羅するものではない。つまり、これが欠けているとか、あれが欠けているという議論はご容赦いただきたいということです。

 そして、その左にありますように、この将来像の実現に向けた具体的な取組や事業、財政フレームは、これから、「みどりの風吹くまちビジョン」、「アクションプラン」を改定しながら順次を明らかにしてまいりたいと、そう考えています。
 それでは、内容の説明に入らせていただきます。この本は、右から開けてめくっていただくと、まず、暮らしのグランドデザインが出てきます。逆に、左から開けると、都市のグランドデザインが出てきます。そして、この両者に挟まれる形で、区民参加と協働のグランドデザインです。職員が工夫してくれて、おもしろい形のものができたと思っています。

 まず簡単にご説明します。暮らしのグランドデザインです。
 2ページ目を開けていただきます。その左にも図示してありますが、8人の「区民の物語」を書いています。子育て、高齢者福祉、障害者福祉、生活福祉、健康づくり、文化芸術、みどり、都市農業と続きます。
 一つだけお話をさせていただくと、4ページ、5ページをご覧いただくと、202X年、10年後になります。働きながら二人の娘を育てる30代の女性のストーリーをつくっています。要は、ご主人と一緒に、と二人の子供を育ててきたわけです。最初はご主人も残業が多くて、子供と二人きりで心身ともにつらかった、そこからスタートしながら子育てをやってきたということです。
 5ページ、保育園については、もう「保活」というのは昔の言葉になった。ただ、そうは言っても、子育てと仕事の両立というのは、再就職して働いていますので、いろいろと大変だけれども、いろいろなサービスに支えられて頑張っている。そういうことです。
 これは一つの理想というと言い過ぎですけれども、こういうビジョンの延長上で頑張っていけば、こういうことも可能であると私たちは考えています。それを描いたものです。
 そして、4ページの下段では、子育ての形を選択できる社会の実現。つまり、練馬区が目指すもの、それを具体的な政策に即して記述しています。昔は、子育ては家庭だけで行うのが当然、専業主婦がいて行うのが当然、そういう時代でしたけれども、今は変わったということです。子育てはいわば社会全体の事業であるとの意識が広がっています。それはそれで尊重されるべきです。ただ、ある一つのパターンを押しつけてはおかしいので、できるだけ選択できるようにしていきたいということです。それを具体化するためのサービスとして、5ページの下に、「ねりまの未来に向けて」と書いてあります。これは各ページ同じですけれども、「切れ目ないサポートを行います」から始まって、いろいろな施策の方向が書いてあります。
 こういうストーリーを、以下、高齢者、障害者、生活福祉、健康づくり、文化芸術、みどり、都市農業という形でまとめています。また後ほどご覧いただければと思います。できるだけ、生活実感に即しながらやったつもりです。

 例えば、10ページ、エピソード4などは、ひとり親として息子を育ててきた50代女性の話しです。私的なことで大変恐縮ですが、私は妹が二人います。二人とも、たまたま、一人は死別して、一人は離婚して、ひとり親家庭になりました。それで、子供を育てるのに大変な苦労をしています。私もできる範囲で援助しました。そういったことを実感で持っています。もちろん、これは一つの例です。これに限らず全てについて実感に即した記述をしたつもりです。

 次に、都市のグランドデザインにいきたいと思います。
今度は左側から開けていただいて、57ページ、56ページになります。「豊かな可能性を持つ練馬区」の「都市インフラ整備の推進」という項目があります。それをご覧いただきますと、練馬区は都市計画道路の整備率が全体で約5割、23区平均が約6割ですから、それを下回っています。特に西部地域は約3割で、著しく立ち遅れています。また、ほかの区にはほとんど見られない、都内全体で2か所か3か所しかない鉄道空白地域が残されています。都市インフラは必ずつくらなくてはいけない。それは、練馬区の絶対の責務だと私は考えています。それをやっていく中で、しかも、一方で、みどりであるとか、農であるとかもきちんと残していかなくてはいけない。これを両立させるというのは容易なことではありません。それを目指して頑張っていこうということです。
 大きな方向として、56ページにいきまして、良好な環境の中で、誰もが暮らしを楽しむ成熟都市を目指したい。4つのテーマがあって、1つは、魅力にあふれ利便性に富んだ駅前と周辺のまち。次は、みどり豊かで快適な空間を演出する道路。生きた農と共存するまち。みどりあふれる中で多彩な活動が展開されるまち。56ページに記載しているとおりです。
 全部は説明できませんので、最初の、魅力にあふれ利便性に富んだ駅前と周辺のまち。55ページから54ページを開いていただきます。この大きなテーマの中で、それぞれ4つの地域を示しています。「1多くの人々でにぎわう駅前空間」「2魅力的な商店街」「3地域の特色を活かし個性を発揮するまち」「4良好な環境を備え住民が支えあう住宅地」です。それぞれ、53ページから続いています。多くの人々でにぎわう駅前空間というのは、これは全くイメージ図ですが、絵にあるような形のものにしたいということです。主要駅は公共交通機関の乗り換えが円滑になって、安全で快適な環境が整っていって、駅周辺は各種のサービス施設が充実している。そして、安全快適に人々が行き交う駅前広場をつくる、そして、公共サービス施設を集約して、商業施設を充実していく。
 以下、同じように、次のページは魅力的な商店街です。
 これはこのまち、という絶対的に決まったものではありません。一般的に示していますので、それはご了解いただきたいと思います。

 次に51ページにいきますと、ここだけは地名が入っています。「3地域の特色を活かし、個性を発揮するまち」です。例えば、3つの大学がある江古田駅周辺であるとか、あるいは映画撮影所、アニメスタジオがある大泉地域、宿場町としての名残を残す北町、こういった具体的なところをイメージしながら考えております。そして、50ページ、「4良好な環境を備え住民が支えあう住宅地」は、もう全体に広がっているわけですけれども、災害に強くするということは当然の前提としながら、例えば、住民がまちなみ協定をつくるとか、そういったことをやりながら、みどりも多く、きちんと環境が整ったものにしていきたい。その中に、例えば街かどケアカフェがあったり、はつらつシニアクラブがあったりする、そういうまちをつくりたいということです。それから、49ページ、48ページ、みどり豊かで快適な空間を演出する道路。
 これを全部説明していきますと、えらいことになってしまいます。後でご覧いただくということで勘弁いただきます。ここでは、「1みどり豊かな幹線道路」「2区民が集い活動する道路」「3多様な交通を支える道路」「4安全性を高めた生活道路」という形で描いております。44ページまでです。
 次に、43ページからは、生きた農と共存するまち。農は、練馬区の大きなテーマです。そこで、41ページから40ページは、「1農のある風景」。私たちが今イメージを持っているのは、例えば農の学校がある付近です。ああいったところを、例えばですけれども残したい。それから40ページ、果樹あるファーム。39ページ、マルシェ。さまざまな形のマルシェがあります。これをさらに発展させたい。そして38ページ、農と共存する住宅地を保全していきたいということです。

 そして、最後に、みどりあふれる中で多彩な活動が展開されるまち。これも4つのテーマです。35ページ、「1自然とふれあう憩いの森」。これは、例えば清水山の森公園とか、こういったイメージを持っています。それから34ページ、「2楽しみと安全をもたらす大規模公園」。これは石神井とか、それから、当然ながら光が丘とか、さまざまな大規模公園を、都とも協働しながら、きちんと保全していきたい。それから33ページ、「3自然の中でスポーツを楽しむまち」。イメージや具体的な場所は考えていますが、余り、ここだと決めつけてしまうと問題になりますので、そういう大きな空間にこういったものをつくっていきたいということです。それから32ページ、「4文化芸術の香り高いまち」。これは、今の美術館の辺りを中心にして考えています。
 こういう形で、要は、なぜこういうものをつくったか。暮らしのグランドデザイン、それから、都市のグランドデザイン。私たち行政が努力して、区民の皆様と力を合わせて、こういった将来像を目指しながら頑張っていこうと、そのための道標としてつくったものです。

 そして、これを実現するために、31ページからの、区民参加と協働のグランドデザインもつくっています。
 31ページをご覧いただきます。ここから、「1地域の現状と課題」「2新たな『自治』の創造への芽生え」「3区の取り組みの方向性と具体的な支援の例」の3つにわけて書いています。地域の現状は、当然ながら地縁に基づく互助が、町会・自治会を中心に取り組まれている。それはそれで、私はすばらしいことだと思っています。町会・自治会が、いろいろな形で、行政にもお力添えをいただいて、頑張っていただいている。これは、紛れもなく、区民生活の基盤を支える、我々が提供する公共サービスと一体となって頑張っていただいていると思っています。一方で、31ページの上から2つ目の三角にありますように、市民が行う自由な社会貢献活動としての「市民(区民)活動」も、さまざまに展開しています。
 私は、「練馬の未来を語る会」だけでも69回やりました。そのほかにも、いろいろな地域へ出かけていって、いろいろな場面で話を皆様としてきました。NPOとかボランティア団体などが実に多彩であることに強い感銘を受けています。ただ、いずれも、地域を取り巻く状況は大きく変化しています。世帯構成が小規模化し、単身世帯が増え、地域の互助意識がだんだん低下してきています。人口動態も変わってきています。そういう中で、お互いに地縁に基づく互助、町会・自治会もいろいろな問題を抱えています。加入率が低下し、担い手が不足しています。一方で、地縁と離れた区民活動、市民活動も、問題を抱えている。専門性を活かした取り組みもあるけれども、期待は大きいけれども、それがうまく地域とマッチしてやられているかというと、なかなかそうとも言い切れない場合もあるということです。それぞれに課題がある。そういう中で、30ページをご覧いただきます。「地縁に基づく互助」と「公助」と「市民活動」が、それぞれいろいろな課題を抱えながら、しかも、一番大きなのは、お互いの協力、相互に支え合って協働していくということが、十全にできていないということが問題だと考えています。

 次のページにいきまして、29ページ、28ページです。ただ、そうは言いながらも、現実に、地域の現場から、お互いに支え合って、いろいろな取り組みが生まれてきています。29ページの下段を見ていただきます。4つの三角で示してある文章があります。後で具体的な例をお話ししますけれども、さまざまな区民や団体が、現実にいろいろな町会・自治会、民生・児童委員、それと、ボランティア団体とが連携しながらやっている例です。それから、区民や団体同士の信頼関係の醸成につながっていく取り組み。さらには、3番目、区とともに考え、行動する取り組み。さらには、区の組織の縦割りを超えて、区民参加と協働を推進する取り組み。こういったものがだんだん芽生え始めている。これを伸ばしていこうというのが基本的な問題意識です。区民と区が一緒に、最初は手探りだけれども、いろいろな可能性を求めて頑張っていこうということです。
 そして、今考えられている取り組みの方向性。27ページをご覧いただきます。区は協働のきっかけづくり、信頼関係の醸成、仕組みづくり、体制づくりをやっていきます。全体として、町会・自治会を中心とする「地縁に基づく互助」というのは、地域のために欠かせない。これと一体となって、さまざまな市民やボランティアグループの活動が連携していくのが一番理想的な姿だと考えています。

 以下、26ページから22ページまで、これまでにやってきた、いろいろな具体的な例を挙げています。26ページ、「地域福祉パワーアップカレッジねりま」で学んだ方々は、いろいろな場面で活躍しています。これもその一環でして、歌声広場を立ち上げて、いろいろな活動を展開している。区も運営資金を助成しているということです。25ページ、「みどりの区民会議」を区が開催しています。これにいろいろな団体に参加していただいて、どうやって緑を守っていくか、現実に取り組んで考え始めています。24ページ、街かどケアカフェもそうです。町会・自治会、民生・児童委員、それとボランティア団体とが一緒になって取り組みをやっています。23ページ、コンビニを認知症高齢者の見守り拠点化とするということで、これは、区が支えながら、区が協定を結びながら、これに区民の皆さんに頑張ってもらい、介護サービス事業者に参加していただいています。22ページ、「地域おこしプロジェクト」を今度始めました。そこで、例えば若手のシェフが練馬野菜を使った新しいレシピをつくるとか、あるいは、知的障害者が自分らしく生きていくための地域交流拠点をつくるといったものを具体的に進めている皆さんがいらっしゃいます。それを若手職員がプロジェクト推進担当として頑張って一緒にやっていく。そういうものを実際に始めています。21ページから20ページを見ていただくと、こういう形で、地域の現場から生まれ始めた協働の取り組みを、新たな自治の創造への芽生えとして捉えて、区民と区が一緒に手探りで進めていきます。今お話ししたものも含めて、いろいろな例を挙げています。ご覧いただきたいと思います。
 概括的にお話をしました。グランドデザインだけでも話すと切りがないくらいたくさんいろいろなことがあります。説明は一旦これで終わらせていただいて、あとはご質問を受けたいと思います。
 よろしくお願いします。

質疑応答

【記者】読売新聞、大原です。グランドデザインの57ページのところですけれども、一番下のところに、「練馬城址公園などの都市計画公園事業にも取り組むとしています」という記載があります。すみません、正確に把握していなくて恐縮ですが、以前、「としまえん」で防災公園をつくるというような、たしか、あれは都の計画だったと思うのですけれども、五、六年前だったと思いますが、その後どうなったのか。それがこの文言に反映されているのか、全然関係ないことなのかも含めて、「としまえん」の防災公園の計画というのがどうなっているか。
 
【区長】それはまさにそのことです。都がつくるのですけれども、防災公園は。ただ、都が一方的につくるというだけでは困るので、当然ながら、防災拠点であり、しかも、みどりの拠点でもある。今まではにぎわいの拠点をつくると区は言ってきました。「にぎわい」という意味はなかなか難しいけれども、私たちは、そういったことを、今までの経過も踏まえながら、基本は防災だけれども、プラスみどり、プラスあともう一機能と考えて、今始めたところです。都と一緒にやっていきたいと思っています。
 
【記者】遊園地のスペースとはまた別なのですか。遊園地は遊園地で残すのか。
 
【区長】いや、それは全部残すことはできないです。「としまえん」というのは「としまえん」で長い歴史があります。今でも活用されています。私どもの希望としては、都がどう考えるかは別として、「としまえん」で、遊園地として機能している全部ではなくても、区民の皆様から要望があるものは、できれば続けてやってもらいたい。ただ、全体のスペースもあるので、それとあわせて全体をどうしていくのか。防災公園で全部そういったものをやっていたら、防災公園になりません。いざというときには、きちんと防災公園として使えるような、仮に建物をつくるとしても、そういったものをつくります。当然スペースもないといけない。その辺りをどう両立させていくか、これからの課題です。
 
【記者】イメージとしては、遊園地スペースが小さくなって、一部遊園地スペース的なものも残るかもしれないけれども、大きな防災公園ができると。イメージとして。
 
【区長】そういうことです。イメージとしては。
 

【記者】あそこの敷地は、どこの所有になるのですか。としまえんの敷地は。
 
【区長】いや、買収するわけです。
 
【記者】としまえんから買収するのですか。
 
【区長】そうです。そうでなければ防災公園の意味がありません。
  
【記者】日刊建設工業新聞社の出村と申します。1点お伺いしたいのですが、これまでの成果の資料の中に、いくつか病院のお話があると思うのですけれども、病院の整備の件でお伺いしたくて。最近、順天堂練馬病院ですとか、光が丘病院ですとか、そういった増床のお話が結構、ちらほら聞かれるのかなという印象を受けているのですけれども。区としても、事業費の半額ですとか、そういった支援制度を設けて積極的に病院の事業者さんを支援されている姿勢を見せているかと思うのですけれども、区としては、どうして、そういった増床とか、病院の誘致を積極的に進めているのかというのを、現状の課題とかを踏まえて区長のお考えをお伺いしたいのと、あと、病院を整備することによって、周りの地域にどういった効果というか、影響というか、そういったもののお考えを、お伺いできればと思います。
 

【区長】なぜ病院が必要か。これは当たり前であって、練馬区というのは、もうご存知だと思いますけれども、23区の中で人口10万人当たりの病床数が最も少ないわけです。3分の1だったか、それくらいしかないわけです。それこそ、隣の板橋区に至っては、うちの何倍もあるわけです。大病院がたくさんあります。できることなら区民に身近な生活の場で、大きな病院も含めて、あるいはクリニックも含めて、さまざまな病院を増やしていかなくてはいけないと思っています。ただ、それは大変難しい面があります。一つは、ご存知のとおり、医療圏の問題があって、一つの医療圏当たりの病床数が制約されていて、それを恣意的に増やすことはできません。それからもう一つは、病院をつくるためには当然多額のコストがかかって、経営の問題があります。ところが、東京というのは、ご承知のとおり交通が大変発達していますから、どこにでも行けるわけです。例えば、私が、かつて病気をしたときに、都心の病院に行きました。職場から紹介されるとか、そういったことがあると、行ってしまいます。そういう中で、病院経営を練馬区で成り立たせるというのは、これは大変なことです。だから、練馬区に、病院に来てもらって、やってもらうためには、これまでも、順天堂練馬病院をはじめとして、多額のコストの負担をしてきたわけです。これは、やらざるを得ないわけです。ただ、それは無制限にできるわけではないし、さっきも言ったように、どこにでも行こうと思ったら行けるわけです、区民の皆さんは。そういう中で、兼ね合いというのがありますが、私としては、できるだけ病院を増やしていきたい。今お話しがあったように、私が区長になってからも、これからも、例えば高野台の運動場跡地にもつくりますし、いろいろな形でやってきたし、順天堂の増床もやったし、光が丘病院の改築もやるし、これからも努力を続けていきたいと思っています。
 

【記者】地元の練馬新聞の斎藤です。区長は、今回の議会で、来年行われる区長選挙に立候補を表明しました。第1期目が終わるわけですけれども、ここに書かれている「改革ねりま」の中で一番大きく取り組んできたのは、職員の意識改革だったと思うのですけれども。それについて、山に例えれば、今は何合目くらいに、区長の目から見て、職員の意識改革が進んでいるのかということを、1点お聞きしたいと思います。
 
【区長】何合目という、そんな僭越なことを私は言えません。ただ一つ言えるのは、どちらかというと、私は就任のときから申し上げてきましたが、職員の皆さんに能力がないということは、全然ないけれども、ただ、どちらかというと内向きでした。これまでの歴代の区長さんは全部、内部出身でやってこられたので、そういう意味で言うと、外の風に当たって鍛えられる面が欠けていたのかもしれないということは思いました。それは変えなくてはいけない。問題意識をもってもらいたいというのが私の基本的な考え方です。自分の置かれている仕事を、ただ見るのではなくて、もっと視野を広げて、自分のやっている仕事が社会全体、区政全体から見て、行政全体から見て、どういう意味があるのか。それをきちんとわかる職員になってもらいたいと、口をすっぱくして言っています。現状はばらつきがあります。大変すぐれた職員、頑張る職員と、あまり変わらない人と、正直言うと両方あると思っています。全部がそうなるように、これからも、私も職員を鍛えなくてはいけないし、逆に、それによって私自身も変わるし、私も、自分は変わったと思っています。これまでは、どちらかというと、都でやってきましたから、東京都とか、国というのは、ある意味で作文していれば、済む面があるわけです。極端な話をしているのだけれども。ただ、現場の区政というのは、そうはいかないから、現実に毎日会う区民の皆さんときちんと意思疎通をしながら、具体的に解決していかなくてはいけない。これはまた大変なことだと思っています。そういう意味では自分も変わったと思っていますから、職員のいい面を引き出しながら、頑張っていこうと思っています。
 

【記者】引き続き、2つ目の質問ですけれども、2期目が来年4月の選挙で決まるわけですけれども、区長としては、第2期目としては、どういうふうに取り組んでいくのかということを、あえてお聞きしたいのですけれども。
 
【区長】大きな方向は、2期目になったから大きく変わるというのは変な話なので、「みどりの風吹くまちビジョン」にお示ししたいろいろな政策を、これからは、それを完成させていくということです。例えば、保育所一つとっても、待機児童は著しく減らしたけれども、あれで保育政策が完成したわけでも何でもありません。例えば、保育所についても、自分でいろいろな保育の方法を選択できるような、そういう社会をつくりたいと思っています。そういう意味では、まだ道半ばなので、国や都にも要求をきちんとしながら、地域でしかできないことをやっていきたいと思っています。そういう意味でいえば、何か特別、新しいことが出てくるのではなくて、大きな方向はもう既に示してありますから、それをきちんと見据えながらやっていきたいと思っています。ただ、やっていくと、最初に計画をつくって考えていたことよりも、もっといろいろな意味で、これは難しいとか、これもやらなくてはいけないということがいろいろと出てきます。それは当然、これからも補っていかなくてはいけないと思っています。まちづくり一つとっても、どうやっていくのか。このグランドデザイン構想にも書いてあります。例えば、映像のまちをつくるとしたら、大泉を中心につくっていくとしたら、どうやっていくのか。これはなかなか難しいけれども、面白いので、アニメと映像のまちをつくっていきます。それはやっていかなくてはいけないし、そういう新しい課題がどんどん出てきますから、それを踏まえながらやっていこうと思っています。
 

【記者】そういう意味では、「改革ねりま」のところに書かれてある、最終的には、「ここに練馬区あり」というようなことを、2期目、3期目をあるいはやられる場合に、挑戦していくのだと思いますけれども、地元紙として現在を総括しますと、23区に対するメッセージ、あるいは全国に対して、練馬区のブランドは何なのかという、そういうブランディングが弱いのではないかと思うのですよね。ですから、それを2期目に、私としては、区長は狙っているのかなと思って、ねりま区報11日号を拝見しているのですけれども、ブランディングに対してのメッセージというのも、そろそろ準備なさっておるのですか。
 
【区長】斎藤さんのお話だけれども、私は、今までに比べればはるかにブランディングが進んだと思っています、この3年間で。そう思わないですか。いろいろな意味で話題になるし、目立つようになってきました。これまで練馬区は目立たなかったのです。だから、目立つようになってきたし、いろいろな政策も注目されています。だから、これをもっとやりたい、もっと目立つようにやっていきたいと、そう思っています。
 

【記者】東京新聞の山田です。先日プレスリリースがありました民泊について。練馬区の条例案があったのですけれども、平日の民泊は制限するということ、ごみの適正処理なども盛り込まれていると思うのですけれども、区長として、どのようなお考えでこの骨子をつくられたか教えてください。
 
【区長】民泊は、当然、大田区とか文京区とか新宿区とかが一生懸命やっています。よくも悪くも、事態の緊急度というのが大分違うのです。練馬区では、28年度で苦情が9件。今年は、今まで8件あって、二桁三桁違うと思います。そういう意味でいうと、基本的に練馬区は住宅地であって、その中での無許可の民泊が急増しているといったことはないと思っています。ただ、放っておいていいかというと、そういうことは決してないので、当然、法律も、住宅宿泊事業法もできているし、その中で区の役割がきちんとあるわけです。それをきちんと果たしていかなくてはいけない。予防的な意味も含めて、住居専用地域ですから、事業実施の制限をしていく。ご存知のとおり、月曜日の正午から金曜日の正午までの事業をしてはだめだということをはっきり打ち出していきたいと思っています。当然、事業者については、ごみについてとか、いろいろな形の義務づけをやっていくということだと思っています。これをできるだけ早くやっていきたい。今の考えでは、これから案をつくって、骨子案の意見募集をやって、来年の第一回定例会でと思っています。
 
【区長】それで、また何かありましたら、いつでもどうぞ。選挙のことでも何でもいいですから、ここで聞きにくいことは、また聞いてください。どうもありがとうございました。よろしくお願いします。

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